2003年1月10日 金曜日

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数32枚

寒椿

 ちょっと暖かい朝をむかえると、嬉し
い気分で散歩ができますね。木々の緑の
無くなった浅草寺境内の淡島堂では、寒
椿の花が満開です。この椿にはおよそ千
種あまりの園芸品種があるようですが、
山茶花に近い種の常緑低木で八重咲きの
種類を「寒椿」と呼んでいるようです。
しかし、俳句の季語の「寒椿」とは、冬
のあいだに咲く、「冬椿」「早咲きの椿
」全般を指しているようです。
 冬の寒い時に、真っ赤な花の寒桜に囲
まれたお地蔵さん。綺麗に掃き清められ
た玉砂利の淡島堂の静寂に溶け込んだ、
新しい線香の匂いと共に、心を引きしめ
てくれるのです。そこでつたない一句。
”初春の交わるなかや寒椿” あほまろ
 今朝の浅草寺境内には訪れる観光客も
無く、初詣用に用意された最後の仮設建
造物が取り壊されておりました。残るの
は正面左右に飾られた祝樽の櫓だけにな
ってしまいました。この櫓樽は、毎年成
人式まで飾られているようです。今年の
成人式は13日の月曜日。華やかな和服
に着飾った新成人達が、大勢押し掛ける
のでしょう。
 毎年、成人式のバカ騒ぎがテレビで問
題になっていますが、あれはごく一部の
人間のやったこと。それだけをとって、
”最近の若者は!”など、偉そうに批判
するテレビ局もいけないですよね。テレ
ビ局側の本音としては、せっかく取材に
出かけたので、何かドハデな事態を期待
しているのです。まさか、裏で何か仕掛
けている訳じゃないでしょうね。
 あほまろの成人式は、ちょうど終戦2
0周年の年、第二次世界大戦でお国のた
めと死んでいいった若者の話を、来賓者
たちが延々と語っていた記憶が蘇って来
るのです。成人式の決まり文句、”これ
からは君たちの時代”、”次の世代に何
を残せるのか”、”大人としての自覚”
等と、今では、どこでも同じ挨拶が繰り
返されるのでしょう。しかし、君達は、
必ず年をとるんです。世界一平和な日本
で生まれて成人を迎えた以上、将来の日
本の舵取り、よろしくお願いしますよ。
 本日、午前10時から故飯村恵一元台
東区長の区葬浅草ビューホテルで行われ
ます。地下鉄の出入り口では、台東区の
職員総出で看板を持って道案内を行って
おりました。生前あほまろもお世話にな
った方でもあり、お別れのご焼香に行っ
てきます。飯村恵一さまのご冥福をお祈
りもうしあげます。