浅草通信・網
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温座秘法陀羅尼会
(おんざひほうだらにえ)

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 毎年1月12日午前6時から18日午後6時まで、浅草寺に於いて昼夜不断に勤修される密教の大法が温座秘法陀羅尼会(おんざひほうだらにえ)です。この一座の修法が終われば、すぐ次の僧が交替に登壇修法し7日間に168座の観音法を修するため、台座が冷えるひまが無いので「温座」と称し、「陀羅尼」とは種々の善法を集めて退散させない呪文を意味しているそうです。
 この法要は一年間の天下泰平と五穀豊穣、玉体安穏、万民豊楽を祈もので18日に「亡者送り」と呼ばれる結願法要で総てを終えるのです。「亡者送り」の開始は午後6時、境内の総ての電気が消え松明を持った赤・青の鬼が現れてきます。彼等は手に持った松明を辺り構わず地面に打ち付けて走り去るのです。
 地面にはまだ火が付いた炭が飛び散り、それを拾ってお守りとして持ち帰ると御利益があるといわれておりますが、素手で拾うと火傷をしてしまいますので火ばさみか、耐熱軍手のようなものを用意し、くれぐれも火傷にご注意ください。

当日の写真はこちらでご覧ください。
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