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あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年12月10日 (日) 旧暦10月20日大安

- 下町の心 -

日記


『今朝の浅草』
 寒椿の蕾が膨らんできました。毎年、真ん中がほんの少し赤みを帯びてくるとお正月がやって来るのです。影向堂のお庭の寒椿もあほまろの定点観測の一つなのです。毎年繰り返される自然の営みです。寒椿で新年を迎え、梅と桜で春を楽しみ・・・、人間は太古の昔から植物の成長によって季節を感じ取っていたのでしょうね。春遠からじ、もうすぐ浅草に越して来て8回目の寒椿が開くのですね・・・。

 モモちゃんは震えながら歩いています。それも家を出て5〜6分だけなのですが、女房は可愛そうなので服を着せてあげたいといっているのです。でもね、今まで自然のままで育ってきたモモちゃんにとって、人工的な温度コントロールに慣れてしまったら、人間同様かえって風邪をひいたりしてしまいますよね。でも、元旦で15才になってしまう老犬なので、人工的にでも面倒をみてあげなければいけないのでしょうかね・・・。悩んでしまいます。

 最近、地域の掲示板に「伝えよう下町の和と地域の心」のポスターが貼られました。台東区が主催する、心の教育推進区民会議からの提案なのです。「下町の和」とはいったいどんな和なのでしょうね。時の流れとともに大きく姿を変えつつある下町に住む我々の、 心のよりどころとなる空間を大切にしようといいたいのでしょう。「下町の和」の象徴といえばなんといってもお祭りですね。お祭で町内会とその住民との結束こそ「下町の和」といえるのですが、それ以外にどのような和が地域の心として残っているのでしょう。
 先日、表通りのゴミの集積場にゴミ袋を捨てていた方が注意を受けていました。“あなたの地区はここじゃ無いでしょう”、“そうですが、ちょっと遅くなったのですでに持っていかれてしまったので”、“それじゃ、次の収集日に出しなさいよ”。表通りのマンションの真ん前の集積場なので、マンションから出たゴミ以外を置いてはいけないといっているのです。でもね、表通りも裏通りもお祭りの時には同じ半纏で盛り上がる、同じ町会なんですよ。分別をしていないゴミを捨てようといってる訳じゃ無いのに、くだらないことで目くじらを立てるのっては、本来の下町の心じゃ無んですけどね・・・。
 「下町の和」
いったいどんな方が心の教育推進区民会議のメンバーになっているのかは知れませんが、毎日歩き回って観察をしながら地域の心に触れていなければ、机上の空論に過ぎないのでしょうね。
 そう、新しい総理大臣が「美しい国、日本」を国民と一緒に創りあげていく「決意」を披露したことから、あちこちで「美しい・・・」表現が多くなってきたようです。本当に美しい日本を創りあげるためには、まず政治家が襟を正さなければ、世界に信頼され、尊敬され、愛される日本にはならないのですよね。
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『今朝の雷門』
 寒い雷門前を短パンにランニングシャツ一枚で駆け抜けて行った若者が居ました。交番のお巡りさんもあきれ顔で見送ってましたよ。あんな格好、本人はともかくとして見ている方が震えてしまいますよね・・・。あほまろだって寒くて、とっさにカメラを構えられなかったよ。その若者、画面の右に抜けて行ったのです。
   
 
   
  
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『今朝の一写』
 おや、可愛いお子さんですね。あほまろにもかつてはこんなに可愛い息子が居たんですよ。昭和50年の今日、例の「三億円事件」が時効を迎えた日に誕生した息子なのです。今朝の子供を見ていて、寒い日でも無邪気に走り回っていた幼い頃を思い出してしまいました。そんな息子も今年で31才になってしまうんです。早く孫の顔を見せてくれよな。
  
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『今朝の境内』
 「三億円事件」が起こった日の東京は雨が降ってましたね。あの日、あほまろは浅草で事件を知ったのです。確か電気屋の店頭に大勢の人が集まってテレビのニュースを観ていたっけ・・・。まだ、街頭テレビの名残が有ったころでしたよね。
   
 昨日から宝蔵門の額が現れました。
    
 観音裏に外人専用のホテルが出来たことで、毎朝のように外国人観光客を見かけるようになりました。外人専用のホテルっていったいどんな利点が有るのかを、カナダから来たという学生カップルに聞いてみました。
 国際フリーダイヤル予約が可能。一般のホテルのようなサービスは期待できないが値段が安い。インターネットが自由に使えお客同士で旅の情報交換が出来るし、日本の下町の雰囲気が楽しめる。とのことです。下町の雰囲気っていったいどんな雰囲気なのでしょうね。彼等が言うには、“浴衣とか団扇とか・・・”って、そんなのどこでも楽しめるんじゃないの?旅館形式を「下町」って感じているようでしたよ。
   
 午前7時半になると、ご覧の通り境内から落ち葉が消えてしまうのです。これも、毎朝清掃員の方の努力なのですね。
   
 ちょっと裏に回れば、ご覧のような状態です。広場の清掃が終わったら、次はこの辺の掃除に取り掛かるのですよ。落ち葉との葛藤は、お正月まで続くのです。
   
 はい、ここは終了ですね。
   
 浅草神社内は神職の見習いのような若者が掃除してますよ。
   
 浅草寺本堂前は自転車の乗り入れが禁止されています。ご覧のような看板がたくさん並んでいるのですが、みんな無視して通り過ぎていきますね。これがなんでも規制をしなければ治安を維持できない多国籍国家アメリカなら即罰金ですよ。「まぁ良いでしょ」、これも日本的っていうか、下町だからというか・・・。
   
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。

『今朝の余談』

 週末は場外馬券場に大勢のギャンブラーが集まります。一攫千金を狙って集まって来る方を次々につかまえて、昨日の11レースの3連複で30万円を当てたと自慢するおっさん、あほまろにも声をかけてきました。孫にお年玉を送ってあげるんですって。よっぽど嬉しかったのでしょうね。
   

 “昨日と同じCブロックで今日も三連複を狙ってみるんだよ”、中には、映像が見られる指定席ってのが有るそうです。おっさん、Cブロックの最後尾に向かって歩いて行きましたとさ。頑張ってね。
   
 違法駐車なのか、料金を滞納しているのか、六区の場外馬券場の裏の駐車場で、前輪に頑丈な鎖が巻かれた車が停まっています。窓の貼り紙には、警官立ち会いの下に鎖をかけたとありますが、私道のもめごとに警官が立ち会うのでしょうかね・・・。
   


今朝の写真
CANON EOS-30D,CANON ZOOM EFS10-22 F3.5-4.5 / EFS17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数78枚

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