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あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年9月7日 (木) 旧暦閏7月15日先負

- 今日は十五夜、満月の日? -

日記


『今朝の浅草』
 
十五夜の行事は、中秋つまり旧暦の八月十五日の夜に行われます。本来なら今日が「中秋の名月」なのですが・・・、今年の旧暦では閏(うるう)月が7月に充たるので、現在は7月を二度繰り返している最中なんです。従って、今年の十五夜である旧暦8月15日は、来月の6日になってしまったのです。この「中秋の名月」は、中国から伝わった風習で、中国では「中秋節」と呼ばれています。日本では、この日と九月十三日(十三夜)の両日に月見をする風習があったのですが・・・、最近ではそんな風流な行事も忘れ去られようとしているのが寂しいですね。少なくても、あほまろが御幼少の頃までは残っていたのですが・・・。
 実は、天文学的な観点から、一年で一番大きな満月が見られるのは今夜なのです。暦は人類が勝手に創ったものなので、宇宙の動きとは連動していないのです。今夜は、ススキを供えて月を待ってみませんか。そう、ススキの本数を
ご存じですか、十五夜が5本で、十三夜が3本ってのが本来の供え方なのですって。そういえば、樋口一葉の「十三夜」の初版本の表紙には三本のススキが描かれていましたね。きっと、風流を楽しむ人が考えたことなのでしょう。同じススキでも、あほまろの青春期には、月に関係無く札幌のススキノで遊んでました。風流を考えるようになったのは、年をとったからでしょうかね。

 仲見世のシャッターがどんどん新しくなっていきます。今朝は松ヶ枝屋さんの取り替え工事が行われていました。工事の方も端から順番に作業をした方が効率が良いのでしょうけど、それぞれのお店の都合もあって飛び飛びの作業になっているようです。お店の中には大切な商品が並んでいるので、お店の人の立ち会いの下に工事を行わなければいけないのです。

 六区で、モモちゃんよりも一回り大きな柴犬が寄ってきました。あまり見かけない犬ですが人なつっこく、首輪は付いているのですがリードは有りません。辺りを見渡しても飼い主らしい人が居ないのです。モモちゃんに興味が有るのか、六区通りを延々着いて来るのです。いったい何処のワンちゃんなのでしょう。立派な風格の蘂犬です。途中で横道に逸れて行きましたが、まさか迷子のワンちゃんじゃ無いでしょうね・・・。 
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『今朝の雷門』
 雷門は浅草の象徴ですね。毎日大勢の観光客がやって来ますが、このように早朝は誰も居ない雷門を見ることが出来るのです。
 「人の居ない雷門を写真に撮りたい方は、午前7時頃までが良いでしょう。」
 あほまろの日記を参考に、川崎からやって来た方がいらっしゃいました。彼が言うには、“確かに人は居ないけれど、仲見世が開いていないので雷門が寂しそう”、ん〜、難しいですね。誰も居なくて仲見世が開いている、そんなの絶対無理でしょうね・・・。
   
   
  
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『今朝の一写』
 旧暦は閏の盂蘭盆です。そんなことはお構い無しに、みなさんは毎朝お詣りしているのです。ご主人さまがお詣りをしている間、愛犬はちゃんと待っているんです。これが浅草の犬の掟なのですよ。モモちゃんも、ちゃんと待っていますからね。
  
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『今朝の境内』
 木村屋さんのシャッターはまだ絵が描かれたまま残ってますよ。これもそろそろ見納めなのでしょうかね・・・。このお店は、仲見世で只一軒このように昼夜のれんが出っぱなしなのです。この絵を演出するためなのかな・・・。
   
 写真と撮っていると、カナダからやって来た女性の二人連れに、“お煎餅を貰ってくれないか”と、話しかけられました。ビニール袋の中には真っ赤な「唐辛子煎餅」がいっぱい詰まっています。昨夜、旅館のゲームで貰ったのですが、辛くて食べられない。捨てるのももったいないのでとりあえず持って来たというのです。
 でもね、あほまろだってそんなの食べないし・・・、そこに通りかかった世捨て人、“俺が貰うよ”と持っていってくれました。彼が通り過ぎた後に漂う異様な臭い、“唐辛子煎餅の方がマシだね・・・”、って、しかめた顔を見合わせましたよ。
   
 本堂前では、水はけの悪い箇所に新しい下水管を埋設する工事が行われています。 
   
 旧暦は閏の盂蘭盆です。そんなことはお構い無しに、みなさんは毎朝お詣りしているのです。あほまろとモモちゃんだって、毎日お詣りしてますよ。過去、90万回以上は詣でているでしょうね。だって、毎朝のお詣りはもちろん、20年間四万六千日を詣でてきたのですから。
   
 橋本薬師堂の屋根の修復工事が始まりました。この建物は、浅草寺境内で一番古い建物、慶安2年、三代将軍家光によって建立されたのです。縁日は「八」の付く日ですから、明日が功徳日なのです。
   
 旧暦は閏の盂蘭盆です。そんなことはお構い無しに、みなさんは毎朝お詣りしているのです。工事中であっても橋本薬師堂は人気があります。あほまろとモモちゃんだって、毎朝詣でているのですよ。
   
 旧暦は閏の盂蘭盆です。そんなことはお構い無しに、みなさんは毎朝お詣りしている浅草神社です。おや、モモちゃんのお友達がお詣りを済ませて帰ってきましたね。
   
 浅草の神田です。実ってます。
   
 日本では「片月見はいけない」という伝承が各地にありますが、これは十五夜を行ったら必ず 十三夜もしなければならないという戒めを語りえ伝えたものです。このように片月見が禁忌とみなされた 背景には、生業と天候にかかわる信仰上の事情があったためでしょう。
 十五夜よりも十三夜のほうが晴天を 期待できるという日本の気象パターンからすれば、二回のお月見のうち、どちらか一方は必ず月を拝し、その年の収穫を祝うとともに翌年の豊作を祈願したいという意識がその根底にあったとしても不思議では ありません。「十五夜がだめなら十三夜がある」という切実な想いは、各地の伝承や俗信から窺うことができるのです。
 今夜の十五夜、浅草神社の神田の収穫をお祈りしてあげましょうね。
   
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。

『今朝の余談』
 花やしき前のレトロな長屋、まだ工事が続いてますね。これが出来上がったら、きっと普通の何処にでも有るモルタル塗りの長屋になってしまうのでしょうね・・・。

   

 浅草大勝館、劇場の内部には石綿が向き出し、いつになったら除去作業を行うのでしょうね。毎月定期的な公演を行っているので空き時間が無いのは解りますが、早めに除去しないと大変なことになってしまいますよ。人事ながら心配してます。
  
 
 六区通りの朝、せっかく奇麗になった通りですが、放置自転車とゴミ袋がつや消しですね・・・。
   
 


今朝の写真
Panasonic DMC-L1 LEICA D VARIO-ELMARIT F2.8-3.5 14-50mm
OLYMPUS ZUIKO Digital 7-14mm F4 / 50-200mm F2.8-3.5

撮影枚数89枚

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