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2018年9月19日(水)上野から現美新幹線と新津鉄道史料館

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 現美新幹線が始めて新潟-上野間で営業運転するので乗りに行きました。これは旅行商品専用列車としての運行だったので、どちらかの旅行代理店ツアーに参加しなければいけません。代理店は、びゅうトラベルサービスとクラブツーリズムの2社が、現美新幹線プラスアルファ3種類のツアーが企画されていたので、クラブツーリズム企画の現美新幹線乗車後に新津鉄道資料館の見学日帰りコースに娘と二人で参加しました。
 JR東日本ニュースはこちらの(PDFファイル)をご覧ください。

 上野駅中央口9時集合ですが、団体客は上のパンダ口からの入場でした。
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 上野駅入線9:28、折り返し上野発9:44なので、上りホームからの珍しい出発でした。
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 新潟7:30発の乗客を乗せて22番ホームで大勢の見物客が待期する中を定刻に到着しました。
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 この催し、三連休中(10月6日〜8日まで)毎日続きますが、やはり初日に乗りたいですよね。
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 現美新幹線は、昨年の三連休の三日目に乗車しました。始めての大宮出発だったのです。
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 新幹線用車両「E3系」を改造した6両編成で、6両すべてが現代アートのアーティストのプロデュースによる空間なのです。
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 外観は写真家の蜷川実花氏が「長岡の花火」をデザインしました。
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 近づいて見るとかなり荒い写真だけど、ちょっと離れて見るのにはちょうど良いのかも。写真じゃ無く、イラストで表現した方が良さそうじゃ無いかと思ってしまいました。
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 運転時間は、上野9:44発→大宮10:04発→越後湯沢10:55着→浦佐11:08着→
      長岡11:21着→燕三条11:32着→新潟11:46着の各駅に停車して運行します。
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 各車両のデッキに、車内案内図が掲げられております。
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 我々は13号車より乗車。13号車のカフェエリアの壁画は今年リニューアルされ、奥にキッズコーが設置されております。
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 お隣の12号車は、車内を映し出す鏡面ステンレスで広々とした空間を演出しております。
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 最高時速210キロの「走る美術館」いよいよ上野駅より出発です。
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 最後尾11号車は、もとは「こまち」のグリーン車だった車両。座席の形状・シートピッチもそのままなので足元広々です。解説書によると、「五穀豊穣」「祝祭」「光」をコンセプトイメージとして織り込んだ、新幹線という特別な空間なのだそうです。我々も大宮まではこの席に座ってましたが、普通の新幹線と何ら変わり無し、せっかくの現美新幹線なので、らしさを求めて車内を移動しながら良い席を探して歩いたのでした。
写真00  出発したばかりなので、キッズコーナーにはまだ誰も居ません。
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 カフェスペースには既に先客が居たので、パス。前回はここでビールなんか呑んでたかも。
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 14号車は写真展示室。前回は新潟の景色でしたが、今年からパキスタンのカラコルム山脈上にあるK2の頂へ向かう途上で撮影された作品のようですが、新潟の景色に戻して貰いたいですね。
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 15号車は何やら宙に浮かぶ造形が揺らいでます。この展示によって、他の車両より移住空間が狭くなってました。解説によると、「新幹線は山々を一気に通り抜け、知らなかった街並みの一瞬を映します。同時刻を過ごす私たちにとって、この作品群が新しい風景に出会うきっかけになれたら嬉しく思います。」。ん〜、時によって芸術は理解に苦しむのだ。
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 席は空いてましたが、何か落ち着かない空間なので落ち着くのは止めました。
写真00  16号車先頭車は、モニターによる新潟の美しい里山を舞台にした作品展示でしたが、この車両だけはびゅートラベルの専用車なので、往復しただけ。
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 席は空いてたけど、ゆっくり画面を拝見できませんでしたが、前回はここで落ち着けたのですよ。
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 14号車、写真の車両に戻って落ち着くことにいたしました。
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 写真はつまらなかったけど、ちょうど席が空いてたもので。
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 お客さんに家族連れが多いのでカラコルム山脈の写真より、犬や猫の写真の方が受けますよね。現美車内で、写真展が出来るようになったら嬉しいんだけどな・・・。
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 大宮到着。
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 キッズコーナーは越後湯沢まで使えますよ。
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 子どもたちのお目当ては、もちろん現美新幹線ですよね。
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 少ない現美新幹線車両の取り合いが大変でしたね。
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 仲良し家族も現美新幹線ゲット。というか、あほまろがいっぱい持ってた子どもと交渉して貰ってあげたのさ。
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 お兄ちゃん、弟に貸してあげた偉い子でした。
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 あぁ、誰か現美新幹線を狙ってるぞ。
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 遊んでいるうちに越後湯沢駅に到着です。
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 次の浦佐から長岡の手前までトンネルが続くので、キッヅコーナーはお終いなのです。
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 席に戻って小休止。
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 上越新幹線は20キロ以上の大清水トンネルを始め、全体の半分以上がトンネル区間なので、地上区間を走るのは東京を出て、埼玉県を過ぎる頃までなのです。通常営業の新潟から越後湯沢までではトンネルばかりでつまらないでしょうね。これからもどんどん外に出て、東北新幹線区間も走って貰いたいと希望したいです。特に、山形新幹線区間は楽しいかも知れないんだけどな・・・。
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 あちこち歩き回っていると、あっと言う間の2時間でした。もう終点の新潟駅に到着なのです。
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 JRの職員が横断幕を持ってお出迎えです。今回の企画はこの「日本海美食旅」キャンペーンの一貫なのです。
写真00  新潟駅に到着してもすぐに回送はされずに、暫く停車しておりましたが、窓がふさがれてしまった反対側も見たかったですね。
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 記念撮影には、乗務員も気軽に応じてくれました。
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 新潟駅は在来線の連続立体交差化で、階段を降りずに在来線に乗り換えることが可能になったのです。
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 前回の旅では、改札を通らず「特急しらゆき」に乗り換えられたのでした。
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 今回はツアーなので、駅でゆっくり列車を観ている時間がありません。ここから、一時間以上もかけて岩室温泉に行って昼食。せっかくの温泉なのにお湯に入る時間も無く、昼食を終えたら新津まで戻って「新津交通資料館」の見学です。何が良くてこんなコースを選んだのでしょう。新潟で食事をしてから新津の方が、2時間近くも時間的に余裕があったのですけどね。
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 「新津交通資料館」です。
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 以前は新津駅側の新津車両製作所の跡地に有りましたが、平成26年7月19日にオープンしたそうです。
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 かつて新津は駅の他に機関区、工場、そして東西南北の4つに分かれた操車場を有し、新潟県下越地方の鉄道の要衝として機能する「鉄道の街」に相応しい駅でした。
 その後1982年(昭和57年)11月15日の上越新幹線・大宮駅 - 新潟駅間開業で長距離列車の本数は大幅に減少してしまいましたが、現在もJR東日本新潟支社管内の拠点駅の一つとして、また新潟市のベッドタウン各方面とを結ぶターミナル駅として機能し続けているのです。
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 あほまろもの学生時代の1971年頃に、国鉄の鉄道技術研究所で開発された作業車両「ヤ450」の電気油圧制御部分の設計にかかわったことがありました。ここ新津工場で製作された新幹線の架線を支えるメッセン(ちょう架線)を張りながらハンガー(トロリー線を止める金具)を自動で打ち出す特殊な車両です。走行実験は磐越西線で微調整を行い、足回りを取り替えて山陽新幹線開業作業に使われたのです。そのために何度も新津を訪れ、終盤には何日も泊まり込んで作業を行った懐かしい駅でもあるのです。
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 そんな懐かしの過去を振り返るような展示、一抹の悲しさも漂っているようで切なくなりました。
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 過去を懐かしむのは、それだけ過去が良かったのか、それとも充実していたのでしょうか。
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 展示されている過去の技術を礎に、今は更なる発展を遂げて便利になっているのですよね。
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 昭和は遠くになりにけり。そのうちに平成も遠くになりにけりなのでしょうね。
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写真00  過去の展示だけじゃありません。展示室の最後にはちゃんと新津の現在も有りましたよ。いちど、この列車にも乗ってみたいですね、「SLばんえつ物語」。実は、5月にこの列車を予約していたのでしすが、例の入院でキャンセルせざるを得なかったのでした。
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 「SLばんえつ物語」で使用するC57180機関車の履歴簿です。
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 2階の企画室では3連休のイベントに合わせて、新潟趣味鉄振興会による、Nゲージ鉄道模型走行会が行われていました。
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 Nゲージもこれだけのスペースでの運転は迫力ありますね。
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 ターンテーブルも設置されております。かつての新津駅を再現したのかもね。確か、ターンテーブルは今も残って「SLばんえつ物語」の回転に使用されてますよね。
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 おや、エバンゲリオン新幹線と、現美新幹線まで走ってますね。
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 新幹線をフル編成で走らせられるレイアウト、うらやましい限りです。
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 屋外展示場です。
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 新潟と言えば初代の200系新幹線は欠かせませんが、この新幹線のおかげで新津駅が衰退してしまったのですよね。
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 色あせたシート。もうちょっと大切にしても良いんじゃ無いでしょうか。
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 新幹線のお隣には蒸気機関車C5719が置かれてますが、
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 こちらは更に痛みが激しいようでした。
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 大型蒸気機関車を30Kレールの上に展示するなんて、見た目にもバランスが悪いですね。
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 新津水道局の方が正気機関車の横で、マンホールのPRを行っていました。
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 マンホールに絵の具を塗って、版画のような押し絵体験ですね。
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 最近では、マンホールも人気があるのですね。
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 蒸気機関車の中では、子どもが運転台に座ってましたよ。
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 「計器類のさわらないでください。こわれるおそれがあります」と記されてましたが、どれもとっくに壊れているようですが。
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 あほまろの興味はこの、腕木信号かな。今では、こちらが蒸気機関車よりも珍しいのですよね。
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 入り口付近の屋外展示室にも行ってみました。こちらには、「北陸」のヘッドマークを着けた485系。
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 除雪ロータリー車を牽引するDD14ディーゼル車。これも珍しい車両ですね。
写真00  この日から一般公開された新幹線の保線車両のようです。
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 今も現役「MAXとき」でお馴染み、E4系新幹線も展示されておりました。
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 庭ではライブスチームの走行が行われていましたが、蒸気では無く圧縮空気で動かしております。
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 蒸気はメンテナンスに時間がかかるので、最近はどこでも圧縮空気駆動になってしまいましたね。この模型はかつて札幌雪祭りの真駒内会場で走っていた「D51」でした。
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 僅か4時間ほどの滞在でしたが、とっても楽しかった旅の終わりです。
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 駅の売店で気になったのがこれ。「バスセンターのカレー」って、新潟の一部の人しか知らないんじゃ無いのかな・・・。
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 帰路は17:23発「とき338」。ツアーなので各駅停車の新幹線なのであります。あほまろは新幹線が好きなので文句は言いませんが、何でかな・・・。
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 夕闇迫る新潟駅。
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 楽しく遊んだ家族連れ、お疲れさまでした。
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 台風が迫る西の空に夕日がとっても綺麗ですしたよ。この後、新幹線も台風の影響を受け、かなり遅れたようですが、我々の各駅停車は何事も無くオンタイムでありました。
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Memo
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