2002年11月15日 金曜日       

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数24枚

教育法改定
 急激に冷え込んできましたね。なぜか浅草寺境
内には、寒い朝は観光客が少ないのです。旅行に
来る前から寒さを予測できる訳じゃないのに、朝
の散歩の七不思議の一つなんですよ。今朝の境内
には、どっかのたぶん小さな中学校の修学旅行生
だけが、訪れてくれていました。バスガイドさん
の説明によると、習合時間は雷門に8時30分と
いっていますので、この子たちは僅か30分だけ
の滞在ってことなんです。まだ仲見世も開いてい
ないし、その程度で充分なんでしょうか。楽しい
修学旅行の想い出の中に、浅草が占める割合はほ
んのちょっとだけ。きっと忘れてしまうんでしょ
う。きっと帰ってから、浅草って寂しいところだ
ったよ、って、家族に教えるかもね。     
 菊の定点観測をしていた場所が取り壊されてい
ます。また明日からは、だだっ広く何も無い境内
になってしまうんですね。今度この場所が賑わう
のは、12月の羽子板市(納めの市)なのです。
本当に一年終わるのは早いもんですね。あほまろ
は浅草に住んで丸3年が経ちました。浅草で毎年
毎年、繰り返される行事の中にズッポリと浸かっ
てしまっ今、新鮮さは薄れてしまったようです。
やはり、余所から浅草を見ている方が、良さも悪
さも客観的に見えていた感じなのです。正に「井
の中の蛙、大海を知らず」って状態に成りそうで
ちょっと怖いんですよ、最近は・・。     
 ところで、「井の中の蛙(かわず)大海を知ら
ず」って言葉を調べてみると、中国の荘子秋水が
書いた言葉だったんですね。漢文では、「井蛙不
可以語於海者、拘於虚也」。あほまろのように、
考えや知識が狭くって、世の中にはもっと広いん
だって事を知らない。世間知らずのことをいうの
です。見識の狭い人のことですね。   
 インターネットの発達によって、総ての情報が
即座に解る便利な時代ですが、氾濫する一般情報
より、もっとミクロな、地域の情報や近所の話題
などは、自分で調べないと解らないこと。何でも
文明の利器に頼ってしまう世の中がいけないので
しょう。                  
 今朝の新聞によると、教育基本法が始めて改正
され、「国や郷土を愛する心」、「公共心の育成
」など、現行の教育基本法に欠落した価値観など
を盛り込んだ中間発表が出されてようです。報告
には、大学進学や核家族化、少子化の進行といっ
た社会情勢の変化もふまえ、大学教育の意義や家
庭教育の大切さなども加えられているようです。
この教育基本法は、昭和二十二年の制定以来、一
度も改訂されていなかったってのも不思議ですね
。これによって何が変わるのかは解りませんが、
きっと、教える側の意識だけでも変わって欲しい
ものです。これから「公共心や道徳心、自立心」
を教え込んで、日本人のアイデンティティー(伝
統、文化の尊重、郷土や国を愛する心)を確立し
ようってことらしいですよ。きっとまた、国家国
旗の義務づけなど、特化した方向に解釈されるの
かもしれないですね。何か一波乱ありそうな記事
でした。                  
 菊花の定点観測:本当は今日まで展示されてい
る予定でしたが、大きな菊棚は昨日撤去されてし
まいました。でも、今朝は、場所を変えて神社の
前に、例の菊棚が飾られています。思いがけない
再開に感謝・感謝。約1月毎日見つめてきたんで
すものね。今日が本当のお別れとなりました。