浅草は暖かい朝になりました。それもそのはず、今日の節分を終えて、明日は「立春」を迎えるのですからね。この陽気じゃ暦の上だけじゃ無く、本当に春がそこまでやって来ている、そんな気配も肌で感じますよね。
今朝も玄関までナナちゃんも一緒でしたが、のんびりモモちゃんには着いてけないと、女房とナナちゃんは先を走って行ってしまいました。それでも良いのです、たとえのんびりであっても、モモちゃんだって春の気配を感じながらゆっくりと地面を踏みしめているのです。ゆっくりゆっくり、でも、目の前に障害物が迫って来ると、ちゃんと除けて歩いているのです。まだ、近くの物は見えていることを再確認、ちょっと嬉しくなる瞬間でもありました。
今日の「節分」は、「季節を分ける」日ということから名付けられた雑節です。本来は春夏秋冬全てに「節分」があったようですが、最近では春のこの日だけを「節分」の呼び方が残っているのです。この「節分」の豆撒きと鬼払い、いわゆる悪霊ばらい行事は、室町時代の書物にも記載され、少なくとも室町時代以降からの風習となっているのでしょう。撒かれた豆を、自分の年齢(数え年)の数だけ食べる。また、自分の年の数の1つ多く食べると、体が丈夫になり、風邪をひかない。等々、地方によっても様々な言い伝えがあるようですね。しかし、豆を撒くことには、鬼に豆をぶつけることにより、邪気を追い払い、一年の無病息災を願うという意味合いは何処も一緒なのです。
でも、ここ浅草寺の豆撒きはちょっと変わっていますよ。観音さまの前には鬼はいないということから、「鬼は外」とは唱えず「千秋万歳福は内」とだけ発声するのですよ。今日は、最初に浅草寺主催のお寺にご縁のある年男連中による豆撒きが行われ、それが終わった午後4時から浅草観光連盟主催による文化芸能人節分会が20分おきに4回、本堂回廊にて実施されます。
今年、参加予定のみなさんと、出番を記しておきますね。
午後2時半より七福神舞
午後4時
楳若勧二郎、猿若裕貴、猿若清三郎、室町あかね、橘家圓平、黒田幸子、さがみ三太、松島トモ子、黛 志芳、三遊亭若圓歌、田辺一鶴、ニックスエミ・トモミ、アニマル浜口、イエス玉川、尾上松太郎、三遊亭金時、振り袖さん
午後4時20分
長門 勇、毒蝮三太夫、笹みどり、三遊亭圓歌、林家いっ平、あしたひろし・順子、内海桂子、春日宏美、さがみ良太、小野由紀子、はやのみこみ、水谷八重子、宮田章司、松旭斉小天華、西村 協、チャンス青木、東城けん・しん、宮田 陽・昇
午後4時40分
浅香光代、世志凡太、ファイティング原田、大山克己、橋 達也、桂 平治
午後5時
小沢昭一、玉川スミ、西川洋禄、三遊亭金馬、林家正蔵、橘右之吉、森田拳次、高城美輝、山田太郎、なぎら健壱、千羽ちどり、柳家蝠丸、桂 伸治、西尾夕紀、守田菜生、坂東巳之助、高井研一郎、東京浅草組合の芸者衆
昨年は雪で中止になってしまいましたが、今年は暖かい春の陽気の節分、みなさんも浅草で、春の御利益に預かりませんか。 |