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あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年10月5日 (木) 旧暦8月14日先負

- 待宵月 -

日記


『今朝の浅草』
 秋もどんどん深まって明日は「十五夜」です。ということは今夜は待宵月ということになりますね。日本語には、月の満ち欠けそれぞれに呼び方があるのです。満ちは、「朔月(さくづき)・新月」から「二日月」、「三日月」、と数を増やし「十日月」を過ぎると「十日余りの月」、そして樋口一葉の小説でもお馴染みの「十三夜」「のちの月」として「十五夜」についで美しいとされ、宮中では月見の宴が催されたそうです。民間でも秋の収穫を感謝する祭りなどが行われるところも多かったようです。
 翌日が今日の「待宵月」、また、「小望月(こもちづき)・幾月(きぼう)」とも呼ばれますね。翌日が「十五夜」「満月」「望月・三五月・待ち宵月・名月」など様々な呼ばれ方もしています。そして、どんどん欠けていく姿にもそれぞれの名称が有り、「つごもり」「晦日月」で周期を繰り返すのです。
 月の呼び方一つをとっても、花鳥風月を愛でる日本人の感性のすばらしさに感謝する季節ですね。
 
 影向堂の境内を歩いていると、木の上で騒いでいるカラスが何かを落としました。モモちゃんも驚いて歩きを停めます。近付いてみるとまだ柔らかいサクランボのような銀杏の実です。おや、見上げるとたわわに実った銀杏の実が付いているじゃないですか。こんな光景を見るのは、つい先日のようにも思えるのですが、あれからもう一年が経ってしまったんですね・・・。昨年の様子をしみじみと思い出してしまいました。
   
 昨日から始まった「デジタル・ポンチin浅草」、初日が平日とあって午前中は来場者の数も少なく閑散としている会場に、栃木からやって来たという高校生6名が訪れてくれました。わざわざ来てくれたのかな、なんてことは無く、たまたま寄ってみただけ。それまで静かだった会場内に響き渡る陽気な笑い声が功を奏したのか、それからどんどん観客が増えて来たのです。まるで福の神のような高校生たちでした。あほまろの作品が気に入ったのか、絵の前で記念写真なんか撮っちゃったりして。
 午後からは、関係者も含め大盛況な開幕となりました。終了後、隅田川沿いの居酒屋で参加者ほぼ全員が参加したオープニングパーティー、でも、あほまろは酒止めたので・・・。ん〜残念。
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『今朝の雷門』
 今朝も早い散歩でしたが、いつもよりも人出が多いような・・・。みなさん、秋の夜長を持て余してあほまろと同様、早起きした方なのでしょうね・・・。
   
   
  
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『今朝の一写』
 
赤ちゃんって可愛いですね。この子、あほまろが構えるカメラをじ〜っと見つめていました。早く孫の顔が見たいな・・・。(息子・娘へ)
  
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『今朝の境内』
 今月から始まった秋の観光祭を祝う宝蔵門前の奉納提灯、今年も数が揃わないようですね。
   
 
   
 菊花展の仮設展示場の作業、昨日から進んでいないようですね。でも、期日までにはしっかり完成しているのでご安心を、なんていっても別に心配はしてませんけど。
   
 浅草神社、今朝もまだ閉じている時間でした。
   
 浅草の神田は、年中無休で開いています、ってか。
   
 まだ刈り採らないのでしょかね・・・。
   
 おや、土橋さんがお帰りのようです。早朝から最後の仕上げをしていたそうですよ。“これで完成にしたよ”。酸素ボンベの管を口から外して苦しそうな声で声をかけてきました。でもね、他の絵と比較するとちょっと物足りないような・・・。かなり体調が悪いのでしょうね。暫く休んで体調を整えてから、また浅草のシャッターを描いてくださいね。お疲れさま。
   
 浅草六区で良くみかける「えんこ」って言葉の意味をご存じですか。これはかつて華やかだった頃、浅草を中心に活躍していた芸人さんたちが六区のことを表現する符丁なのです。といっても、単に公園を反対から読んだだけですけどね。
 江戸川乱歩、永井荷風などの小説にも登場するこの「えんこ」、かなり昔から使われていたようです。映画の題名にも「東テキヤ一家 浅草 ( えんこ ) の代紋」とか、最近でも哀川翔の「獅子の絆 浅草哀歌(えんこエレジー)」なんてのでもお馴染みですが、最近では浅草の人間の中にも、「えんこ」の意味を知らない人も多いようです。言葉一つをとっても、演芸の檜舞台が消えていったのと同様に、浅草の勢いがどんどん薄れてしまった証拠なのでしょうかね・・・。
 
 親子三代、浅草生まれの浅草育ちを自慢する高校生に、“「浅草のえんこ」って知ってるか”、と訪ねてみたら、“浅草の援助交際ですか”だって。
   
 この奥はホテル街、「えんこ」付近です。
   
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。

『今朝の余談』
 
 昨日から始まった「デジタル・ポンチ」、真ん中があほまろが出展しているコーナーです。左隣はウノ・カマキリ先生、古今亭円菊師匠より花束が届きました。あほまろのコーナーには花束が無いのが寂しいのですけど・・・。(ちょっと要求)
   

 神谷一郎さんとその作品。あほまろお気に入りの落語と歌舞伎を題材にした彼の絵、素敵ですよ。彼のデビュー作は、雷おこしで有名な常磐堂の風神雷神のイラスト。当時、僅か3万円で、20年以上も使われているし・・・。ですって。
   

 昨夜のオープニングパーティの様子です。
   
   
   

   
   
 参加総数40名でしたが、最初に出て来た方々だけで記念撮影。
   


今朝の写真
Panasonic DMC-L1 LEICA D VARIO-ELMARIT F2.8-3.5 14-50mm
OLYMPUS ZUIKO Digital 7-14mm F4 / 50-200mm F2.8-3.5
撮影枚数64枚

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