大阪 今宮えびす
えべっさん 屋台あれこれ
○ー商売繁盛で笹持って来い!えべっさんあんじょう頼んまっせ−○

 大阪市浪速区の今宮戎神社の十日戎は、毎年1月9日(宵戎)10日(本戎)11日(残り福)の3日間行われています。関東では馴染みの薄い戎祭り、どんなお祭りかというと、お酉さま(酉の市)のようなものなのでしょうね。どっちも商売の神様、関東では熊手を授かるのと同じように、こちらでは笹に好きな吉兆の飾りを付けてもらうのが習わしなのです。

○ 笹の由来

 なぜ笹なのかを調べてみると、竹は古代から、文学、美術、芸能、民具など日本人の生活とは密接な関係を保ってきました。中でも竹のもつ清浄さ、根強さ、節により苦難に耐え忍ぶ姿、冬も青々とした葉を付け、更に竹林の生命の
無限性、旺盛な繁殖力など、そこに強い生命力と神秘性を感じとり、神霊が宿るとさえ信じていました。こうした日本人の竹に対する感性が、色々な神事に笹が用いられることになり、竹取物語のかぐや姫が、竹から生まれるのも同様
の信仰から基づいたものです。十日戎の笹も例外ではありません。常に青々とした葉をつけているところに、「いのち」を生み出し続け、「いのち」を常に甦らせている神秘性、その姿は、紳道の信仰そのもので、神々のご紳徳によっ
て、日々「いのち」が甦り、生成発展している姿を象徴しているのです。
(今宮戎の資料より)

 あほまろは昭和60年から毎年欠かさずお参りしている恒例の行事でもあります。関東に住んでいてなぜかという理由が有るのですが個人的なことなのでここでは省略しますが、一度行くとやみつきになる何かが有るのでしょうね。

○ お詣りの約束事

 必ず正面の入り口から入るのが常識、鳥居前に設置された大きな樽の中に、昨年授かった笹をお代えしして、そのまま正面の神殿でお賽銭をあげてのご挨拶。それが済むと本殿左右の回廊横にて無料で配られている笹の中から枝振り
が良くて強そうなものを撰ぶのです。
 それからが一年間良い福に恵まれるかどうかの品定めの作業が開始されるのです。毎年大阪中の美人が応募し、高い競争率を誇る宮戎の福娘さん。素敵な笑顔で不況を吹き飛ばしてくれそうな娘を撰ばなければいけないのです。まず
は遠目に観察し、列の多い場所を選ぶのも良いでしょう。みんさんお目が高くそんな列の先にはちゃんとピカイチが控えているのです。そんなのに頼らず自分で探すのも結構楽しいのです。しかし、そこにも大きな問題が控えているの
です。トイレなのか休憩なのか、福娘の交代ってのが行われるのですよ。せっかく並んでいたとしても目的の福娘が変わってしまうのです。
 それと、内緒のお話を一つ。これは人には言わないでくださいよ。例年10月から募集する福娘は、11月の下旬に大阪朝日放送の主催する番組で決まります。今年は面接実数3511名の中から40名が決定されたのですが、中に
“何でこんな娘が”と万人が認めるそれなりの娘さんも混じっています。
 こんな娘を「こねこ」と称されているのです。そう、必ず大阪市や商工会議所、更に議員先生などお偉いさんの娘とかが入っているのです。“まさかそんなことがまかり通る訳は無い”、正義感いっぱいのあほまろでしたが、今年は
そんな信念にも亀裂が生じてしまいました。大阪に住む同級生
と飲んだ時に耳にした話、“おい、あの出来の悪かった○○が大阪○会議員になったの知ってるか、あいつの娘が福娘に撰ばれたんだってよ”ん、複雑・・・。
 
 「こねこ」に当たってしまうと最悪とばかりに、そこはやっぱし関西してるのです。そう、ちゃんと並んでいる人なんて全く居ません。みなさん我先にと目的の福娘に向かって突進して行くのです。こんな状況、関東だったら絶対に警察がロープを張って規制するでしょうね。老若男女を問わず、それが当たり前なのが関西流、もし警察が規制しようものなら暴動が勃発してしまうんですよ。これ本当。

 ようやく可愛い福娘に出会えたら、まず笑顔でご挨拶。福娘もちゃんと答えてくれますよ。それから笹を差し出しできる限りの時間を使ってその場で福娘を独占するのも関西流です。え〜と、小判と〜、いや、やっぱり大判が良いか
な〜・・・、なんてね。吉兆には銭叺(ぜにかます)・銭袋・末広・大判・小判・丁銀・烏帽子・臼・小槌・米俵・鯛等の縁起物が有り、計算しやすいように(バカでもこねこでも判るってのが本当かも)どれも一個千円です。だいた
い5〜7個が目安でしょう。それ以上付けると笹が折れてしまいますよ。所要時間はおよそ5分程度ですかね、それ以上続けると後ろの怖いお兄ちゃんに関西弁で“オラはよ〜せぃ〜”、ドスの効いた声で怒鳴られてしまいますよ。最
後に福娘がお札を付けてお仕舞い。ちなみにお札は無料ですが、何も買わずにそれだけってのは出来ません。
 “よおおまいりを”可愛い声で別れのご挨拶です。最後にもう一度笑顔を、なんて思って福娘を見上げると、すでに次の人との取引が始まっているのも関西的ですね・・・。

○ 最後に念を押さなければ・・・。

 これで終わりでは無いのです。もう一仕事済ませなければ帰ることはできません。本殿真裏に設置された二個の大鏡に触れてから帰らないと願いが叶わないのです。もともと戎さまは耳が悪いお方なので、触れる時には大きな声でお
願いしなければいけません。“たのんまっせ!”、“金くれよ!”、“儲けまっせ!”、そんなかけ声が一般的です。みなさんはどんな願いを込めて鏡に触りますか・・・。でも、触るなんて悠長なことやっていられないかもよ。こち
らも押すな押すなの大盛況なんですから。
 さて、これでお詣りの行事が総てお仕舞いです。後は難波シティの方向に屋台を冷やかしながら気に入った居酒屋で盛り上がるのも結構ですが、ここでもう一つご注意を申し上げておきます。この時期の屋台では、大勢が詰めかける
のでここでも計算を間違えたら客に迷惑がかかってしまうのを恐れて、ビールも、お酒も、ジュースも、枝豆も、焼鳥も、おでんも、焼きそばも、とうもろこしも、サザエの壺焼きも何でもかんでも一個たったの1000円となってお
ります。とってもわかりやすいというか、親切というか、これも関西風なのでしょうね。
 バブルの頃には何でも500円で驚いたこともあったっけ・・・。

○ てな訳で・・・。

 無事に今年のお詣りも終了しました。あほまろはお詣りだけじゃ無く、ご覧の通り可愛い福娘をたくさん撮影してきましたよ。ちゃんと撰んで撮ったつもりでしたが、なぜか「こねこ」ちゃんのも写ってますね。現場で活動することおよそ2時間、とっても疲れてしまいましたよ。
  今年は、おまけに関西の屋台もレポートしました。関東では見かけない屋台も多いですよ。適当なコメントも付けておきましたが、あくまでもあほまろの主観と思って笑ってやってください。

○ 物好きな人・・・


 亜寳麿裕寳
 使用機材:
 CANON EOS 1DsMK2 画素数1650万 CANON ZOOM LENS  
   17-35mm F2.8 / 70-200mm F2.8L IS
   28-70mm F2.8
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