あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年7月8日 (土) 旧暦6月13日赤口

- 手まりの音 -

日記


『今朝の浅草』
 浅草寺では、明日から始まる「四万六千日・ほおづき市」の屋台造りが始まりました。普段は入って来れない車が走り回り、境内のあちこちには業者の方々が運び込んで来る資材が積まれています。そんな光景に驚いたのがモモちゃんです。いつもと違う雰囲気にかなり脅えているのです。しかたが無いので、いつもの弁天山から浅草神社まで抱っこをしてあげたのです。体重は僅か7キロですが、重いのなんのって・・・。そんな靴を言ってると、いつも赤ちゃんを負ぶってワンちゃんの散歩をしているお母さん、“なに贅沢言ってるのよ、私は毎日7キロの子供を負ぶって歩いているんだから”、でしょうね、お母さんって、四六時中赤ちゃんを抱っこしたり負ぶったりが仕事すよね。背中で赤ちゃんにも笑われてしまいましたよ。

 最近では、七夕を祝うのも縁日じゃ無くて人々が集まりやすい週末に行われるのです。かっぱ橋の「下町七夕まつり」も今日からが本番なのです。全長1.2キロのかっぱ橋本通りは、今、入谷で開始されている「朝顔市」と、明日から始まる浅草寺の「四万六千日・ほおづき市」の会場を結ぶ道。この時期は普段と違って、大勢の観光客で賑わっているのです。
 「下町七夕まつり」は、今日、午前11時から武蔵野市役所チンドン同好会によるパフォーマンス皮切りとして、午後5時の越中おわら節同好会による「風の盆」と、様々なイベントで盛り上がるのです。また、明日は下町の縁日を再現した「愛の七夕ふれあい広場」が開催され、大道芸やカッポレなど下町独特な夏まつりが楽しめるのです。みなさんも、週末は浅草のかっぱ橋で東京一の七夕まつりを楽しんでみませんか。
 もうひとつイベント情報です。新装なった浅草公会堂の展示ホールで、「瓦・造形展」が開催されております。昨年、伝法院通りの江戸町並みの再現にかかわった、瓦職人の韮塚作次さんが職人仲間に呼びかけてつくった「瓦・造形会」の発表会なのです。韮塚さんを始め、招待作家20人による、約五十点の作品が展示されているのです。七夕まつりを楽しみ前にでも、後からでも、ちょっと寄ってみませんか。11日まで、午前10時から午後6時まで入場無料で開催されております。
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『今朝の雷門』
 雷門前で若い連中がたむろしています。言葉から中国人のようですが、服装や顔立ち、どうみても日本の若者と変わらないのです。浅草には毎日大勢の中国人、韓国人、その他のアジア人がやって来ますが、顔や服装からは何処の国の人かの区別は難しいですね。
 以前に、上海の南京東路で覚えたての北京語を喋りたくて色々な人に話しかけるチャレンジをしたことがありましたが、みんなあほまろの問いかけに、英語か日本語で話しかけて来るのです。彼等にとっては、日本人に見えていたのでしょう。
 モモちゃんを見ている若者に、忘れかけた北京語を思い出しながら問いかけてみたのですが、帰って来たのは日本語だったのです。なぜなら、彼等は香港からやって来た学生で、北京語は話せなかったのですよ。
 いや〜、同じような顔をしていても、言葉は複雑なのですね・・・。
   

   

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『今朝の一写』
 浅草の朝は、ワンちゃんのお散歩がとっても多いのです。いつもすれ違うこの二人、愛犬はお洋服を着たブルドックなのです。いつか、浅草を散歩する犬と飼い主を題材にした写真集を創ってみたいと思ったことがありましたが、ほとんどの方が顔が写るのを嫌がるので、いまだに実現していないのです。でも、こんな光景を見付けるたびに、ついついカメラを向けてしまうのです。ワンちゃんの顔は大丈夫なのかな・・・。
  

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『今朝の境内』
 朝顔の鉢を持ってお散歩ということは、このご夫婦は入谷の「朝顔市」に行って来られたのでしょうね。ワンちゃんはポーちゃんに似たヨークシャテリアでした。
   
 浅草寺境内では、「四万六千日・ほおづき市」の準備が行われています。いつもお団子を売っているお馴染みのオッサンも働いてますよ。この時期はほおづき売りに徹するのですね。
   
   
 モモちゃんは、普段見慣れないこんな状況を嫌がって歩かないのです。明日はもっと凄い状態になっているのですけどね。 
   
 ほおづき市の屋台には、いわゆるテントの屋根がありません。その変わり、このようなメッシュの屋根が造られるのです。
何処にでも鉢を吊すことが出来るノウハウなのでしょうね。
   
 ここが、あほまろの知り合いのお店が出る位置なのです。明日は、同じ位置からどのようなお店になったのか、変化を撮ってみましょうね。
   
 浅草神社の境内にも屋台が出ます。
   
 境内に屋台が並ぶと、この「神田」を監察に入って来られるのでしょうかね。
   
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』  
 5月の始めにお逢いしたカメラマン志望のお嬢さんのことをご存じでしょうか。あれは忘れもしないナナちゃんが我が家にやって来た翌日の朝でしたね。今朝、影向堂のお庭で再会です。彼女は和歌山出身で東京の写真学校で写真の勉強をしている方で、あほまろの日記で、浅草寺境内の梅の実を知り、故郷を懐かしんで浅草が好きになった方なのです。ただ、彼女は聴覚に障害を持っており、会話は相手の口の動きで理解するしか無いのです。
 あの時、あほまろが“写真に音は必要ありません。でも、良い写真からは奇麗な音楽が聞こえてくるのですよ。”、あの言葉が励みになって頑張っているといってくれました。“黄色く熟し始めた今朝の梅から、柔らかい手まりの音が聞こえてましたよ”と、教えてくれたのです。
 そうですね、我々は目で音を感じることは出来ないのですよね・・・。彼女と別れ、もう一度弁天山に引き返し、いつもの梅の実を見つめていると、なんとなく手まりをつくような音が聞こえてきそうな・・・。
 手まりといえば、♪てんてんてんまり、てん手まり、紀州の殿様お国入り・・・、あの歌のイメージなのでしょうね・・・。
   
 これからも毎日、監察を続けますよ。


今朝の写真
CANON EOS-30D,CANON ZOOM EFS10-22 F3.5-4.5 / EFS17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数55枚