あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記
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平成21年2月23日(月) 旧暦1月29日大安
- 静電気から湿気へ
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日記写真
『今朝の浅草』       

 またまた雨の朝になってしまいました。しかし、この時期の雨、あほまろにとっては静電気が発生しないという効用が嬉しいですね。実は、あほまろが冬用にと買ったコートの裏地に毛皮が使われており、乾燥した冬の間は静電気に悩まされることも多かったのですよ。まずはコートを着ようとしてパチ、ドアを開けようとしてもパチ、モモちゃんやナナちゃんの毛でもパチ、カメラのレンズでもパチ、等々、嫌な季節だったのです。しかし、今朝のように適度なお湿りが有ると、いつも恐る恐る触っていたドアノブも問題いんですよね。この静電気、人は歩いているだけでもいたるところが摩擦して帯電しているようです。そして、その帯電で、埃、ごみなどを寄せ付けてしまうようですね。その特徴が毎日持ち歩くカメラにも現れるのです。おかげで、デジカメのCCDは何度清掃しても埃がとれないのですよね。

 でも、一雨ごとに春が訪れて来るのです。春になると今度は一転して湿気対策に気を遣わなければいけません。特に、レンズ類の保管には気をつかいます。そのため、あほまろの秘密基地には、大型のドライボックスを設置し、常に湿度30%前後を保っているのです。

 20年以上も昔の話になります。まだドライボックスを購入していなかったので、夏が近づくと大切なレンズ類は冷蔵庫に入れていたことがありました。それも家庭で日常使っている冷蔵庫だったもので、本当に大切な特殊なレンズ2〜3本だけでしたが、それでもいつも女房に邪魔にされていたのです。ところが、ある日、冷蔵庫の霜取り装置が故障し、冷蔵庫中が水浸しになってしまったことがありました。当然レンズも水浸し、命の次に大切(かなり大げさですが、本当に大切なレンズだったのです)だった「ライカ用ホロゴン15mm/f8」もですよ・・・。

 このレンズは、350本とか500本とも言われる貴重なレンズ、すぐにサービスステーションに持ち込んだのでしたが、コーティングが剥がれ再生は不可能とのことで涙を飲んだのでした。世界にこれほど歪曲のない超広角レンズはありません。おまけにシャープネスも高く、色のりやぬけの良さも定評が有ったレンズで、使う方は口を揃えて、「神の目」「神の瞳」などと形容されていたほどだったのです。

 先日、中古カメラ市で、なつかしの「ホロゴン15mm/f8」を目にしました。かなり使い込んでいて程度はほどほどでしたが、お値段は138万円。あほまろがあの時、どれほど悔しかったかお解りでしょ。その失敗を機に、ドライボックスの導入を決意したのでした。あれからおよそ20年、故障すること無く今でもバリバリ稼働中なのです。備えあれば憂いなしですよね・・・。
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 今朝の雷門通り、雨に写る夜明け前の街の光、綺麗でしたよ。
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『今朝の雷門』

 
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『今朝の宝蔵門』

 雨の平日なので、訪れる人も少ないようですね。
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『今朝の本堂』 

 
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『本堂から宝蔵門』 
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『本堂から宝蔵門の大提灯』 
 
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『今朝の境内』
 
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 「おもいのまま」は終わりかけていますが、水滴が素敵だったもので・・・。
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 水滴を撮るんは、マクロレンズを持って来れば良かったかな。でも、三脚も必要なのですよね・・・。手持ちでもなんとか撮れましたね。
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 水滴を撮るのに夢中になったおかげで、レンズは水浸し。
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『今朝の浅草神社』   
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『今朝のワンちゃん』

 今朝のモモちゃんです。散歩に行きたいな・・・、って言ってるようですね。
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 こちらはナナちゃん。ずぶ濡れになって帰ってきました。
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 そんな朝でもやって来るのはココアちゃんだけなんです。
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 今日のココアのブログ「まるごとココア」は、ココアちゃんとナナちゃんだけになってしまいますね。当然、あほまろの日記も同じですけど。
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 雨でも待っててくれたナナちゃんにおやつあげても良いよ。
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 ほら、もうナナちゃんはお座りして待っているんだから。
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 こんな雨なので、ラッテ君もジョージ君たちも来てくれないよね・・・。じ〜っと、いつもみんなが来る方向を見つめているココアちゃんです。 
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 今朝は散歩を止めて帰りましょうよ。ココアちゃん今出て来たばっかりなのに、もう帰りたいようですね。でも、ナナちゃんはいつものコースをしっかり歩いてから帰りますよ。だって、あほまろの日記写真を撮らなければいけないのですからね。
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『さよならマイダーリン』
 昨日は、今月19日午後2時35分、肝硬変のためお亡くなりになった、元ナンセンストリオの前田隣さんの密葬が行われました。葬儀は親族だけで行われるとのことで、我々友人関係は会場には行けず、前田さんを乗せた車を、前田さんゆかりの国際劇場が建っていた国際通りで、火葬場に向かう途中の霊柩車を見送ることしか出来ませんでした。

 路上では、生前の前田さんを偲ぶ浅草芸人たちが集まり、最後のお別れです。
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 しかし、霊柩車が来るとの情報は間違いでした。このバスに前田さんと親族のみなさんがお乗りになっていたのですよね。それを知って、あわてて前田さんの冥福を祈っている間に、バスは遙か遠くまで・・・。あぁ、せっかちだった前田さん、最後の最後までせっかちでしたね。
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 前田さんは、昭和の喜劇王ことエノケンの弟子でした。昭和39年「ナンセンストリオ」を結成し、「親亀の背中に子亀を乗せて〜」、「赤上げて!白上げないで赤下げて・・・」なんてギャグ、日本人なら誰もが知ってますよね。これらのギャグ、浅草が輝いていた時代の国際劇場で前田さんが考えたギャグなのです。
 その後、ピン芸人として、浅草東洋館、お江戸上野広小路亭などで活躍をされていたのです。また、あほまろが企画する様々なイベントにも快諾し、弟子連中を引き連れて助けてくれました。誰にでも面倒見が良く、みんなに愛された前田師匠でした。

 下の写真は平成19年8月28日、浅西町会で開催したプライベートライブの時の写真です。
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 「親亀の背中に子亀を乗せて〜」のギャグをやると、必ずお客さんから亀に変わる動物を頂き、その動物を背中に乗せて笑わせます。しかし、このようなプライベートライブでは、なかなかお題を頂けないことも多く、そんな時は、あほまろがサクラになってお題を提供することも多かったのですよ。前田さんを困らせてみようと、マントヒヒとか、エリマキトカゲとか、そりゃめちゃくちゃでした。「親エリマキトカゲの背中に子エリマキトカゲ乗せて、子エリマキトカゲの背中に孫エリマキトカゲ乗せて・・・」なんてね。それでも、とちること無く最後まで聞かせてくれたんですよ。

 それと、写真でもお解りの通り、前田さんの癖はいつも舞台で、左手を上げて喋ること。不思議に思い聞いてみたことがありました。「そっか、良く気付いたな。実は、ボクの首にコブがあるからバランスが悪いんだよ」、本当に冗談の好きな前田さんでした。死ぬ間際まで、自分の病気も平気で笑いのネタにしてしまうんです。「ガンでも死なない特殊な男」とかね。
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 それと、師匠のエノケンの歌と物まねがお上手でした。声だけ聞くと、誰もが本物のエノケンと間違ってしまうのです。いつか、エノケンの歌でCDを出すよ。それも叶いませんでしたね・・・。
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 浅西町会のライブ終了後はみんなで夕食会。前田さんの後ろの掛け軸「永寿」を指さし、「これってボクのことだよね」と、集まったみなさんを笑わせたっけ。この後、まもなく国立ガンセンターに入院されたのでした。

 マイダーリン、冥土の旅を無事終え、良い世界に転生しても、みんなを笑わせてくださいね。

 ありがとう。そして、さようなら。
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今朝の写真
OLYMPUS E-30
ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0
ZUIKO DIGITAL ED 14-35mm F2.0
ZUIKO DIGITAL ED 18-180mm F3.5-6.3
撮影枚数204枚

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