2年ぶりの三社祭を終えた興奮も覚めやらぬ今日は、ご存じの通り浅草でも約5分間の金環食が観察できましたよ。
そんなワケで、今日もナナちゃんの散歩はお休みです。玄関でソワソワしているナナちゃん、まるで今日も連れて行ってくれないの・・・、悲しそうな顔してましたよ。ごめんで、明日は必ず連れて行ってあげますからね。
「プロカメラマンの指導付で、船上から金環食と東京スカイツリーを一緒に眺めよう」。弊社で企画したツアーを募集したところ、瞬時に150名の参加者が集まってくれました。
我々スタッフは水上バス浅草乗船所に午前5時半集合し、お客さんを迎えなければいけないのです。それで散歩が出来ないってことでした。
しかし、早朝から空は雲で覆われているようで、かなり心配をしていましたが、
船の出帆時間になると雲の切れ間から、これから始まる世紀の天体ショーの主役が顔を出してくれましたよ。
吾妻橋と水上バス乗船所付近は、同じ目的で集まった方々でいっぱいでした。
東京のテレビ局もほとんど取材に来ていたようです。
NHKさん、カメラのセットをする方々に、どちらから、何時頃にらっしゃったのですか?とか、質問して歩いてましたよ。あほまろの側にも近寄って来たので、恥ずかしいから逃げた。
おや、本格的な天体撮影機器をセットした外人さんも居ますね。
世界中を巡っている天体観測のプロらしかった。
この時点の空模様。これで本当に観察できるのかな・・・。みんなの心によぎる不安・・・。
不安を持っても集めたからには実行した有りません。そろそろ乗船時間が迫ってきました。ツアー客を指導するカメラマンは、高村チーフカメラマン以下4名です。
乗船前に、高村チーフカメラマンより撮影の注意と簡単な解説。
船上で解らないことが有ったらカメラマンに聞いてください等々。
隅田川沿いに所狭しと並んだ三脚を横目に、我々を乗せたイリス号は午前6時半出帆です。
船上に東京スカイツリーの模型も準備しました。
出帆時点で、既に部分日食が始まっていました。
金環食と東京スカイツリーを一緒に撮れるワケは無いんだけど、それなりに撮れることに期待しましょう。
船上でレクチャーを受けるみなさん。
金環食が始まるまで、色々な位置から太陽を眺めようと、船は桜橋を往復しました。写真は、1.5〜100XのバリアブルNDを使用したのですが、効果がまばら、他のNDを持ってくれば良かったと思っても、既に遅し。
とりあえず、東京スカイツリーと東京スカイツリーで遊んでみました。
東京スカイツリーの影がちゃんと三日月模様になってましたよこの写真では良く解らないかもね。
東京スカイツリーと一緒に撮れたらどんなに凄いことか。
様々試してみても、所詮模型なんだよね・・・。
そろそろ太陽の半分が覆われてきました。太陽の単体写真は、太陽観察用のフィルター(ND100000)を付けて撮影。
皆さん、カメラの設定は大丈夫なのかな。
ツアー客の半分以上が、コンパクトデジカメか携帯電話で撮ろうとしているので、設定を教えるのも大変でしたよ。
太陽が月に覆われると、辺りもどんどん暗くなってきました。
ちょっと雲が多くなってきたのが気になりつつもシャッターを切り続けました。
高村カメラマンもようやく自分の撮影が出来るようになったようですね。コンパクトカメラの試験をしてました。
私は、影を見ている方が楽しいわ。そんなお嬢さんも。
ところが、金環食が迫って来ると、当然ながら影も薄くなってしまうのです。
東京スカイツリーが望める隅田川沿いは立錐の余地も無いほどでしたよ。
後、数分で始まりそうです。
無理を承知で東京スカイツリーと一緒に撮ってみたけど、なんとなく太陽が欠けているのが解る程度ですね。
金環食1分前。
そんな時間になってもまだ無駄な挑戦をし続けてしまいました。
金環食が始まると、参加者の間から拍手が鳴り響きました。
日本全国、これほど広範囲で金環食が観測できるのは平安時代以来の932年ぶりのことです。といわれても、前回はまだ産まれて無いのもので・・・。
ということで、金環食ツアー午前8時半で終了です。
お天気模様で、観測が懸念された時間も有ったけど、結果的に参加者全員が金環食を観察出来てみなさん満足してくれました。ツアーのみさんは、これから浜離宮まで移動して朝食。部分日食は午前9時半頃まで見えていたけど、スタッフ一同も浅草で朝食とったよ。みなさんお疲れさまでした。
次に日本で観察できる金環食は18年後の平成42年、北海道。今回のノウハウを生かして、次回もツアーを企画しましょう、きんこんかん!
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