とうとうその日がやってきました。今朝のモモちゃん寝床から起き上がれなくなってしまったのです。昨夜まではあほまろの椅子の下で足に身体を擦りつけて遊んでいたのですが、起き上がろうとしても後ろ足がふらついて立つことができません。それでも、なんとか散歩に出かけようとして後ろ足を引き摺ってまで近寄って来るのですよ。そんな時のために準備をしていたペット用カート、初めて出番を迎えたのです。 ペット用カートも先月はネットの通販で、すったもんだのあげく届いたのが、思った以上にばかでかく、おまけに重量がモモちゃん以上あるのです。格好はまるで子どもの乳母車のような大げさなものだったので、なかなか使おうとの決断がつかなかったのです。昨日、近所のペットショップに行ってみると、軽くて小さなカートを見つけ9800円で衝動買い。これも、きっと、モモちゃんの体調を予期していたからなのでしょう。なんたって、あほまろとモモちゃんは一心同体なのですからね。 最初は怖がっていたモモちゃんでしたが、そのうちに楽ちんがすっかり慣れてしまったようで、目線が高くなった散歩コースをまるで新たな景色でも見るかのようにキョロキョロ見渡しているのです。そんなモモちゃんを見付けたいつものワンちゃんたち、"いったいどうしたの”なんて顔して近寄って来るのでした。みんなモモちゃんの身体を心配してくれてありがとうね。 いつもの用足し場まで行くと、そわそわし始めるモモちゃんを下ろしてあげると、この時だけはしっかりした足取りで用を足してくれました。再びカートに乗せ、雷門から仲見世通り、ボビちゃんやサツキちゃんたちとお会いし、浅草寺本堂まで。カートの中ではすっかり快適な散歩に慣れてしまったのか、座ったままでウトウトしているじゃないですか。しかし、いくら快適とはいえ、このままカートでの散歩を続けてしまったら、ますますモモちゃんの足が弱ってしまいそうなので、よろよろ覚悟で、境内だけでも自力で歩かせてあげたのでした。モモちゃんが大好きな本堂の階段、しっかりした足取りで駆け上がり、いつもの賽銭箱の前で遠くを眺めていましたよ。そんな様子を見て、まだカートは早かったかな、なんて思ってしまいましたが、朝の様子からは考えられなあったのですよ。 散歩帰りのコース、田中画伯のシャッター絵を見ながら歩いていると、カートの中でモモちゃんが起き上がって暴れるのです。もしかしたら用が足したいのかな、下ろしてあげると、リードをカートに結んでいたので、カートを引っ張るかのように歩き出したじゃありませんか。その気持ち解りますよ、家が近づいてくると、早くご飯を食べたくなるのですよね。 モモちゃんのカートデビューの記念すべき朝、モモちゃんにとっては迷惑だったのかも知れません。でも、あほまろにとっては、重たい身体を抱っこしなくても良いのと、カメラバッグさえ持たなくて良くなった。結構快適な散歩だったのですけどね。でも、カートの車輪が自由に動けるようになっている状態の制御に慣れるまで、まだちょっと時間を要するかもね。
連休なので、多くの家族連れがやって来ました。広島からやって来たという家族ずれにシャッターを押してくださいと頼まれましたよ。
雷門前からず〜っと前を歩いて行く広島からの家族連れ。
同じペースで歩けるのも、カートのおかげですよね。昨日までは、ここまで来るのに倍以上の時間を要したのです。
朝から賑やか賑やか。
公衆便所前のツツジ、綺麗に咲きましたが、まだ蕾も多いようですね。 影向堂の池の周りに一枝だけで咲いているツツジです。 赤いツツジはそろそろ終わりかけていますね。 ハナミズキ。 梅の実がなっています。 梅雨の名の由来は、 梅の実がなる頃に雨が多いから、春が過ぎると梅雨の季節になるのですよね・・・。 六角堂のシダレザクラの虫の格好もどんどん数を増してきました。 実の無いところに虫は作られないのです。 でも、ここには実が有るのに虫が作られてませんね。植物の生態ってとっても不思議ですよね。 『今朝の浅草神社』 狂い咲きの桜、束になって出てきましたよ。 最初はこの一輪だけだったのですけどね・・・。 桜の赤い実には毒が含まれているのです。これも熟すと黒くなって毒も無くなり、小鳥たちが食べにやって来るのです。その時期は鳥たちも知っているのですね。 折られてしまった小枝ちゃん。毎朝、声をかけてあげていたのに、残念ですね・・・。
中国からやって来た方ですが、日本語も英語も話せないようです。でも、カートに乗ったモモちゃんに中国語で何か話しかけていましたよ。人間には解らなくても、動物はどんな言語でも解るようでしたよ。モモちゃんに通訳して欲しかったよ。
龍ちゃん、もう歩きたくないと駄々こねていました。お父さんも抱っこ大変でしょうね。こんな時は乳母車が・・・。そっか、もう乳母車は卒業したんですよね。
最初にお会いしたのはボビちゃんとおばあちゃんでした。おや、モモちゃんどうして歩かないの。 人間と同じで、年を取る足腰が弱ってしまのですよね。なんておっしゃるおばあちゃんだって、私はまだ若いから足腰がしっかりしてるんです。時々そんな表現もされるのですよ。93才でも現役なのです。 サツキちゃん、モモちゃんがカートに乗っているのを不思議がってましたよ。 ねぇ。いったいどうなってしまったの。なんて会話しているのでしょうかね。 バビちゃんも心配して近寄ってきました。 昨年まではころころ太って歩けなくなってしまったバビちゃんでしたが、毎日の散歩のおかげですっかり体型が戻り元気に歩けるようになったのです。 ココアちゃんも驚いているようですね。 ねぇ、どうなったの・・・。普段はモモちゃんに興味を示してくれないのに、こうなったら心配して近寄ってくれるのですね。 ショコラちゃんとグンちゃんも心配そうにモモちゃんを見ながら通り過ぎて行きました。 神社の境内では、ムギ君も声をかけてくれましたよ。モモちゃんまだ、大丈夫だよね。 レオちゃんとおばあちゃん。 いつもと違った雰囲気なので心配してくれているのかな・・・。 ボブちゃんもじ〜っとカートの中のモモちゃんを見つめています。 カートに近づいて何か話してましたよ。 毎日、逢っているワンちゃんたちなので、きっと心も通じ合っているのでしょうね。 チョロちゃん。 今朝の変化に気付いているのか、この子はじ〜っと目を閉じていましたよ。 これがモモちゃんのカートです。これから毎日登場するであろうこのカートにも、何か可愛いニックネームをあげたいですね。良い名前はありませんか。 帰りはカートから下りて自力で歩きだしたモモちゃんのところに、チコちゃんがやって来ました。 今日の最後はシオン君。不思議そうにカートも見ているのでした。