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あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成20年1月5日(土) 旧暦11月27日先勝

- わびの美学 -

日記写真


『今朝の浅草』
 お正月になると街中に「いき」、「わび(侘び)」の世界が広がりますね。今朝、お逢いしたアメリカからの留学生の女性から松飾りの由来を問われ、ちょっと困惑してしまいました。彼女がいうには、“これが日本の「わび」の一種なのでしょうか”、そんな質問にみなさんはどのように答えますか。「いき」「わび」などと称される個別の美意識は、茶道、華道、日本建築などの伝統工芸品などを通して全体的に感じることであって、松飾りという個体から感じるものでは無いのです。それがなされているこの時期、お正月を祝う日本人の心のよりどころとしての美意識が形となって現れたものではないのでしょうか。

 「わび」本来の意味は、形容詞の「わびしい」から転じた言葉で、「立派な状態に対する劣った状態」、しいては「粗末な様子」、あるいは「簡素な様子」を意味する言葉なのです。ですから、お正月を質素に祝おうとする気持が形となって現れたのが松飾りなどに代表されるお正月の飾り物では無いのでしょうかね。そんなことをアメリカ人に説明するのって、とっても難しいのです。とりあえず、日本語が堪能な彼女なので、「質素な日本人の内に秘めた美意識の現れなのかな」そんな説明で納得してもらいましたが、それに答えたあほまろの方が更なる疑問を持ってしまったのでした。

 でも、考えてみたら、我々日本人は「わび」
の世界なんてことを全く意識することなく暮らしていますよね。たぶんこららは、自然と密接に関連しているもので、日本人には空気と同じように当たり前の「美学」なのかもしれません。

 「美学」
といえば、美や芸術あるいは趣味の問題を扱う哲学を示す言葉でもあります。あほまろが毎日続けている毎日、同じ場所で同じアングルで記録に留めている浅草の写真、これはきっとあほまろが求めている「わび」美意識、いわゆる「美学」なのかも知れませんね。写真は芸術であり美術であるとすると、美はいったい何のためにあるのかなんて難しいことを抜きにしても、個別の美的経験の連続によって芸術性も生じてくるのでしょうね。

 あ〜ぁ、ひょんなことで朝っぱらから哲学的なことを考えてしまいましたよ。

 さて、今朝は厚い雲に覆われた暗い夜明けを迎えました。いつもと同じ時間の出発でしたが、もしかして時間を間違えたかなと思うほど
外はまだ真っ暗なんです。感覚的にはこの時期の午前6時前の様子かな。おかげで、カメラの感度を目一杯上げても追いつかないほどだったもので、現像で増感しなければいけない定点観測でした。でも、ホームページで掲載するだけじゃ画像の荒れには気になりませんけどね。
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 ナナちゃん今年最初の登場です。そういえば、このところ女房が寒がって境内まで来ることが無かったからですね。写真でもお解りのように、1才半のナナちゃん、こんなに大きくなってしまいました。
 ちょっと自慢してしまいますが、ナナちゃんはとっても利口な犬です。いつも我が家の廊下で過ごしているので、我々が居間で楽しく過ごしているのが気になっているナナちゃんなのですが、先日、ドアを開けて居間に入って来たのです。最初はドアが開いていたのかとも思ったのですが、それ以来何度もドアを開けてしまうのです。いったいどうして開けているのだろうと、廊下に出して様子を見ていると、居間の正面は開き戸なので無理と諦め、廊下から台所に通じる引き戸に目を付け、引き戸の下のレールとの間のかすかな隙間に手を突っ込んで、少しずつ動かし、ちょっと開いた引き戸を一気に開けて入って来るのです。
 普通、動物は一つの行為で何かをするのは当たり前ですが、目的を二つの行為を経て達成するなんて、賢いでしょう。こんなの今までの犬たちには考えられないことだったもので、これって自慢に値するでしょう。


『今朝の雷門』
 新年を迎えて5日目の朝です。今朝はまだ暗く訪れる人もめっきり少なくなってしまいました。それにしても、今年の浅草の初詣の人の多さは驚くほどでした。あほまろが初詣をする方々の写真を撮りながら、浅草の初詣の動機を聞いた方々の半数以上の方が答えたのがNHKの「ゆく年くる年」が浅草をベースに放送されたことに起因してましたよ。今年の初詣は何処に行こうか、そんなことを考えながらテレビを観ていた方々にとって、大きな助言となったのでしょうね。
 今朝、浅草寺本堂前で写真を撮って欲しいと頼まれたご夫婦も、同じことを言ってましたよ。テレビの影響って凄まじいものですね。なんたって、普段は全く人が入っていなかったお店でも、テレビで紹介された翌日からは行列が出来てしまうほどですからね。
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『今朝の宝蔵門』
 写真では明るく写ってますが、まだ真っ暗だったんですよ。
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『今朝の本堂』
 
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『本堂から宝蔵門』
 
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『本堂から宝蔵門の大提灯』  


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『今朝の二天門』 

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『今朝の境内』
 終末なので、これからまた大勢の参拝客で賑わうのでしょうね。
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 本堂内部です。
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 影向堂のお庭で、すっかり葉を落とした周りの木々と対照的だった寒椿も散り始めましたね。
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 どうです、今朝の怪しい雲。
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 写真を無理に増感したので、ちょっと青っぽくなってしまいました。上の空が本来の色かな。
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『今朝の浅草神社』 
 浅草神社です
 
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『今朝の一写』
 浅草寺本堂内では、朝のお勤めが行われています。早朝なのでまだ人出は少ないのですが、今日の日中も大勢の参拝客で賑わうのでしょうね。
  
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『浅草な人』
 金杯が開催されるJRAの場外馬券売り場。今年の運勢をかけた「浅草な人」が並んでいます。あほまろは昨年最後の競馬で大儲けをしてしまったので、しばらく競馬投票は止めときましょうね。
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『今朝のワンちゃん』
 いつも一匹だけで散歩をしているボクちゃん。お住いは、弁天山のすぐ側なんですって。首に書かれた住所で解りましたよ。
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 いつも元気なリリーちゃんです。
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 毎朝、境内を散歩するみなさんの人気者なんですよ。お洋服もおリボンも可愛いペコちゃんのように舌を出して歩くリリーちゃんでした。
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 こちらもお洒落なココアちゃんです。
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 ワンちゃんが大好きな龍ちゃん。今朝はワンちゃんと同じように四つんばいの格好をしてココアちゃんと接してました。その可愛い姿を撮ってあげようと思ったのですが、なにしろ辺りが暗かったもので・・・。
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 はい、ボブちゃんともご挨拶しましょうね。
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 おかあさんは、携帯電話でモモちゃんと遊ぶボブちゃんを撮ってましたよ。
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 みんなで遊んでいる所にチョロちゃんもやって来ました。
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 ココアちゃんが甘えてますね。
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 そんなの我感ぜず、いつもマイペースなチョロちゃんでした。
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 ゴンタ君とは今年始めてお逢いしますね。
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 おや、このワンちゃんは何処のワンちゃんなのかな。
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 モモちゃんともご挨拶してくれました。みんなに優しいゴンちゃんなのです。
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 いつもカメラを嫌うメグちゃんですが、今朝は動かずに撮らせてくれましたよ。
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 これからおかあさんと一緒に本堂にお詣りです。
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『今朝の街並』
 伝法院通りのお店が一つ変わりましたね。
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 紅白のお餅も七草には片づけられるのでしょうね。
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『心ふれあう憩いの広場―下町と銭湯の物語』
 江戸時代から現代まで、銭湯は町内の情報交換の場として、 また、親子、隣人たちとの世代を超えたコミュニケーションの場として 大変効果的な役割を担ってきましたが、最近はお客さまの銭湯離れにより 廃業する銭湯の数は少なくありません。
 今回の展示では、銭湯の魅力を掘り起こし、 銭湯を知らない方々にも銭湯の魅力を知っていただくために、 銭湯の形を見える形でご紹介します。 昭和40年代のなつかしい銭湯や町空間を思い起こさせる品々の展示です。 
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 あほまろコレクションは、置き薬の箱とホーロー看板です。このように並べてみると迫力ありますね。
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  展示内容
 ・江戸時代の「湯屋」の模型展示
 ・現代の銭湯の模型展示
 ・台東区内「銭湯めぐり」写真展
 ・銭湯の歴史・地図で見る銭湯数の変遷・入浴料金の変遷 等
  開催期間 平成19年11月14日(水)〜平成20年1月30日(水)
  ※休館日を除く

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 今回の展示会にも、あほまろのコレクションがいっぱい展示されますよ。ポスターをクリックすると大きな画面でご覧になれます。

今朝の写真
CANON EOS-40D,Tamron Zoom AF18-250mm F3.5-6.3
Canon EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM
撮影枚数172枚
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