2003年4月12日 土曜日

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数27枚

晴の土曜日

 このところ、土曜日は必ず雨でしたが
、今日の予報は外れ爽やかで暖かい朝に
なりました。しかし、午後から崩れるら
しいとの新たな予報も・・・。
 すっかり散ってしまった桜の木々に新
緑が訪れてきました。浅草もこれから梅
雨に入るまでは、気持ちの良いお天気が
続くのです。あほまろは三社祭を待つこ
の時期が一年で一番好きな季節でもあり
ます。
 土曜日とあって、早朝から観光客が押
し寄せる仲見世に来週行われる、“第7
2回早慶レガッタ”の横断幕が架かりま
した。この、早慶レガッタとは、毎年こ
の時期に隅田川で行われる早稲田大学漕
艇部と慶応義塾大学体育会端艇部とで競
われるボートレースのことなのです。
 戦時中の中止時期をはさみ、今年で7
2年目になる伝統の競技とあって、様々
な逸話も残されております。特に、昭和
32年に開催された第26回大会での、
慶応艇沈没事件は有名で、「あらしのボ
ートレース」という題で小学校の国語の
教科書にのったこともある事件でした。
 激しい雨と風に襲われた大会当日、危
険なコンディションで一歩間違えば大事
故が起りそうな状況でしたが、伝統の行
事とあって競技の続行が告げられたので
した。こんな状況下、両校のレースに対
する考えは対照的でした。慶応はどんな
に艇に水が入いろうが、オールから手を
放してはいけない。八人で漕ぐから“エ
イト”なのだ。一方の早稲田は、どんな
ことがあっても艇を沈めてはならない。
安全にゴールまで運び届けることがオア
ズマン(漕手)の義務だと考えたのでし
た。
 レース中盤までは慶応が圧倒的なリー
ドを奪い、早稲田は艇に入ってくる水を
かき出すために、6人で漕いだり4人で
漕いだりしていたのです。その差は到底
追い付けるものではなく、勝負は決った
かに見えました。しかし、ゴール間近に
なって慶応艇は浸水のため艇速が鈍り、
駒形橋付近で遂に沈み始めたのでした。
 その結果、慶応艇は沈没し全員が救助
されレースは早稲田の勝利で終わったの
でした。レース後、早稲田は慶応に対し
て再レースを申し入れをしましたが、慶
応は「負けは負け」としてこれを断り早
稲田の勝利を称えたのです。
 “スポーツマンシップ”のたたえとし
て語り継がれているこの事件ですが、実
際に参加した人の話によると、八人で漕
ぐから“エイト”なのだとは言っても、
浸水が激しくなってきた時には、ほとん
どの人が漕ぐのを止めて、必至で水の掻
き出し作業にあたっていたそうです。先
日、当時を語る番組の中で、このレース
に参加した方が語っておりました。
 文字通り、「負けは負け」だったので
すね。昨年は早稲田の勝利で幕を閉じた
“早慶レガッタ”、ことしはいったいど
ちらに軍配が・・・、楽しみですね。
 熱さも喉元を過ぎたのか、開き直った
のか、久しぶりに香港からの団体がやっ
てきました。全員がマスク姿の異様な団
体。なんとなく近づきたくない雰囲気で
した。(別に差別してるわけじゃないん
ですけど・・・・)