2002年12月25日 水曜日     

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数27枚

簡素な聖夜
 ♪もう幾つ寝るとお正月〜・・、浅草
寺のお正月飾りが総て整いました。こん
な雰囲気の中でのお詣りは、霊験あらた
かな初詣のような雰囲気なのです。注連
縄や門松ってのは、神仏の通力をあらわ
す不思議な飾りなんですね。もっとも、
注連飾りの本来の意味は、神前または神
事の場に不浄なものの侵入を禁ずる印と
して締められるものをいうそうです。こ
の注連縄は、左捻を定式とし、三筋・五
筋・七筋と、順次に藁の茎を捻り放して
垂れ、その間々に紙垂を下げるのが基本
ですが、最近ではそんな厳粛な決まりを
守ったものは無くなり、見た目に綺麗な
筋で整えるているのです。また、ビニー
ルで模様を印刷した紙垂や、プラスティ
ックのお供えなど、神仏の奉納目的を離
れた商業主義に踊らされているような気
もしますね。
 クリスマスも同様です。先日の新聞で
、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世は、サ
ンピエトロ大聖堂前の広場に集まった信
者に対し、クリスマスが、商業主義によ
って、変質しつつある現状を批判し、本
来の精神に立ち返るよう訴えたと報道さ
れました。「家族や友人同士で、贈り物
を交換する美しい伝統も、商業主義の影
響を受けて、クリスマスの真の意味を見
失わせる危険がある」とも。そして、祈
りとともに、「貧しい人々、困っている
者に思いをいたし、連帯する」機会にす
るよう呼びかけたそうです。
 しかし、時代の進歩は商業主義によっ
てもたらされたってことも事実。一概に
商業主義を規制するのは難しいんじゃな
いでしょうか。アメリカのクリスマスツ
リーや、プレゼント需要の経済効果は、
毎年8000万ドル以上とも言われてい
ます。ローマ法王は、そんな無駄を嘆い
ているのでしょうかね。キリストが生誕
した時の簡素さを押しつけるのは、時代
錯誤ではないでしょうか。もっとも、あ
ほまろは仏教徒ですから、クリスマスで
浮かれることは無いのです。昨夜は、女
房と二人で、簡素な食事を食べながら”
なんでも鑑定団”を見てたんですよ。
 昨日の”なんでも鑑定団”で、兵庫県
赤穂市在住の方が持ってこられた、「大
石内蔵助直筆の書状」ってのには、驚き
ましたね。全部で105通の手紙は、大
石内倉助に宛てられたものらしいが、そ
の中に数枚大石内倉助直筆の手紙も入っ
ているそうです。また、大石主税の元服
前の手紙と思われる貴重な手紙も有るの
です。値段は一千万円と評価されました
が、第一級の時代資料として大変興味の
ある物でした。是非一般公開を希望しま
す。