ナナちゃ〜ん! いつものようにヒロちゃん走ってきましたよ。
おはよ。スリスリ。
ナナちゃんもスリスリ。
ヒロちゃん隠れていたので、昨夜の雨でも濡れてません。
お耳が治っても、まだ舐めてあげているのです。
舐められて、ヒロちゃん気持良さそうにしてましたよ。
にゃんだにゃ、クリリンも舐めてほしいにゃ。
クリリン、遠巻きに行ったり来たり。
だめだよ。ナナちゃんはヒロちゃんだけなんだから。
にゃるいにゃ・・・、クリリンもにゃかよくしてもらいたいにゃ・・・。
にゃにゃ、まったく、うるさいクリリンだよ。
昨日の昼間に、あほまろだけでここに来たんだよ。
ヒロちゃん、ナナちゃんも一緒かと喜んだけど、
居なくて、がっかりしたんだよ。
クリリンは、いなかったんにゃ。
昼間のみんなは、それぞれ隠れる場所があるんだけど、クリリンはいったい何処に隠れているんでしょうね。
水舎の上からチロちゃん見てた。
チロちゃんの耳の下の傷、だいぶ治ったようですね。
クリリンのお耳が切れているのは、ボランティアの方々による、去勢した証しでしたよ。そういえば、奥山の猫ちゃんの中にも同じような切れ目の有る猫ちゃんを見かけたことがありましたね。
チロちゃんは男の子だから、去勢しなくても良いんだよ。
あっちから、ドラちゃん出て来たよ。
今朝も二匹で仲良くしているな。ドラちゃんも仲良くなりたいのか、すぐ側まで来るんだけど、ど〜してももう一歩が踏み出せないのです。
ヒロちゃんは勇気有る猫だったのかもね。
にゃんだこれ?
これ、たべれるにゃかにゃ。
にゃんだか、にゃまぐさいにゃ〜。
ヒロちゃんも茅の輪を見るのは始めてですよね。
好奇心いっぱいのヒロちゃんとクリリン、新しいものが出来ると、それが何かを確かめるように、全体をクンクン嗅ぎ廻るのです。
食べようと思えば食べられそうだけど、
こんなの食べても美味しく無いよね。
悪戯しちゃダメ。これは、夏越しの祓いをする神聖なものなんだからね。これを潜る時は、「水無月の夏越の祓する人は千歳の命延というなり」と、唱えながら、左右左と八の字に潜らなければいけないのだ。
ドラちゃんに叱られて、遠くに離れたヒロちゃんとクリリン。
そういう、ドラちゃんだって、去年は茅の輪の上に乗って遊んでいたくせに。
それはそれ、当時のドラちゃんは若かったので、信仰心が薄かっただけ。
サスガにドラちゃん、年の功だよね。
来年の夏越しの祓は、ヒロちゃんだって大人になっているんだよね。それまで、ここに居られると良いんだけど・・・。
浅草神社の人たちは、みんな優しいから大丈夫だと思うよ。
ドラちゃんだって、もう3年以上もここに居るんだよね。
もし、浅草神社を追い出されても、最近の境内には、隠れる場所がいっぱい出来たし・・・、
ヒロちゃんは、ここの植え込みの中でも暮らせるよ。
お腹がへったら、草を食べれば良いし、
でも、お水が飲みたい時だけは、神社の水舎に行かなければいけないのかな・・・。
どっちにしても、ドラちゃんは楽天家だから、どこでも暮らしていけるんだよ。
そっか、ナナちゃんはもう帰る時間なんだね・・・。明日も来てね、バイバイ!
この後、土砂降りになってしまってんだけど、みんな、ちゃんと避難できたのかな・・・。
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