|
○はじめに 放置自転車対策事業に対する要望について
都区制度改革の推進、地方分権推進など、これからの地方行政の展開に大きな期待
がかかっている現在、我々、地方自治体の議員も単に理事者の提案を審議、考察する
だけではなく、地域の歴史的変遷を踏まえ、地域の特徴や特性を活かし、地域の発展
を大胆に模索し、具体性のある提言を積極的にしていかなければならない。
台東民主クラブでは、放置自転車問題について議論をし、できるだけ具体的にまと
めたつもりですが、より良いプランに成熟させていくために、議員及び関係各位の明
晰な頭脳で議論していただき、さらに具体的な実行性のある政策にいたしたく、今回
放置自転車対策事業に対する要望について、ご提案申し上げ、よりよいご意見を、承
りたく、本書を作成させて頂きました。
今までの放置自転車対策は、行政側の立場に立ってみると、何年もの研究と検討を
重ね、現在の事業となっているもので(積み上げ方式)、それをさらに発展させてい
くことが、最善であると、担当者は、認識しているのではないかと、危惧するもので
あります。
したがって、逆発想の新しい施策を、担当者が実行しようとしてみても、今までの
対策が否定されることにつながる恐れもあると感じ、新しい施策の実施は極めて困難
なことと想定される。また、心労を重ね苦労しても、評価はされるものの、実行には
相当な長期の歳月を必要とするのではないでしょうか。
したがって、今般の、新しい発想に基づく提案は、ある程度理解されるものの、実
行に移すことを拒むことは、至極当たり前のことであり、当然のことであると考えま
す。
しかしながら、本区の関係理事者は、その意を解し、駐輪場の拠点配置等々検討し
努力していることも事実であるが、それはすでに他都市(札幌市、船橋市、練馬区等
)でも施行されているところで、台東区を発展させるためには、台東区の特性(狭隘
な土地、職住近接、昼夜間人口の格差)を活かした、思いきった独創性のもとに、台
東区独自の個性を表現し、積極果敢に立ち向かっていかなければ、ユニ−クなまちづ
くりは程遠いと考えます。
大胆な発想が求められている現在、それを実行していくには、区議会が理事者の苦
悩を十二分に理解を示し、相当な勇気と決断の必要性を理解していただくことであり
それには、議会もまた、現下の状況を充分認識し、共に責任を感じ、真に理事者に協
力し応援することはもちろん、行政担当者に対し、議会の力強い後押しと、寛容な心
を持たなければならないと思います。
台東区の行政担当者は、極めて優秀な能力を持っていると思います。しかしながら
議会が、一人一人の職員を活かしきっていないと考えます。
地方分権が叫ばれている今日、台東区発展を考えるならば、これからは、他都市に
ない独自性と特性を展開させていくことこそ最重要と考えます。
行政担当者は、いつも、他都市の状況を気にしながら、はみ出さないよう、遅れな
いよう、日々仕事をこなしていかなければならないという環境を、知らず知らずに作
り上げ、議会も含め、区全体がそれを是認しているような気がいたします。
また、特に新しい施策を実施する際、行政担当者は、失敗は許されないと常に意識
し、完璧を求めるがゆえに、大胆な発想と積極性を失い、ことの弁明を常に考え、こ
の(失敗)の2文字の意識が、台東区の発展を阻害している要因であると考えます。
議会も理事者も共に、職員の失敗だけを評価するのではなく、職員の仕事に立ち向
かっていく姿を評価し、はみ出した心を持たなければ、独創性、独自性、特徴は、生
まれ育ちません。議会も、そのことを見過ごしているように思います。
台東区の発展が、他都市にない、独自性、特徴が必要と考えるならば、他都市と同
じような条例でなくても良いと思います。
法律は、憲法の精神のもとに作られ、条例は法律の許される範囲で作られるのです
議会は、条例を改廃することも、制定することもできるのです。今一度、新しい提案
が可能となるように、放置自転車条例を見直してみてはいかがと思います。
議員及び関係各位に対し、釈迦に説法みたいなことを申し上げ、無礼を顧みず、大
変恐縮に存じますが、今般の放置自転車対策への提案は、まず初めに、議員各位の深
いご理解と強力なご賛同なくして達成できるものではありません。心よりのお力添え
を賜わりますようお願い申し上げます。
台東区議会 民 主 ク ラ ブ
|