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あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年11月20日 (月) 旧暦9月30日友引

- 抱き合わせ商法 -

日記


『今朝の浅草』
 昨日から降り続いている雨は朝になっても降り止む気配無し、ますます風も強くなってじっくりカメラを構えることも出来ず、とりあえずいつもの定点での撮影だけで帰ってきました。
 毎朝、モモちゃんの用足しよりも大きなファクターとして重たくのし掛かっているのが、この日記なのです。写真は定点観測の場所を漏らしてはいないか、いつもの人間像は済んだか等々、そして文章の話題を何にしようか・・・。そんな考えがまとまらないうちに散歩は済んでしまうのです。帰ってからは、写真の整理、日記の更新と作業は続くのですが、話題の多い日にはどのネタを中心に書こうかと悩むのです。そんな日は贅沢な方、ほとんど何の話題も拾えないで帰ってきます。
 特に今朝のような雨の日にはいつもの犬仲間も極端に減ってしまうのはもちろん、観光客との話も出来ないで終わってしまうのが辛いですね。
 いつも境内でお逢いする方々だって、雨の中で立ち話をするほどの余裕もありません。もうちょっとお話をしたいと思っていても、みなさん早足で去っていきます。仕方がないのでモモちゃんに世間話を聞かせながらの散歩となのです。ぶつぶつ独り言をするあほまろ、脇で見ている人にはちょっと天然が入った男に見えていることでしょうね。肝心のモモちゃんは耳が遠くなって、あほまろの話なんて聞いていないのでしょうけど・・・。
   
 サスガに浅草神社の猫は貫禄がありますね。モモちゃんが近付いても御賽銭箱の前から動こうともせず、我々のお詣りをジーッと見守っているのです。モモちゃんも慣れたもので、怖がることも無くあほまろの横にお座りをして猫と睨めっこしてましたよ。

 とりあえず、昨日は境内でイベントが行われた話題でも記しておきましょう。山形県村山市が毎年この時期に行っている「村山祭」が開催されて賑わっていたのですが、今回はひとつ面白くないことがありました。山形県村山市といえば、あの幻の銘酒「十四代」でお馴染みですね。今回のイベント用に特別仕込みの「十四代」も売られたのですが・・・、訳の解らないワインとの抱き合わせなのです。
 「十四代」
の四合ビンを一本買うともれなく地元のワインが着いてくるといえばサービスのようにも思えるのでしょうけど、売り方は「十四代」とワインの組み合わせでなければ販売できないのです。セットで5000円です。我がノンベイ女房、“訳の解らないワインなんて飲みたく無いものね”と、残念がっていました。これがもし「十四代」だけで5000円だとしたら、即座に買ってたかもね。

 この抱き合わせ販売とは、ある商品やサービスを販売する際に、別の商品やサービスを強制的にセットで販売する行為のことです。多くの場合、競争力の強い商品と競争力の余りない商品を強制的にセットにして販売することを指すのですが、独占禁止法では「事業者は、不公正な取引方法を用いてはならない」(19条)と規定されており、抱き合わせ販売は、この「不公正な取引」に該当するのですよ。みんなで公取に訴えましょう。

 それを村山市の市議会議員さんを始め、助役やら商工会議所やらのお偉いさんが自ら抱き合わせ販売のPR。このイベントに協力している浅草寺や観光連盟はこの実態を知っているのでしょうかね・・・。
 平成5年頃、日本米が手に入りにくくなった「平成の米騒動」の時期、タイ米とセットで買わないと日本米を売らないという販売店が問題になっていたのと同じですよね。浅草のみなさん、これからは厳しい態度で「悪」を封じ込めましょう。
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『今朝の雷門』
 雨の雷門が写った道路です。もう少し水が溜まるともっと奇麗なのですよ。モモちゃんの用をさせるために入り込んだ草原でズボンがビショビショになりながら、こんな所に美を追究しながらやけくそで撮っている今朝のあほまろでした。
   
 やけくそもう一枚。
   
  
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『今朝の一写』
 傘を差してまで自転車に乗らなくても良いんじゃないのかな・・・。ご存じですか、自転車の片手運転は道路交通法に違反するのですよ。とはいってもね・・・。
  
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『今朝の境内』
 雨の日はこのお姉さんのように傘を差して歩くのが一番です。おや、マスクをして風邪をひいたのですか。あほまろもまだ喉に端が絡み、鼻水が止まらないのですよ。
   
 修復中の宝蔵門前、奉納提灯も無くなり人影もまばらで寂しいですね。
    
 菊花展の展示場は昨日の「村山祭」でも利用されました。これを片付けると、来月の「羽子板市」まで何も無い境内に戻るのです。
   
 浅草寺の大屋根から激しい音を立てて天水桶に流れ込む雨水です。
   
 浅草神社です。
   
 競馬が開催された翌日のJRAでは、六区周辺の清掃作業を行います。馬券を買いにやって来た方が街を汚すってのを知っているのでしょうね。特に、開催日の夕方には通り一帯に外れ馬券が散乱しているのです。
   
   
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。

『今朝の余談』

 昨日、小雨の中開催された「村山祭」の会場です。
   

 これが問題の「十四代」抱き合わせ販売の現場です。他のお酒には価格表が下がっているのですが、「十四代」だけは何の表記もありません。問題は箱の後ろに隠れているワインなのです。価格は口頭によって「セットで5000円」と告げられるだけ。価格表を提示していないってことは、抱き合わせ商法は違反だと知りながら販売しているって証拠なのでしょうね。
   
 新米の時期、有機農法で栽培されたお米の販売も行われておりました。
   
 村山市と台東区浅草からお偉いさんが並んでの開会式です。市長に代わって挨拶をした助役が、盛んに悪徳村山十四代の宣伝をしてましたよ。
   
  さて、村山市で十四代続いているのかどうかは知りませんけど、伝統民族舞踊の「徳内ばやし」が披露されました。
   
 今回参加した団体は「新町徳内囃子連合会」「戸沢友遊連」「大倉瓦会」「湯沢湯踊会」「和夏紅音」の5団体です。
   
 小雨の降る中、この秋最低気温を記録した寒い日にもかかわらず、10時半から5回公演をこなしてくれたのです。こんなお姉さんを見ている方が寒かったよ。
   

   
 毎年このような写真を撮っているのですが、年々参加人数が少なくなってますね。それもそのはず、みなさん山形から日帰りでやって来るのです。新幹線が有るからといっても、山形は遠い所ですよね。
   
 村山市が生んだ江戸時代の学者、最上徳内(1755〜1836)に由来すると言われるこのお祭りですが、歴史は意外に新しく、平成6年に北海道の厚岸から招待したヨサコイソーラン踊りのノリの良さを地元の有志が真似をして始まったお祭りのようです。あほまろは、江戸時代に最上徳内が始めたのかと思ってましたよ。
 踊りもお囃子も完全にヨサコイソーランと同じなのでしょうね。


今朝の写真
CANON EOS-30D,CANON ZOOM EFS10-22 F3.5-4.5 / EFS17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数43枚

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