日本標準時(JST: Japan Standard Time)は、独立行政法人情報通信研究機構の原子時計で生成・供給された協定世界時(UTC)を9時間進めた日本の標準時とされ、ラジオやテレビの時刻としての標準時計は同じみですよね。ところが、デジタル化の波に乗ると、この標準時間の伝達に遅れが生じてしまう問題が起こっているのです。今までのアナログ電波では、たとえ地球を一周したとしても電波は光と同じ速度なので、伝搬速度に影響はありません。受信の強弱は有るけれど時間だけは絶対に正確だったのです。ところが、テレビやラジオがデジタル伝搬になることで、発信する側がいかに正確であったとしても、受信する側の問題で遅れが生じてしまうのです。これは、デジタル信号は一旦メモリー内に取り込まなければいけないので、障害物があるような伝播では、本当に正しい信号かどうかのチェックが行われ、それが成立した時点で始めて画像として表現しているからです。そのため、コンピュータ(CPU)の動作速度に大きく左右されてしまうのです。現に、ほとんど女房の韓国ドラマに占領されてしまったあほまろ家の居間のメインテレビと他のテレビを並べて比べて、時報の順番を確かめると、ほぼ半秒遅れで地デジ、一瞬の間でワンセグ、BSとCSは1秒以上も遅れてましたよ。