2002年10月23日 水曜日       

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数23枚

マルメロ
 どんよりと曇って寒い朝になった。今日はこの
秋一番の冷え込み、さすがのモモちゃんも震えて
いるのだ。でも、こんな寒さに参っていてはいけ
ないよ、これから益々寒さが厳しくなってくるん
ですよね。暑い時は早く涼しくならないか・・・
。寒くなると暖かくなって欲しい・・・。人間っ
て身勝手な生き物です。春夏秋冬季節の変化を楽
しんだ詩人のような生き方が羨ましいですね。 
 津軽弁で詩を作った詩人高木恭造さんの命日を
記念して、今日は「津軽弁の日」らしい。そんな
おかしな記念日、青森県の津軽地方では、高木恭
造さんを偲んで「やるべし会」ってのが開催され
るという。”自分の言葉で自分を表現する。今、
使っている言葉で表すのがベスト”。そうですよ
ね、文章や詩を考えていると、あえて難しい表現
や普段使わない言葉を羅列してしまうんです。 
 あほまろのこの日記も然り、”他人に見せるん
だ!”って意識するとついつい表現が嘘になって
しまうのも納得できますよ。でも、毎朝淡々と書
き連ねているんで、最近はほとんど飾ることも無
く本音で書いているんですよ。まさに、10分ほ
どで考える瞬間芸になってしまったんです。  
 津軽弁で、本音を語る高木恭造さんの方言詩集
「まるめろ」の冒頭詩を一つ紹介してみよう。 
 まるめろ(木瓜、カリン)
 ─ふぢァ死ぬ時(ドキ)の夢─枯れ草の中の細い
路(ケド)コ行たキア、泥濘(ガチャメキ)サ
まるめろァ落(オヅ)でだオン。
死ンだ従兄(イドゴ)ァそこで握飯(ニギリママ)
バ食てだオン。
まるめろバ拾(フラ)ウどもても如何(ナンボ)
しても拾(フラ)えネンだもの・・・
ああ故郷(クニ)モいま雪(ユギ)ア降てるべなあ。
 雨上がりだろうか、泥にまみれた素朴なまるめ
ろがひとつ落ちているのを見た瞬間、故郷の青森
を思い出したのでしょう。まるめろを拾おうと思
っても、どうしても拾えない。故郷に帰りたくて
も帰れないってことを言いたかったんでしょうね
。このように、高木恭造さんの津軽弁による独特
の詩の世界が表現され、大正時代の文学界に新鮮
な波紋を起こしたようです。彼の詩は翻訳されて
海外にも広く紹介されているようですが、翻訳し
てしまったら標準語になってしまって、さぞつま
らないでしょうね。           
 最近は、毎朝浅草寺境内でドラマの撮影が行わ
れている。何の撮影なんだろうな、なんて思いな
がら通り抜けようとすると、背後から突然声かけ
られた。昔、あほまろが監督をしていた頃の製作
部をしていた男、通称”ヤッチャン”。”新潟か
ら上京し、この世界に足を突っ込んで30年にな
ってしまったよ。この時期は年末年始の特番で一
番忙しい時期なんだ”。本番中でスタッフ一同が
緊張している中、ヤッチャンの屈託のない笑顔。
久しぶりに昔を懐かしんむ、あほまろでした。 
 今日のロケは、火曜サスペンスの正月スペシャ
ルで、東京下町と東北を舞台にした殺人事件らし
い。真野あずさと、川上麻衣子が真剣な表情で演技
をしていました。この川上麻衣子さんとも、以前
、あほまろの映画でもご一緒したことが有ったん
ですよ。朝っぱらから寒い中ご苦労さんです。