2003年5月10日 土曜日

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数38枚

あ〜仲見世

 最近モモちゃんの目が涙目で、目の下
がいつも濡れているのです。何かの病気
なんでしょうか。それとも花粉症かな・
・など、ちょっと心配です。今夜はお風
呂で綺麗に洗ってあげようね。
 いよいよあと一週間後に迫った三社祭
。色々な大道具関係の準備もほぼ終わり
、あとは各家々の軒先に提灯を吊すだけ
です。今朝も、提灯を吊す台座の取り付
けと、熨斗紙付けが行われておりました
。あとは提灯を吊すだけですね。そうな
りゃ気分も絶好調!一週間なんてすぐで
すよ。
 いつものコースを逸脱しようとすると
、モモちゃんが怒ります。嫌がって着い
て来ないんです。ですから、まるで線路
の上を走る電車のように毎日毎日、同じ
コースを辿るだけなのです。
 あー路線を外れて自由の大地を走りた
い!そう、あの“銀河鉄道999”の心
境なんですよね、メーテルサン。でも、
ちょっと違うか・・・。
 さて、散歩の続きです。大提灯が無く
なって間抜けに佇む雷門。くぐるとそこ
から御境内。ずらっと両側仲見世通り開
いている店まだまばら。それよりこのの
シャッターに、ずら〜っと並んだ歳時記
画。上野の国立大学の学生達が描いたと
か。三社の賑わい中心に、浅草風物そり
ゃ見事。しかしといっちゃ失礼だけど、
昼間に来たら見られない。夜の6時を過
ぎてから、翌朝9〜10時の開店前しか
見られない。浅草来た人大勢いるが、こ
の絵を見る人ごく僅か。昨年秋には韓国
の、高校生達300名。こぞって夜中に
繰り出して。シャッター美術の見学会。
韓国一の有名私立の学生さん。みんな真
剣、先生だらだら、どこの国もいっしょ
だね。
 国際的な仲見世は、80余店が並んで
いるが、朝の8時に開いてるお店はいっ
たい何軒か、数えてみるもおこがましい
。仁王様に睨まれる雷門のすぐ後ろ、店
ではないが屋台店。KS貿易宣伝部、“
ワンタッチ糸通し機”なる新兵器。毎朝
どっからやって来る。10年前のその前
も、たしかここに有ったはず。売り子は
しょっちゅう変わるけど。売ってる物は
いつだって新製品のワンタッチ。
 さて仲見世の最初のお店、人形焼では
元祖を誇る梅林堂。でしゃばらず、さり
げなくが江戸の粋。朝早くから開店し、
夜のお客が途絶えるまでと、店は遅くま
で開けてます。創業享保年間というだけ
あって見上げた商魂頭が下がる。
 同じ並びのすぐ先に、花かんざしの松
坂屋。江戸つまみかんざしの美しさに魅
せられた、主人自慢のディスプレイ。だ
れもが堪能するお店。ここの店主をモモ
ちゃんは、つい最近までは嫌ってた。あ
る日突然同機もなしに、なぜか親しくじ
ゃれ合う仲になってしまった原因は、こ
のご主人も戌年生まれ。
 その数軒先のしみずやさんのご主人は
、いつも餌をくれるのだけど、最近ちょ
っと遅くなり、今朝も姿を見かけない。
その向の傘屋さんのご主人も、逢うとお
菓子をくれるけど、ここの開店ほぼ10
時。
 大口構えの煎餅屋。きっとみなさん御
存知の、浅草煎餅壱番屋。プ〜んと漂う
醤油が焼けて香ばしい、臭いにつられて
モモちゃんも近づいてはみるけど、くれ
るはず無し。割れて崩れた煎餅を、醤油
の中で煮込んでる、そんな臭いが漂うの
です。
 そのちょっと先の小さなお店。オカダ
ヤさんは和装小物の専門店。浮世絵Tシ
ャツ、和傘にハンカチ。ところ狭しと下
がってる。商売上手なお店のようです。
さて朝の最後は前田商店、雷おこしやお
煎餅。ここのご主人愛想が良く、始めは
見ず知らずのあほまろだったが、毎朝顔
を見ているそのうちに、毎朝挨拶欠かせ
なく、何時の間にやらお知り合い。でも
お互いの名刺交換済んでない。いつか、
そのうちみんなのところに御挨拶。そん
な時期も来るんでしょうね。
 天下の仲見世80余軒、朝の8時に開
いてる店は、今ではたったの5〜6軒、
昔昔のその昔、三〇年ほど昔には、この
時間は真っ昼間。閉めてる店など無かっ
たし、夜は夜でも夜中まで閉める気配も
無かったし、そんな時代の経済も、上昇
気流に乗ってたような。キョロキョロ観
察仲見世編も、紙面の都合でここまでで
終わりとなるのは寂しいが、講談調子の
この体で、語っているのも疲れたよ。