2003年4月23日 水曜日

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数23枚

土と緑

 また小雨の朝になってしまいまいた。
モモちゃんと連れてカメラを持って歩く
のに傘はとっても邪魔なんです。この程
度の雨には傘なんていらないんですよ。
そんな強気の姿勢で出発したのですが、
途中で結構強い雨に降られてしまいまし
た。何か惨めになって歩いていると、過
去に仕事や私生活であほまろを騙した面
々・・・。その時の悔しさを彷彿してし
まう中途半端な雨なんです。
 雨の中にもかかわらず、仲見世では「
浅草神社」の奉納提灯の取り付けが行わ
れていました。もちろん三社祭のための
提灯です。
 “これが取り付けられると、浅草っ子
の頭の中はお祭り一色になってしまうん
だよね”、取り付け作業を見守っていた
仲見世のご主人が呟いていました。浅草
にとっての三社祭とは、まるで盆と正月
が一緒に来たような・・・、いや、世間
でいう盆と正月を大きく越えた一大イベ
ントなのです。今年は5月16日の名物
大行列と宵宮を皮切りに、17日の氏子
各町御輿連合渡御、18日の宮出しに始
まる本社御輿の渡御、そして涙の宮入り
と熱い想いが続くのです。これから、あ
ほまろ日記も三社祭の話題が多くなるん
でしょう。
 三社祭の主役となる浅草神社の本堂で
は、畳の貼り替えが行われていました。
プ〜ンと臭ってくる新しい畳の臭いが爽
やかです。“女房と畳は新しい方が良い
”、なんてこと言う人もいますが、古く
ても役にたつあいだは・・・。
 今日から日本全土の緑化推進運動を行
う週です。以前は4月1日からの1週間
であった緑の週間ですが、昭和天皇の天
皇誕生日が「みどりの日」となったため
に、29日までの1週間に変更されたの
です。何か安易な決め方でしたが、昨日
の“アースディ”同様、自分達の足元に
ある緑を再認識し、それを大切にする心
を養って、次世代の子どもたちに少しで
も多くの緑を残していくことが出来るよ
うな意識を持って欲しいものです。
 あほまろが一番町に住んでいたころ、
モモちゃんとの散歩は、緑豊かな皇居周
辺でした。しかし、4年前に越してきた
ここ浅草で最初の驚きは、土と緑が全く
無いコンクリートとアスファルトのジャ
ングルだったことなのです。東京は緑が
溢れて素晴らしい都市とのイメージが一
変させられたのも事実でした。
 隅田川両岸の隅田公園には、もちろん
土と緑が豊富なのですが、その楽しみを
遮る青テント。貴重なフィールドも、暗
に足の踏み入れを拒んでいるのです。
 ニューヨークでは、スラム街を美しく
、安心な街によみがえらせようと企画さ
れ成功をおさめた「コミュニティ・ガー
デン」運動というのがあります。「コミ
ュニティ・ガーデン」運動とは、子供、
高齢者、障害者、外国人などそこに住む
様々な人が参加して、植物や緑づくりを
することにより“コミュニケーション”
を生み出す運動なのです。自分たちのガ
ーデンとの意識で参加し、つながってい
った人々によっての完成後は、市民によ
るメンテナンスをうたい文句に心の交流
もさかんに行われているのです。
 この時期、21世紀は緑あふれる地球
の世紀を目指して、企業・個人は何がで
きるのかを語るフォ−ラムも多いようで
す。
 みなさんも真剣に考えてみる時期では
ないでしょうか。