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あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年9月8日 (金) 旧暦閏7月16日仏滅

- 健康商売の・・・ -

日記


『今朝の浅草』
 あほまろの余生、「風流に生きたい」常々考えているのですが、風流っていったい何なのでしょう。広辞苑によると「前代の遺風。聖人が後世に残し伝えたよい流儀。みやびやかなこと。俗でないこと。美しく飾ること。意匠をこらすこと・・・」、確かにその意味は理解できるのですが、事実「俗」な世界での生活の中にどのような「風流」を見いだしたら良いのでしょう。

 「俗」とは「風流でないこと。卑しくてみやびやかでないこと」「俗」とは相反する「風流」、せめての実践では、自然を楽しみ、絵や詩歌を楽しむことなのかも知れません。
 あほまろは浅草に住んで8年目、ご存じのように毎朝モモちゃんと浅草寺境内を散歩しながら写真を撮っています。とはいえ365日毎日が変化の有る写真を撮れるはずはないのですが、それが8年間も溜まると年によってはかなり面白い光景に出くわしているのです。現在、そんな浅草の毎朝の写真を選んで、その素材に関連するマッチラベル絵とコラージュをした、「燐標見立浅草日記」なる「戯絵(あじゃらえ)」を制作しております。自分で言うのも烏滸がましいのですが、何の変哲も無い朝の光景にちょっと手を加えることによって、とっても「風流」しているんです。
 現在、およそ100日分が完成しております。総てが完成した暁には、あほまろの「風流」を、浅草の何処かで公開したいと考えております。
 
 あほまろの「戯絵(あじゃらえ)」は、10月4日(火)〜22日(日)まで
、テプコ浅草館にて開催される「デジタル・ポンチ」に出品します。今回の作品は、平成14年に制作した「江戸風俗いろは歌留多」です。あほまろが感じた「風流」、ぜひご覧になってください。

 『人気の「酸素入り水」に効果なし』、朝刊に衝撃的な記事が掲載されています。「酸素水」と呼ばれる高濃度の酸素ガスを溶かした水が人気だが、国立健康・栄養研究所が医学論文を調べたところ、飲んだ「効果」が確認されたケースは全く無かったそうです。同研究所に、薬剤師や栄養士から「ものすごく売れているが、本当に効果があるのか」という問い合わせがあり、人の実験で効果を検証した論文を調べた結果で出した結論でした。
 
それじゃ・・・、アサヒ飲料などの大手食品メーカーが誇大広告をしていたってことになるのでしょうね。ネットの宣伝でも、「心とカラダをリフレッシュ、たっぷり酸素を詰め込みました」「酸素不足の毎日に“飲む深呼吸”。ろ過を重ねた、安心・安全な水に、通常の水の約5倍の酸素を詰め込みました。」等々、いかにも効き目がありそうなことが書かれています。
 あほまろはモモちゃんとの散歩の途中、雷門の側の自販機でしょっちゅう買って、モモちゃんにも飲ませていたのです。もちろん家で水を飲んでから出かけるのですが、酸素水の効果の能書きに、「寝起きすぐに運動をすると酸欠になる」そんな宣伝に騙されていたのですね・・・。
「心とカラダをリフレッシュはされないのなら、これって、一種の詐欺行為じゃないのでしょうか。どうも大手の会社の宣伝は説得力が有ったようです。こうなったら、今まで数十本も飲んでしまった代金を返してくれ!みんなで訴えましょう
 実際には、この商品はドイツで流行った模倣だったそうです。日本だけではなく、ドイツでも同じような効能で売られているのをめざとく見付けてきたのは良かったのですけど、今回の問題の発端もドイツから巻き起こったようですよ。

 昨夜の満月は見られないと諦めていた8時過ぎに偶然雲の中からお月様が顔を出しました。慌ててカメラを持ち出して撮ったのは良かったのですが、露出がオートだったために単なる丸い光になってしまいましたね。最近は総てがデジタルで操作が複雑になってしまったカメラの設定を変えているうちに、お月様は雲隠れ。残念でしたが、見られて良かったよ。こんなのも「風流」な生活っていえるのでしょうね・・・。
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『今朝の雷門』
 「風流」「和の心」も人それぞれですね。よくよく見ると、この雷門ってとっても「風流」してるんですよ。趣向を凝らした風情のある大提灯と風神・雷神の像、「風流」の文字は「万葉集」などでは「みやび」と訓じて、情け・すき心などを意味していたのです。雷門には、そういう心を意匠化した風情が有るので人気があるのでしょうね。
 毎日眺めているのに、今頃になって
雷門見直すあほまろでした。
   
   
  
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『今朝の一写』
 その時々の風情を鼻歌にたくし、のんびりと散歩を楽しむ。犬の散歩だって「風流」に楽しめるのですね・・・。あほまろも時々民謡などを口ずさむのですが、人に聞かれると恥ずかしいので、唄っているつもりだけですけどね。
  
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『今朝の境内』
 アイポットを聞きながら通学しているお嬢さん、遠くからでも浜崎あゆみちゃんの曲だなって解りますよ。だって、みんなに聞こえるような声で歌っているのですから。イヤホンを付けると自分では気付かないのですよ。そんな状況も自分にとって「風流」なのでしょうね。
   
 昨日工事が終わって、新しくなったシャッター、「風流」がまた一つ消えてしまいましたね・・・。
   
 橋本薬師堂の修復工事のため、周囲が覆われてしまいました。宝蔵門と同様、こんな状況は見るに忍びないですね。早く直って元の「風流」を見せてください。
   
 浅草神社の鳥居だって、見ようによっては「風流」なのかも。どのように見たらそうなるのかは知れませんけど、いつも大勢の方が訪れるってだけで、「風流」なのです。
   
 浅草に神田が有るだけで「風流」なんですよ。
   
 「風流」なお米、どんどん実ってますね。そろそろ頭が下がってきますよ。
   
 影向堂のお庭の紅葉も、「風流」に色付いてきましたよ。
 ♪秋の夕日に照る山紅葉・・・。この歌詞の中の「濃いも薄いも数ある紅葉」という一節、紅葉の色の階調を意味しているように、まだ薄い状態、パソコンモニターで言えば、256階調ってところかな。
   
 花やしき通りで、唯一昭和の面影を残していたこの「風流」長屋、工事用のシートの下から覗いてみると、例のレトロな雰囲気を醸し出していた張り出し看板が取り外されたようです。
   
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。

『今朝の余談』
 あほまろとモモちゃんが最後に詣でるのが「鎮護堂」です。ここはお狸様を祀った社で、
以前は八代目団十郎が奉納した、「風流」で、珍しい木製の提灯が飾られていたのですが、現在は取り外されてしまいました。
 それよりも、ここで一番有名なのが、幇間(ほうかん)塚と、全国幇間睦が奉納した額なのです。日本広しといえど、幇間を祀った社は唯一この鎮護堂だけなのですよ。
   

 
   
 
   

 狸の「風流」な置物がいっぱい奉納されています。狸は、「他を抜く」との縁起が有り、芸人や受験生などに人気があるようです。
     



今朝の写真
Panasonic DMC-L1 LEICA D VARIO-ELMARIT F2.8-3.5 14-50mm
OLYMPUS ZUIKO Digital 7-14mm F4 / 50-200mm F2.8-3.5

撮影枚数57枚

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