平成15年第1回定例会  田中伸宏一般質問  平成15年2月24日

 飯田、池田、熊木、各先生、ごいっしょに仕事をさせていただき、また、ご指
導・ご鞭撻をいただき、まことにありがとうございます。 どうぞ、お元気でお過
ごしください。
 区長ご当選おめでとうございました。それぞれの候補者が厳しい戦いの条件の
中で勝ち抜かれたのですから、心より敬意を表します。今後のご活躍に期待いたし
ます。私の持ち時間はわずか8分です。浅草地区で今懸案になっているボートピア
設置に関する質問のみさせていただきます。
このボートピア問題は台東区において極めて独自性の強い問題で前向きに検討し結
論を出さなければならないことだと思います。私は先般の区長選挙において、どな
たも応援いたしませんでした、それは、どの候補者もこの問題に触れないで避けて
いたようでしたからです。
できれば、賛否を隠すことなく、堂々と争点にして勝ち抜いていただきたかった。
そんな思いがいたしております。
この問題に関して、私たちに今必要なのは、かつての浅草の街が繁栄した頃を
検証し、浅草を再び繁華街として再生していこうとするのか、あるいはマンション
化を進行させ、回遊性がますます乏しくなっていく状況でよいのか、まずその選択
を真剣に考えることだと思います。まさに、ボートピア建設の是非はその岐路に立
つ重要な問題を秘めているのであります。そこで私は、繁華街、歓楽街としての浅
草を発展させることを前提としてボートピア建設の必要性について提言するととも
に、区長に質問をさせていただきます。
かつて興行街が盛んだった頃の浅草は、観音様に訪れた観光客と、映画を見に
来たお客との相乗効果があり、仲見世界隈と六区などの興行地区が互いに助け合う
関係になっていました。映画を楽しんでお腹が空き、飲食店に客流れる、夜の仲見
世の明かりも下町の賑わいを感じさせ土産品が商売になりました。現在の興行街は
皆さんご存知のとおりであり、このような構図は成り立ちません。
ボートピア建設候補地以外の地域の方々が、ボートピア設置に反対をされる理
由は、おそらくギャンブルの客層が一般の観光客を浅草から遠ざけ、一般の物販店
や飲食店の営業にも影響を及ぼすことを懸念されてのことと思います。自分たちの
顧客を守ろうとすることは当然といえば当然と理解しますが、突き詰めていくと、
所詮、自分さえ良ければという独りよがりのエゴイズムになってしまうのではない
でしょうか。一方ボートピア設置賛成の方々は観光客に対する配慮がもし欠けてい
るならば、それもまたエゴイズムであると思います。それぞれが充分相手の立場を
おもんばかり、今後の浅草及び台東区のあるべき姿を模索し展開していかなければ
ならないと考えます。
また、青少年の健全育成への悪影響も、懸念の声が絶えません。しかし、それ
は社会秩序がいかに守られているか、家庭環境や学校教育はどのようにあるべきか
が問題なのであり、
施設の設置そのものの責に帰すことは正当ではないと思います。
公衆衛生については防犯カメラによる集中管理システムの導入など現状を上回る実
質的で具体性のある対策を講じることが必要だと思います。
さて、台東区には、自分たちが生活する街の将来の展望について、素晴らしい
知恵と知識またアイデアを持っている人がたくさんいらっしゃいます。思わず耳を
傾けてしまう興味深い提案にめぐり合うことも多々あります。にもかかわらず、な
ぜ、公式の場で議論の俎上にあがり、具体的な行動に進展しないのでしょうか。そ
れは一言でいえば、財政の裏づけがないからなのです。
元来、ギャンブルは社会の多数の方々から嫌悪感をもたれております。それゆ
えにそれを運営する側は、社会秩序を維持するための代償を負担しているのであり
ます。ボートピアが提供を予定している数億円の環境整備費は、まさにそれに相当
するものですが、それは地元によって比較的自由に使用目的が決められる資金であ
ると聞いております。もし、区が了承すれば、街の中から生まれてくる、街を発展
させるためのプロローグとして活かして使える資金にできるのであります。
その使途については、まず地元住民による「まちづくり協議会」を立ち上げ、
まちづくりのための企画をコンペ方式で募集し、協議会が公平に費用対効果を勘案
し精査検討して計画の決定、事業の実施を行うのです。ボートピアによる資金提供
はそれらを可能にする貴重な財政の裏づけであり、区民参加型の新しい試みなので
あります。
現実的な問題として、ポートピアが実現しない場合、予定地はどのようになる
のでしょうか。暫く空き店舗が続き、数年後に再びパチンコ屋、あるいはマンショ
ンが建つでしょう。そのマンションの地形はパチンコ屋の跡地のままとなり、12
番街区は長い年月を経て非効率なペンシルビルが立ち並ぶであろう事が予想されま
す。
かつて私たちは車券、馬券売り場を取りやめさせました。それからだいぶ年月
がたちますが、西北部地区の回遊性のために何ができたのでしょうか。老健施設は
ダメ、スーパーもダメ、ボートピアもなおダメ、それではいったい何をしたら良い
の良いのでしょうと聞かれたら、そんなことは自分で考えろでは、浅草の将来はど
うなるのでしょう。今日の停滞を座して見守っているのが現状なのです。台東区民
は仮にダメなものでも良いものに変えていく、そういう意識、パワーを持たなけれ
ばならないと強く感じます。
決して、おびえて迷子になってはいけないのです。
そこで区長に伺います。 
まず第1に、区長は浅草の将来ビジョンについてどのようにお考えかお聞かせ
ください。
第2に、ボートピアが地元に還元するとされている環境整備費は、どのような
仕組みをもって地元に還元させていくことが想定されるか、お聞かせください。
すなわち、まず区がすべてを収入して区の事業として還元させるのか、あるい
は最初から地元の受け皿となる組織を設定させて勧進元から直接交付させることに
なるのでしょうか。
そして、活用方法として区が現在考えられる中身はどのようなものなのでしょ
うか。区長の見解を伺います。
元来、ボートピア建設是非の陳情は議会に提出され、議会にその答えを求めら
れたもので、それぞれの区民の代表である議員が責任を持って、議会が賛否の結論
をだすべきことが筋であることは承知いたしております。先般の清水、茂木議員の
質問の答弁で、地元住民の方々や議会の意向を見きわめながら慎重に判断して参り
たいとの区長からの答弁がございました。当然といえば、当然の答弁と思いますが
田中、おまえまで、議会に対しての陳情を俺に聞いてくるのか、俺は賛成だが、議
会も速やかに結論を出すのが議会の仕事だろ、このような力強い私に遠慮すること
ない迫力ある答弁を期待して私の質問をおわります。
 区長答弁
 田中議員のボートピア設置についてのご質問にお答えいたします。
 まず、浅草の将来ビジョンについてでございます。長期総合計画や街づくりに示さ
れているように、東京の副都心としての都市機能の向上を図り、居住、産業、観光機
能等の調和のとれた整備を進め、浅草の伝統を継承し、新たな文化を創造する歴史と
ふれあいの拠点して発展することを目指しております。私はこれらの考えを踏まえ、
賑わいのある元気な街づくりを推進してまいります。
 次に、ボートピアからの環境整備費の活用についてでございます。環境整備費は
ボートピアの売上金額の1、5%の範囲内で直接区に交付されることになっておりま
す。環境整備費の具体的な活用方法については、ボートピアの設置が決まっていない
現段階でのお答えは控えさせていただきたいと思います。宜しくご理解のほどお願い
いたします。

以下は質問を予定してましたが、時間の関係で取り消した原稿です。

 次に、つくばエクスプレス(仮称)「浅草」駅について伺います。
つくばエクスプレスについてはこのたび、首都圏新都市鉄道株式会社より発表
があり、開業予定時期が平成17年秋と明確に特定されたところであります。また
浅草国際通りに設置される新駅の名称は区の案では「浅草」駅と決まり、地元にと
って活性化の大きな飛躍台になるものと、私は大いに期待をしているところであり
ます。
ところで、私は、新たに設置される浅草駅についてはぜひとも浅草の街にふさ
わしい、個性的で特徴あるデザインにしていただきたいと考えるものです。とりわ
け、私は駅のホームが重要だと思います。ご存知のように、新駅は地下◎◎メート
ルに設置されます。つくばエクスプレスでは東京都内に設置される駅はほとんどが
地下駅であり、乗客の目には無味乾燥なプラットホームと映らざるをえないと思い
ます。
そこで、はるばる茨城県をはじめ他の地域からつくばエクスプレスに乗って東
京を訪れた人々が、列車が浅草駅に到着した瞬間、思わず目を見張るような驚きと
心ひかれるプラットホームを設置していただきたいのです。たとえば、ホームの天
井を「空(そら)」にしてみてはどうでしょう。そして壁には大正時代の浅草の町
並みを描き、家からの明りは電球で整え、プラットホームは大正時代の道路にする
のです。マンホール、街灯、植栽などし、電車から降りたら、まるで昔の浅草にい
るような気分にさせるのです。
かつて興行のまち、娯楽のまちとして栄えた浅草が、今ふたたび、全国各地か
ら訪れるお客さんを心から歓迎し、おもてなしをするのだという意思表示を、まず
列車から降り立ったプラットホームで表現するのです。
そこで、区長にお伺いいたします。
まず第一に、つくばエクスプレスの仮称「浅草」駅について、浅草のまちにふ
さわしい個性的で特徴のあるデザインにすることについていかがお考えでしょう
か。
第二に、現在「浅草」駅ならびにプラットホームにどのようなデザインを検討
されているのかお聞かせください。