ナナちゃんおかえりなさい。ヒロちゃん待ってたよ。
ヤマト君待って無い。
ナナちゃん濡れちゃったね。
雨合羽着ると蒸し暑いし、ナナちゃんは濡れた方が気持が良いんだよ。
ナナちゃんお帰りなさい。タマちゃんも出て来ました。
今日から入谷で朝顔市が始まったね。
去年は開催出来なかったので、今年は混雑しているでしょうね。
朝顔市が終わると、浅草寺でほおづき市が始まるのだ。
ほうづき市か・・・、ヒロcやんも境内で暮らしていた時にほうづき見たんだよ。
ヤマト君、ほうづき持ってるのだ。
これがほうづき?
「籠(かご)かばふ 鬼灯市の 宵の雨」の水原秋桜子が言う、籠をしゃれ込んでるんだよね。
へぇ、ヤマト君って俳句をたしなうんだ。
でも、籠だけ置いてどうするの。
ほうづきを待っている。
余白に思いをこめるのが俳句なのだ。
浅はかなヒロちゃん。
ヒロちゃんとヤマト君、頭のレベルが違うのさ。
いきなり難しい言葉を好き好んで使う猫は学が無い証拠なのさ。
学が無い。ヤマト君学校に行ったことが無かったっけ・・・。
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写真集「待ってたよ。〜北海道犬ナナちゃんと野良猫ヒロちゃんの早朝ものがたり〜」
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