2002年6月28日 金曜日       

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数43枚

梅雨の晴れ間

 梅雨の晴れ間の雨の無い朝は気持ちが良いね。
ちょっと足を延ばして観光客のいない、田原町か
ら寿町の方を歩いてみる。まだ朝8時過ぎ、どこ
のお店も開いてはいないが、早起きの老人達は、
家の前の掃除に忙しそうだ。そんな側を、通勤通
学の連中が慌ただしく通り過ぎていくいつもの朝
の光景。もっとゆっくり行動しても良さそうなも
のだが、みんな真面目な顔して急いでいる。  
 静かな住宅街を歩き、並木通りから雷門に近づ
くに従って、通勤の人々の数が々多くなる。しか
し相変わらず、脇目もふらずに淡々と歩いている
。あほまろは、毎朝見慣れた光景なのだが、今朝
は、妙に気になってしまった。もっとゆとりを持
っても良いんじゃないでしょうかね。     
 新聞によると、昨日は「日照権確立の日」だっ
たそうだ。高度成長期の日本にも高層ビルが達始
め、近隣住民からの苦情が絶えなかったらしい。
また日照権を巡る訴訟も相次ぎ、ついに昭和47
年の6月27日、新宿の住民の訴えにより、”最
高裁判所が日照権は保護に値する権利”として認
める判決を出したそうだ。それから、およそ30
年。せっかく勝訴した住民達も一人二人と居なく
なり、空き地をまとめた場所には、更なる高層建
築が並んで伸びている。いったい、この「日照権
確立の日」の存在はどこにいってしまったんでし
ょうね。                  
 先日近所の人から、雷門前の並木通りに出来た
14階建てのマンションのおかげで、隣の10階
建てのマンションに日があたらなくなったって騒
いでるらしい。どっちもどっちだよね、そんなの
天上だけで、勝手に騒いだら良いよ。そのうち、
すぐ隣に14階以上のマンションが出来るかもし
れないよ。そしたら、今の14階建ての住民も”
日照権を守れ!”なんて騒ぐんだろうね。   
 今朝の浅草寺境内には、久しぶりに大勢の修学
旅行で賑わっている。少し前までは中学生の修学
旅行が多かったが、例年通り、これからは高校生
が多くなるのだ。今朝は和歌山からやって来たと
いう私立の高校。6泊の旅行で東京・会津・仙台
と巡る豪華な旅行らしい。”お小遣いの額は、決
められてるの?”、”そんなの決まって無いよ、
常識の範囲で持って行きなさいって・・”、常識
の範囲っていったい幾らなんでしょうね。聞いて
も教えてはくれなかった。物騒な世の中、変なオ
ッサンに幾ら持ってるか教える訳ないよね。
 のんびりとぶらつく生徒達の姿と対照的な、ゆ
とりの無い通勤の連中に世知がない日本の姿が、
ダブって見える朝の散歩でした。