あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年8月21日 (月) 旧暦7月28日仏滅

- 街が死ぬ -

日記


『今朝の浅草』
  高校野球が最後になって信じられない盛り上がりを見せてくれますね。それも、東京と北海道の戦いです。あほまろは北海道の出身なので、今回はいったいどっちを応援したら良いのか迷っていますが、手抜きをしないで頑張っている若い連中、どっちも応援してあげたいですね。
 その北海道の学校では夏休みも終わり、今日から
二学期が始まるのです。肌寒い秋風が吹き出すのもこの頃からでしたね。楽しかった夏休みの思いでを同級生と日焼けの自慢をしながら語り合った思い出、校門前の道にはススキの穂が揺れていたっけ・・・。
 
 今朝の東京新聞の特集で、『街が死ぬ』、ちょっとショッキングな話題が掲載されています。上方芸能文化が芝居小屋の消滅と共に消えかかっているといのです。先月、道頓堀近隣の商店会有志で結成された「ミナミ五座文化再生フォーラム」が結成され、江戸時代から道頓堀にあった「竹本座(後の浪花座)」「中座」「角座」「朝日座」「弁天座」を復活させようとの運動を展開させたのです。

 ここ浅草も同様、江戸末期に隆盛を誇った江戸三座、「中村座(当初猿若座)」・「市村座(当初村山座)」・「守田座(当初森田座)」の歌舞伎小屋が集まっていた場所。明治以降は歌舞伎が出ていってしまって、映画や寄席、喜劇の中心地として栄えたのですが、東京オリンピックの頃からテレビに娯楽の座を奪われてしまったのです。

 現在、浅草では「浅草地区観光まちづくり推進協議会」を中心に「浅草に江戸芝居小屋を作ろう」との呼びかけと署名運動が展開されています。しかし、歌舞伎のイメージは若者にとってのエンターテインメントには入らず、どっちかというとお金持ちの老人の趣味としか思われていないようです。
 庶民の娯楽として発展してきた歌舞伎でしたが、国によって管理されている芸能であるかのような品格と木戸銭の高さから、若者が近づけなくなってしまったってのが、そもそもの原因だったのでしょう。

 「道頓堀から芝居がなくなる、映画がなくなる。劇場が満員になったら千人は街に来るのに、こりゃえらいこっちゃと気付いた。ミナミは芝居を背景に栄えた街。せっかく持っていた文化、芸能の財産を生かして十年、二十年、五十年先をみていかんと、ホンマの意味での復活はない」


 大阪の道頓堀と東京の浅草は、歴史的に見ても同じ運命を辿っている地区、目的を同じくするこれらの運動を統合し、若者の意見も交えながら、新旧芸能の融合も含めた全国的な運動としての展開も必要ではないのでしょうか。
 
 東京新聞は、「情報化社会になり、自分の街で作っていないエンターテインメントや情報が手に入るようになったが、芝居やライブなど記号化されていない生の情報が手に入るのはやはり都市だけ。『生』がなければ、本当の意味での都市ではない」と締めくくっていました。
------○------  
『今朝の雷門』
 暑さも慣れてきたのか、気温は30度近くもあるのですが近所の方々とのご挨拶は、“今日は涼しいね”、“今日は楽だね”、ちょっと風が吹いているのでみなさん爽やかさを感じているのでしょうね。
   
   
  
------○------
『今朝の一写』
 浅草では、ここ西参道と新仲見世商店街全体に屋根が取り付けられているのです。それを良いことに、お店が閉まる時間にはあちこちから段ボール族が集まり始めるのです。彼等も居場所を失いたく無いので、後始末はきちんとやっているようですが、雨の夜にはここのルールを知らない余所者が紛れ込んでくるのです。
 深夜に、そんな連中の喧嘩騒ぎが有ったそうです。
ここに住んでいる者にとって、どっちも邪魔者ではありますが、どっちかというと、ちゃんとルールを守って朝方は奇麗に片付けて帰ってもらえる連中だけの寝床にしてもらいたい。毎朝、汚れた床掃除をする食堂の旦那が嘆いてました。
  
------○------
『今朝の境内』
 暑い日に赤ちゃんを連れてのお出かけご苦労さまです。犬と同じく言葉を喋れない赤ちゃん、“暑いね”って顔してじ〜っと目でモモちゃんを追ってましたよ。モモちゃんも赤ちゃんが気になるのか、ず〜っと見送ってましたよ。
   
 夏真っ盛りって感じの空ですね。 
   
 野良猫ちゃんも苦しそうですよ。
   
 暑さに花を添えてみました。浅草神社の横のプランターです。
   
 浅草神社の前を歩くお嬢さん二人、何も持って居ないので地元の方なのかな・・・。と思ったのですけど、いつものように写真と撮ってくださいって頼まれたことで、近所のホテルに泊まっていることを知ったのでした。
 倉敷のチボリ公園の市民マーケットで働いている方、これからディズニーランドに行くそうです。敵地視察ってことなのでしょうかね・・・。
   
 浅草の神田、今年はまだ稲穂が出てこないよ・・・。
   
 でも、都会の稲作ってなんとなく雰囲気良いね。
   
 セミの鳴き声が響く鎮護堂。
   
 ご本尊さまのお狸様は、壁の後ろなのです。
   
------○-----
 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。

『今朝の余談』
 花やしき裏に有った「ひさご湯」さんも取り壊されてしまいました。あとは煙突の撤去が残るだけですね。煙突に組まれた足場はまるでテポドンの発射台のような佇まいです。もしかして、アメリカの偵察衛星写真には・・・。
   

 6月の終わり頃、この場所でテレビドラマの撮影が行われていました。いったい何のドラマなのかななんて思って通ったのでしたが、昨日の「林家三平物語」で使われてましたね。浅草は様々なドラマの撮影に使われているので、どんな路地でも有名な通りになってしまうのですよ。ちなみに、「東京都台東区ロケ地情報」ってHPを見付けました。たくさん撮られていたのですね。
   
 


今朝の写真
Panasonic DMC-L1 VARIO-ELMARIT F2.8-3.5 14-15 / OLYMPUS ZUIKO D F4 7-14
撮影枚数107枚