新しい放置自転車対策の問題点と解決策案 

・取締りによって放置自転車を減らすのではなく、自転車の利便性を活かし
ながら、減らす方法を検討していくべきである。

 幸せの黄色い自転車構想については、次に触れるようにいくつかの問題点があり 
ますが、決してクリア−できない課題ではないと考えます。

                                    

 まず第1に、区民の皆様が、街に置かれている台東区所有の「黄色い自転車」を、
他の放置自転車と同様の放置自転車として、認識してしまうかどうかです。
皆様が、「黄色い自転車」を放置自転車と考えるならば、行政としては、この構想を
あえて実現することには、困難が伴うと思われます。
しかしながら、誰でもが、ただちに移動させることができる自転車は、条例中で「放
置」として定義される状態(自転車の利用者が自転車を離れて、ただちに当該自転車
を移動させることができない状態をいう)にはあたらないと考えます。

三                                   

 第2に、利用者が事故を起こした場合、どうするかです。
 利用者が、各自で責任を持って対処していただくことが大原則と考えますが、利用
者が事故現場から逃避したり、利用者が特定できない場合は、極めて難しい問題です
自転車に保険をかけるとしても、誰が費用負担をするか、を検討する必要があります
いずれにしても、解決能力があるのは、行政当局だと思います。         

                                   

 第3に、自転車が故障した場合や、日頃のメンテナンスをどうするかです。
 各町内会で黄色い自転車推進協力会の協力と、区内の自転車屋さんと提携し、また
同時に、数か所にキ−ステ−シションを設置し、巡回サ−ビス車を走らせ、故障など
の対応をしてもらってはどうでしょう。また、区の施設などに空気入れを設置し、利
用者が自ら積極的にタイヤの空気を入れられやすい、環境を整え、また、故障を知ら
せてもらえるようにしてはどうでしょう。携帯電話が著しく発達している現在、自転
車に、使用方法と、電話番号が書いてあれば、可能なことと存じます。この問題は、
まさしく利用者のモラルが問われる場面であると思います。

五                                   

 第4に、他区への移動に使われ、他区で自転車を乗り捨てられた場合の問題です。
 まさしく利用者のモラルが求められる点です。他区と共同して、町会、各種団体、
観光連盟等々、利用方法についてのPRを積極的に努めたらどうでしょうか。黄色い
自転車推進協力会の創設なども検討していく必要があると考えます。

 いずれにしても、机上で、問題点と解決策を徹底的に考えることは重要であると思
いますが、試行してみないと、わからない点が多々あることと存じます。     
試行する、勇気が大切なことであり、今行政の制度疲労が叫ばれています。    
交通体系の、意識改革ができるかどうかが、この『幸せの黄色い自転車』構想の成功
の鍵で、また、他の分野においても、この意識改革ができて初めて心の、行政改革、
構造改革に大きな影響力を与えるものと確信致しております。