2002年6月6日 木曜日       

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数38枚

お百度参り

 社寺に参り、その境内の一定の距離を百回往復
して拝することを、お百度参り。百度回り。百度
詣でなどといわれる。浅草神社境内にも、ここが
お百度参りの神社である証の百度石が建っている
のを御存知だろうか。神社の鳥居をくぐってすぐ
左側の目立たないところに建っている。これは、
明治時代に”お百度参り”を無事達成した人が建
立したものらしい。             
 古来より祈願成就の祈祷として各地に伝わるこ
のお百度参り。このお百度参りには特定の礼儀作
法は無いのだが、古くから伝わる迷信じみた参拝
の作法として奇妙な風習が残っている。    
 お百度参りは、深夜単身で履き物を履かず素足
で行う。鳥居から社までを百回往復し、そのたび
に祈願をする。また、その行為を、第三者に目撃
されると、また最初から行わなければ効果が生じ
ない。疲れたといって途中で中断しても御利益は
叶えられない。また、地方によっては、水垢離(
神仏に祈願するため、冷水を浴び身体のけがれを
去って清浄にすること。)の後でなければいけな
いなんて付加されている社寺もあるようだ。浅草
神社で、こんな難しい作法を全うすることが可能
なのだろうか。深夜といっても結構人が通るだろ
うし、境内を塒にしているホームレスも居るよう
だ。今となっては、そんな連中に見られずに、百
回参拝するってのは不可能に近いようだね。  
 お百度参りを達成すると、大きな御利益が備わ
るそうですぞ。どなたか、挑戦してみませんか。
でも、お百度参りに挑戦中に、深夜の警備員に見
付かったら、絶対に不審者扱いをされるよね。 
 頼みごとをかなえてもらうためなどで、同じ所
へ幾度も通うことの意味でも”お百度参り”って
言葉が使われている。同じ場所に何度も足を運ん
で馴染みになって他人より良く思われたいってこ
とだろうか。たとえば贔屓の役者が出演する演芸
場に日参するってのもそうだよね。毎朝の散歩で
通る、お芝居小屋の木馬館や大勝館の前には、い
つも開場前から並んでいるオッバチャン達を見か
ける。六区のパチンコ屋にも、開店前から列が出
来ているが、いつも同じ顔ぶれなのだ。また、最
近では、有名女優が出演する時のロック座の前で
も同様の現象が見られるのだ。しかし、こちらは
若いオニイチャン達だ。こちらのお百度参りは、
深夜でなく、履き物を履いても、第三者に目撃さ
れても御利益が有るんだろうね。   
 あほまろとモモちゃんの散歩だって毎朝続けて
いるのだから、もう数百回も鳥居と社を往復して
いることになるんだけど、”お百度参り”とはい
えないようだ。こうなったら、いつか深夜に試し
てみたくもなってきた。でも、もし成功した場合
には、”百度石”を建立しなければいけないって
慣わしもあるようだ。やっぱり、信仰ってお金が
かかるんだよね。どうせお金を出すのなら、あほ
まろは、美人のオネエサンの踊る場所に、花束な
どのおみやげを持って、百回通う御利益の方に、
”百度石”を建立してみたいね。
(意味が良く判らない?)