久留米の水色の自転車の会にて講演した内容です。
| 台東区は、上野、浅草がある区です。私は今から18年前に議員になりました。 その時に、放置自転車条例が出来ました。 当時新人議員のため条例の内容を行政から提出された条例は間違いないものと 判断して、審議の流れにそって了承致しました。今になってよく考えて見ますと 守りようのない条例なのです。 今の条例では、駐輪場から駐輪場まで行く自転車なら守れますが、ほとんどの 家、或いは商店には特別の駐輪施設は設けてなく、自転車は、道路上に置かれて おります。道交法では道路に駐輪しては行けないことになっているので、現在の 状況ですと条例を守ることは不可能といえるでしょう。 従って、取り締まる警 察官、役人、条例を了承した議員も守れないという,おかしな現象になっており ます。 それではどうしたら良いかと、考え出されたのが幸せの黄色い自転車でありま す。 私は自転車の使い方のルール、考え方を変えたら良いと思っております。極端 に云うと、世界中に有る自転車は誰でもが乗れるルールに変えたらどうでしょう かと,日本から世界に向けてメッセージを発信しようかと考えております。 何時、何処でも,誰でも、乗れる自転車のシステムを作ることによって、公共交 通のアクセスが容易になり、マイカーの利用率が減少し、そのことによって世界 中のCO2が減少し、回遊性も増し、商業活動にも影響するものと思われます。 そして、皆で共用するため、自転車の数も減少すると思います。台東区では約1 5万の人口で12万台の自転車がございます。 これら12万台の平均乗車率は1日15分程度だといわれております。従って、 23時間45分は12万台の自転車はその役割を果たすことなく、何処かに置かれて いることになります。 台東区の現在の状況は、玄関を出て見渡した場合50台くらいの自転車は簡単に 見つかります。その自転車に乗って駅まで行き、その自転車は駅から降りた人が 使用すればいいのです。水色の自転車も同じような考え方だと、感じております。 このような、自転車のシステムを構築することによって、犯罪件数も減少するの ではないかと考えられます。なぜならば、人々のモラルが要求されるからです。 公共物を大切にする公徳心が醸成されなければ成り立たないところがありますし 、その自転車のシステムそのものを、モラルの高揚を図る教材として、考える事 だと存じます。 ニューヨークの凶悪犯罪が減ったという話があります。それは、小さな犯罪も 決して見過ごすのではなく、徹底的に取り締まったからであると云われておりま す。警察、行政、学校が新しいシステムに対する対応の仕方によっては犯罪件数 も減少することでしょう。 最後に人間にとって一番大切な交通機関は自分自身の足です。その足は、無料 で誰に貸すこともできなく、駐足場も要りません、人から束縛を受けることもな いのです。足の唯一の欠点は遅くて遠方に行けないところです。足に一番近い交 通機関が自転車なのであります。自転車は何処にでも置ける、その足に一番近い ところに置ける特徴を持った唯一の補助交通機関なのです。 行政が無理やり置き場所を指定するような行為は、極力避けるべきで原則とし て迷惑のかからない場所なら何処へ置いても良いと認めるべきでしょう。何時で も自転車が必要なときにすぐそばにある、何時でも、何処でも、簡単にその自転 車を放棄できる。このような環境を行政が整えることが、結果として、いろいろ な交通機関の機能を高めることになるのだと思います。自転車の置き場所の規制 は最低限の規制で、基本的には規制をかけてはいけない特徴を持った交通の道具 であると考えることが、自転車に対する施策の要諦と確信いたしております。 |