浅草寺示現会


堂上げ 堂下げ

平成17年3月26〜27日 
 今年最初の三社神輿のお披露目が行われました。今年で6回目となる「堂上げ
」の儀式です。神仏習合のあり方を否定し、神道を仏教から分離・独立させた明
治政府の廃仏毀釈・神仏分離令により廃止されていた、かつての三社祭の儀式を
再現しようと、最初はどちらかというと観光用に始まった行事だったのですが、
回を増す事に宗教的な臭いが強くなってきたようにも感じるのです。
 浅草神社において、神主と僧侶たちによって御霊を入れられた三基の神輿は、
浅草神社から浅草寺に続く参道は高張提灯を持った氏子衆が並び、松明を先頭に
総ての飾りが施された三社神輿が厳かに運ばれてくるのです。
 総ての飾りと明言したのは、お祭りの渡御では飾りが取り外された胴体には、
白い布が巻かれるだけなのです。飾られた御神輿の姿は、見慣れた三社祭のもの
よりも一回りも二回りも大きく見えています。
 1トン以上もある御神輿が、松明に照らされた浅草寺本堂のを昇るさまは力強
く荘厳で、無事本堂内に上げられると、自然と集まった観客から拍手が沸き起こ
ります。これも浅草に住むものにとって大切な氏神さま、古く縁の観音様との再
会への感謝の気持ちのようにも聞こえるのです。
 堂上げされた三基の神輿は一晩観音堂内にお籠もりをするのです。浅草寺縁起
によれば観音様が隅田川より上がったのは西暦628年と伝えられております。
1300年以上も経た現在、ようやく毎年の出会いが叶うようになったのです。
まるで七夕の織り姫・彦星のようですね。
 たった一晩だけですが、本堂の中では古の浅草を懐かしむ会話も有ったことで
しょう。それを引き離すかのように、これから堂下げが行われます。上げられた
時の順番に下げられる御神輿の姿もまたとっても綺麗で、見る者を楽しませてく
れるのです。三基の堂下げを終え、今年は本堂の周りを担いでの渡御が行われ、
午後4時の蔵入りまで浅草寺本堂前に安置されるのです。
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