2002年11月19日 火曜日       

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数28枚

団塊の世代
 朝の冷え込みと、不況の風が一段と厳しくなっ
てきました。浅草寺境内では、世界平和を祈る団
体が真剣にお祈りをしています。今、浅草寺を含
め、坂東三十三カ所の霊場で行われている、世界
平和祈祷法要を巡る宗教団体だそうです。何の団
体かは判りませんが、教祖様と呼ばれている女性
を先頭に20名ほどが、真剣にお祈りしておりま
した。お祈りして世界が平和になるのだったら、
これに越したことはないのでしょうが、何を根拠
に世界が平和に成ったっていえるのでしょうね。
あほまろには知る由もありませんが、どうせお祈
りするのなら、今の日本の不況を克服するお祈り
のほうが、みんなの切実な想いではないでしょう
か。寒さと不況が厳しくなり、浅草寺境内で暮ら
すホームレスの人数も増えています。世界平和よ
り、早く日本の景気が回復し、みんなの心に余裕
が持てるようになって貰いたいですね。 
 今朝の新聞によると、戦後の日本を引っ張って
きた、いわゆる”団塊の世代”。55歳から52
歳の地方自治体で働く連中が、退職を迎えた際の
退職手当が支給できなくなるかもしれないという
のです。民間に比べて退職手当の積み立の無い自
治体の退職金は、毎年の予算から支給している自
治体が多いうえ、近年の税収減などが追い打ちを
かけているそうです。この世代の給与は、いまも
自治体財政を圧迫しているのですが、今後、税収
が大幅に回復するなどしない限り、現行の規定通
りの退職手当を支払うことができない自治体が続
出するのは必至。退職手当引き下げも含めた議論
は避けられそうにないようです。   
 1940年代初頭に220万人ほどだった日本
の年間出生数は、戦争終結後の1947〜49年
には、260万人以上。この第1次ベビーブーム
期に生まれた世代を、作家の堺屋太一氏が、”団
塊の世代”と名付け、日本の高度成長を支える原
動力となったのです。がむしゃらに働き、今の日
本を造り上げてきた、”団塊の世代”。今度は、
人数が多いことが弊害となってしまうってのは、
なんとも悲しい事態ですね。あほまろも、”団塊
の世代”の一員として、頑張ってきた一員でもあ
るのです。毎朝、観音様に、不況を脱するよう、
お祈りしているのですけどね・・・。     
 最後まで残った菊花展の後片付けをする境内の
掲示板に、”ボランティアメッセ”の案内が貼り
出されています。11月23日、午後12時〜4
時まで、台東区役所10階で、ボランティア団体
の活動紹介、小中学校の体験学習発表などが行わ
れるそうです。あほまろも、浅草を中心に放置自
転車対策のボランティア運動を行っているのです
が、こんなイベントが有る事は、知りませんでし
た。民間が一生懸命行っているボランティア活動
にも、行政の縦割りが響いてるんです。我々の想
いをいかに熱っぽく説明しても、行政の中核は、
聞く耳を持たないんですからね。       
 行政改革に意欲を燃やしていた、”団塊の世代
”の連中も、働き盛りを過ぎてしまうと、意欲も
失ってしまい。流れに逆らうようなことには、当
らず障さわらず。民間の努力よりも、自分の首が
大切になってしまうんです。これじゃ、本当に報
道のように、退職金は危ないですよ。