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あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年12月1日 (金) 旧暦10月11日友引

- 鬼瓦が笑う? -

日記


『今朝の浅草』
 さて、今年もあと一月で終わってしまいますね。来年のことを言うと鬼に笑われそうですが、あほまろにとって来年は大きな意味を持つ年になるのです。そう、人生が変わってしまう「赤いちゃんちゃんこ」なんですよ。

 60才の還暦という意味は、「本卦還り」といって、60年で一回りする「十干十二支」が生まれた年の干支に戻ることをいうのです。ですから、「赤ちゃんに還る」という意味なのです。それで、「赤いずきん・赤いちゃんちゃんこ・赤い座布団」を身に付けてお祝いをするのですよ。赤は魔よけの色でもあるそうですから、生まれ変わった気持ちで厄払いをしなければいけないのでしょう。でもね、まさか自分が「還暦」まで生きていられるとは思っていなかったもので実感が湧きませんが、先日、いつもの喫茶店で今年還暦を迎えたチャーリーカンパニーの日高てんさん、“人生が変わるというか、生き方も考え方も総てが変わってしまうよ”って、脅かされてしまいましたよ。彼は、あほまろと同じ北海道の出身で、浅草のデン助劇団の出身です。あほまろと同じ時期に浅草で下積み生活をおくっていた方なのです。
 来年の1月20日、テプコ浅草館で往年のデン助劇団を語るイベントが行われます。その時、「還暦」を過ぎて人生観が変わってしまった日高さんがデン助に扮して懐かしい芸、を披露してくれますよ。このイベントの期日が近づいたら、この日記でも詳細をお知らせいたしますね。

 12月になると浅草が一気に変身します。まず、雷門前の並木通りには五重塔や浅草十二階などのイルミネーションが点灯し、仲見世沿道にはお正月飾りが飾られるのです。昨夜、モモちゃんと散歩をしていると、いつもの用足し場に大量の機材が置かれているじゃありませんか。モモちゃんそれを怖がってしまって用を足してくれないのです。しかたなく隅田公園まで用足しに連れていってしまいましたよ。モモちゃんは毎日決まった時間に決まった場所でなければ用を足さないので、こんな時には困ってしまうのです。
 その機材が夜中に組み立てられて今朝までに完成したのです。今夜から3月末まで、冬の夜を彩ってくれるのです。でも、せっかくのイルミネーション、夜だけじゃ無く昼間も輝いていて欲しいですね。信号機でお馴染みの最近の発光ダイオードは昼間でも見えるほどの輝きが有るのですから。
   
 
昨年、歌手の舟木一夫さんを取材した時に、この写真を使ってくださいと渡されたのが赤い学生服を来た舟木さんでした。「高校三年生」でデビューして43年間、舞台で書き制服姿を披露していたこともあってファンの方からプレゼントされたそうです。それがとってもおしゃれで似合っていたのでした。これが還暦女性の赤いセーラー服だったら、ちょっと恐いもの、あるかもね。
 さて、あほまろの「還暦」はいったいどんな格好を披露しましょうかね・・・。まだ4ヶ月も先のこと、鬼は笑うよりもあきれていることでしょう。
 
 今朝の新聞に、警視庁が「酒に酔った自分の姿を鏡で見てわれに返って」と、駐車場管理者らに鏡の活用を提案しているそうです。「鏡があると、無意識に自分の姿を映したくなる」という心理を突いた作戦だそうです。新宿区では、駐車場とカプセルホテルが連携して、酒を飲んだ駐車場利用者を対象に、宿泊料金を割り引くサービスも行うとか。これから忘年会・新年会と何かとお酒を飲む機会が増えてきますね。ここに来てようやく警察も取り締まりで罰金のノルマを達成することに反し、飲酒運転を減らそうとの作戦を真剣に考えるようになったのですね。
 毎朝の散歩コース、六区通りに大きな鏡を設置している居酒屋さんがあります。普段は鏡の上にメニューが貼られているのですが、この時期はイルミネーションと取り付け、酔っぱらった我が顔が確かめられるようになっているのです。
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『今朝の雷門』
 寒くはないのですが、モモちゃんのくしゃみが止まりません。それにつられてあほまろも・・・。おや、これはコショウの臭いですね。常盤堂の前で、朝っぱらから酔っぱらった若者が、どっかの食堂から持って来たコショウを振りまきながら騒いでいるのです。
 ところで「くしゃみ」の語源をご存じですか。「嚔(くさめ)」が変化した語で、歌舞伎では「くっさめ」と表現され、「糞食らえ(くそくらえ)」を意味する「糞食め(くそはめ)」の縮まったものなのです。酔っぱらった若者に文句を言ってトラブルになるのはイヤですけど、モモちゃんと一緒にくしゃみで「糞食らえ(くそくらえ)」
って怒鳴ってやりましたよ。やつらに解る訳ないでしょうけどね。
   
 お正月飾り、雷門を通ってすぐは、浅草花形歌舞伎の出演者たちの招きで飾ります。
   
  
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『今朝の一写』
 花やしき通りの飾りも、秋の紅葉から派手な色のお正月飾りに取り替えられました。
  
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『今朝の境内』
 花形歌舞伎の次ぎは、毎年定番の大凧です。まだ、ひもの先が垂れ下がったままでしたよ。作りからみて本当に上がりそうですね。
   
 次ぎに扇と鬼瓦。この鬼瓦に関しては、「今朝の余談」でも触れてますよ。
   
 鬼瓦、鼓絵と続き、初日の出に飛ぶ鶴の祝い額です。
   
 羽子板もありますね。
   
 干支のイノシシ絵馬の取付中です。指示をしている新門の鳶頭の声が仲見世中に響いてましたよ。
   
 そして、目出タイ。
   
 大入りの祝い額、「開運招福」
   
 歌舞伎絵羽子板、当たり矢の招き猫、迎春の大凧と続き、
   

 花札と富士山で終わりです。今頃は既にこれらの取り付けも終わっていることでしょう。明日の朝をお楽しみに。
   

 毎月1日の朝は、倫理研究会の方々が境内に集まって集会を開いています。
   

 やっぱり自転車が無くちゃね。あほまろ日記じゃなくなるようなので・・・。
   
 浅草神社も定番になってしまいましたね。意味は無いのですが、なんとなく毎日撮ってしまうのです。
   

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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。

『今朝の余談』

 宝蔵門の屋根が見えるようになりました。でも、まだ鬼瓦は付いていません。どうして取り付ける前に足場を崩してしまったのでしょう。
   
 こちらは浅草寺本堂西側の蓮華文様の鬼瓦です。このような邪鬼をあらわした瓦が使われるようになったのは、奈良時代になってからです。悪霊が寄りつくのを避けるためなので、まさに悪霊を強くこばむ恐い形相をしているのです。
   
 こちらは江戸東京博物館に保存されているのは、東京大空襲で焼失してしまった本堂西側に掲げられていた鬼瓦です。屋根の格好は変わりましたが、鬼瓦は寸法も意匠も全く同じく復元され、古い物をここに保存したのです。
 来年のことを言うと鬼が笑う。鬼瓦の笑った顔も見てみたいですね。
   

今朝の写真
CANON EOS-30D,CANON ZOOM EFS10-22 F3.5-4.5 / EFS17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数110枚


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