2002年10月30日 水曜日       

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数25枚

日本の象徴
 このところ、毎朝富士山が綺麗に見えています
。先週はまだ、頂上付近だけが雪を冠していたの
ですが、今朝はほぼ半分。もうすぐ真っ白になっ
てしまうんでしょうね。芸者、すき焼き、天麩羅
と並ぶ日本の象徴、富士山。万葉の昔から、人々
にさまざまな形でかかわってきた富士山。どこか
ら見ても三角錐の単純な線でありながら、その優
美な姿は文学や絵画の題材として親しまれてきた
ばかりか、いつでも見る人の心に感動を与えてく
れる富士山。しかし、ゴミが多いという理由で世
界遺産登録が実現しなかった富士山。遠くから眺
めていると、いつも、とっても綺麗な山に見える
んですけどね。            
 日本で、富士山の見える範囲は意外に広く、1
940年に地質学者辻村太郎が書いた「富士見十
三州」によると、北は福島県から南は岐阜、三重
、滋賀、そして日本海の富山、福井県まで19の
都道府県から見えるといわれてます。以前、仙台
付近を飛行中の機内からも、夕日のシルエットを
受けた富士山を見たことがありました。 
 でも、富士山は活火山。「富士山が噴煙をあげ
たとしたら、首都圏に、長期間、重大な影響をも
たらすようなことが起きるのではないか」。また
、今まで空白とされてきた中世の富士の活動記録
が見つかり、各時代の東海、南海の大地震の直後
や直前に噴煙が始まることが明らかになったそう
です。東海・南海の地震と富士の火山活動は密接
に関連しているといえるのでしょう。そんな歴史
を紐解くと、むしろ、噴煙のない状態が長く続い
ているいまの富士山が異常なのだともいわれてい
るようです。せめて我々が生きている間だけでも
、日本の象徴として威厳を保って欲しいですね。
 今朝の浅草寺境内は、いつもの台湾旅行団と中
国河北省からの団体が訪れていました。顔見知り
のガイド、陳さんが面白いことを教えてくれまし
た。中国の河北省は、北京の隣省。今では北京に
勤務する人達の住宅地として発展しているのです
。日本でいえば、千葉県か埼玉県ってところでし
ょうか。そんな河北省は昔からの農村地帯。北京
の人達は、河北省から来た人を、”河北人(カッ
ペレン)”とよんでバカにしているそうです。日
本語の”イナカッペ”、この”カッペ”のルーツ
なんだそうですよ。           
 境内でわいわい騒いでいる河北省の団体と、台
湾の団体。同じ中国人。比べるまでもなく、着て
いる物のセンスが違いますね。やっぱ、”カッペ
”なんですね。朝から為(?)になること聞いて
しまいました。              
 町会の掲示板に青色申告の宣伝が貼られました
。年が明け、2月・3月といえば、確定申告。自
営業の人はこの時期、領収書をかき集めたり収入
を計算し直したりと大変な時期ですね。浅草は自
営業の多い町。ぎりぎりになって慌てないように
と、今からPRって訳ですかね。       
 菊花の定点観測:この数日間、まったく変わり
無し。去年の花のように、毎日の変化が楽しめる
ような花を選べば良かったのかも。古い花が枯れ
、新しい花がどんどん出てきていました。文化の
日までに審査を行うそうです。この花は、賞を貰
えるような花では無いようですね。