あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年7月9日 (日) 旧暦6月14日先勝

- ほうづき市始まる -

日記


『今朝の浅草』
 今にも降り出しそうなお天気ですけど、まだ大丈夫。それが敗因だったことって、いったい何度有ったでしょう。案の定、今朝も帰りに降られてしまいましたよ。今朝のモモちゃん、とっても歩みが鈍いのです。特に気分がすぐれないわけでは無いようですが、急ごうとしないのです。無理に引っ張っても可愛そうなので、雨の中でも、ゆっくりのんびり歩いてきました。おかげで、服もカメラもびっしょびしょ。こんな日は絶対に傘は必要だったんですね。そんなこと百も判っているのですが、これもいつもの酒止めたと、一緒でしょうかね・・・。

 いよいよ「ほうづき市」が始まりましたよ。浅草寺境内には、よしず張りの露店約250軒が一斉に商売を開始しました。例年、お約束のようにテレビ局の生中継が行われるのですが、今年は何処の局も来ていないのです。何年も同じことやっているので、飽きられてしまったのかな・・・。“ちがうんだよ、初日は生憎日曜日に重なってしまったので、どこもモ
ーニングショーをやっていないんだよ。明日の朝は、ここから生中継をするって言って依頼が来ていたよ”、顔なじみの露天商のおっさんが教えてくれました。なるほどね、ニュースというのは、旬よりも局の都合でどうにでも変えられてしまうものなんですね。
 「酸漿」をひらがなで表現すると、みなさんはいったいどのように書くのでしょう。浅草寺では、「ほうづき」ですが、町に貼られるポスターには「ほゝづき(ほほづき)」、これは明治末期の絵葉書の表記とも同じです。しかし、新聞社の記事に登場するのは「ほうずき」、それもカタカナとひらがなが混在しています。台東区の広報紙では「ほおずき」。いったいどれが正しい表記なのでしょう。過去の日記を振り返ってみると、あほまろは「ほうづき」「ほおづき」が、気付かぬうちにごちゃ混ぜになって使っているようです。
 そんなのはどうでも良いことですね。浅草寺の境内に並ぶ「ほうづき」には、2種類あります。大きな朱色の実の丹波ほうづきと小さな緑色の実をたくさん付ける千成
ほうづき、薬用効果が有るのが千成ほうづきで、鑑賞用として楽しむのが丹波ほうづきなのですって。どちらも、期間中は共通価格の2500円で販売されています。ちなみに、我が家の近所の花屋さんでは、同じ鉢植えの千成ほうづきが800円で販売されています。これも、御利益をとるか、実をとるか、信仰心の厚い方はやっぱり、参拝すると四万六千日の功徳が得られる浅草寺境内で、夏の風物詩として購入するのが良いでしょうね。
 

 主催者の発表では、この二日間に浅草寺を訪れる観光客はおよそ60万人と予想しているのです。
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『今朝の雷門』
 さすがに今朝の人出は多いですよ。仲見世を歩いていると、もうほうづきの鉢を提げて歩いてくる方がいらっしゃいましたよ。今年は日曜日に当たったので、これからますます混雑してくるのでしょうね。でも、天気予報は一日中雨の予報です。
   
 雷門の真後ろにも屋台が出来るのです。ここでは大分産のが丹波ほうづきの箱が積まれていました。箱には大きく「浅草ほおずき市用」と印刷されていましたよ。この時期は、日本中で同じような行事が行われているので、出荷場所を間違わないように印刷しているのでしょうね。
それとも、場所によって種類が違っているかと・・・。
   

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『今朝の一写』
 おや、珍しいですね。浅草寺の障害者用のエレベータが朝から稼働してますよ。普段は、寺務所の許可を得てから鍵を開けてもらって始めて利用することができるのですが、今日は稼ぎ時なのでとりあえず勝手に利用してってことなのでしょうね。足にギブスをはめながらお詣りにやって来たご夫婦がエレベータを利用して降りていきました。あほまろは動いているのを見るの、始めてかも・・・。ほうづき市より気になったので。
  

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『今朝の境内』
 いつもとはガラっと雰囲気を異にした浅草寺境内です。早朝から三脚とカメラを持った方々が大勢やって来ましたよ。ほうづき売りの業者も、こんな連中を極端に嫌がるのですよ。それもそのはず、礼儀を知らないで割り込んで来たり、黙って隠し撮りのように撮っていくからなのです。あほまろのように、声をかけて堂々と撮った方が良い写真が撮れると思うのですけどね・・・。今朝も、作業をしているお店の旦那と、楽しく話しをしながら撮らしてもらっている横から図々しく割り込んで写真を撮ろうとしてた男性、邪魔だ邪魔だと追い払われていましたよ。お互いに写真は気持ちよく撮りましょうね。
   
 赤い実をつけている鉢は飾りとして表面に出しておくのだそうです。みなさん、赤いのを目当てに買っていくのですが、本当は青い小さな実をつけている方が長持ちするんですって。
   
 昨日、同じ位置から撮った写真をご存じですか。今朝は、まだ準備中ですが雰囲気は変わってしまったでしょう。
   
 こちらが、雷門のところでも紹介した大分産の丹波ほうずきの箱です。こちらは鑑賞用なので、ご覧の通り鉢には入っていません。花瓶などに入れて楽しむものなのです。ほら、ここでも、のれんは「ほうづき」、箱には「ほおずき」
   
 浅草神社の境内には、宅急便の屋台も出来ましたよ。ほうづきを入れる専用の箱も用意され、買った方が全国に配送していくのです。この他にも佐川急便や郵便局も同じサービスの屋台を設置しており、昨年はおよそ8000個のほうづきが浅草から全国に出荷されて行ったそうですよ。
   
 “いらっしゃませ、買っていきませんか”、“今、散歩の途中なので出直してくるね”、“それじゃ、絶対忘れないで家に来てね”、こんな会話を今朝は何度したことでしょう。ウソと判っていてもみなさん優しい笑顔で答えてくれますよ。
   
 浅草神社も宅急便に乗っ取られてしまったようですね。
   
 いつもの「神田」、今朝は広角レンズで全体を撮ってみました。広角んいなるとなんとなく
   
 弁天山の梅の実です。中程の後ろの枝に隠れた実、かなり熟しているようですね。
   
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』  
 東京・上野から浅草にかけての下町界隈の夏の風物詩として定着した「下町七夕まつり」のパレードです。昨日は、地元小学生約500人の鼓笛隊や幼稚園児約180人による七夕仮装行列、盆踊り保存会、梅后流かっぽれ連の踊りなどがおよそ1.2キロの沿道をパレードしたのです。
 下町の活性化を目的に1988年にはじまり、今年で19回目となる、このイベント、かっぱ橋本通りに笹飾りが並ぶのですが、今年は何か物足りないような・・・。そう、道路を塞ぐように飾られていた大飾りが全く無くなってしまったのです。いったいどうしたことなのか、地元の方に聴いてみると、今年から台東区の予算が削られてしまったので、恒例の大飾りを付けられなかったそうです。でも、
 そのおかげで、すっきりしたパレード
が見られたってことに感謝なのかな・・・。
   
 知り合いの方から、六尺の脚立を借りて撮ったので、いつものアングルとはちょっと違って見えるでしょうかね。「梅后流」カッポレ、120名のおばちゃんたちがやってきました。この写真でも前出の大飾りが無いのが判りますよね。
   
 ♪カッポレ、カッポレ、シャンとな・・・、もうちょっと若い娘が踊っていたら更に奇麗なのでしょうね。昨日の平均年齢はあほまろよりも上のような・・・。
   
 おいおい、カッポレが通ってますよ!この家族、カッポレには全然興味が無いようで、一度も踊りに振り返ることがありませんでした。踊ってる方も、あほまろのように撮ってる人も、気になった一瞬でしたよ。
   
 こちらは「おわら風の盆」です。三味線と胡弓による静かな音楽は、喧騒の中にかき消されてしまって可愛そうでしたが、静かに静かに行進しておりました。でも、江戸芸カッポレは似合いますが、富山の伝文化ってのは下町の雰囲気には似合わないと思いませんかね・・・。でも、珍しのか沿道にはカッポレよりも大勢の見物客が押し寄せていました。
   
   


今朝の写真
CANON EOS-30D,CANON ZOOM EFS10-22 F3.5-4.5 / EFS17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数87枚
昨日のかっぱ橋
CANON EOS-1DsMK2,CANON ZOOM 17-3.5 F2.8 / 35-70 F2.8 /70-200is F2.8
撮影枚数653枚