あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年7月4日 (火) 旧暦6月9日友引

- アジャラカモクレン -

日記


『今朝の浅草』
 おや、気付かなかったよ。境内のモクレンの木が一斉に大きな実をつけているじゃないですか。モクレンは実をよくつける年とそうでない年があり、昨年は全く見かけなかったのです。触ってみるととっても固いのですが、これが秋になると真っ白い花を咲かせ、実が割れ、中から赤いどろっとした樹脂が出てくるのですよ。
 古来から、「モクレンの木に実が多く付く年は飢饉の年」といわれ、お百姓さんは早い時期から稲の生長を促すための努力をするのだとか。それだけじゃ無く、何か不吉な予兆を暗示しているのかもしれませんよ。
 モクレンは地球上で最古の花木といわれており、なんと一億年以上も前からすでに今のような姿で咲いていたそうです。そんなこともあって、まるで仏の使いのような不思議な言い伝えも数多く残っているようです。
 そういえば、落語の死神を追い払う呪文、“アジャラカモクレン、テケレッツノパァ〜”、ここにもモクレンが入っていますね。摩訶不思議な世界を代表する花(木)なのかも知れません。四万六千日を目前に、ちょっと嫌な気配が・・・。
   
 久しぶりにナナちゃんの登場です。このところ、女房が一人で早めの散歩に出かけてしまうので、モモちゃんも寂しがっていました。今朝、観音さまの横を歩いてくるナナちゃんをいち早く見付けたモモちゃん、喜んで飛んでいきましたよ。そして、いつもはななちゃんに囓られるのですが、今日はモモちゃんが先に耳に噛みついたのです。ナナちゃんを牽制なのか、噛んだらダメと教えているのか、強いモモちゃんでした。
 最初の頃は、モモちゃんとそっくりな顔をしていたナナちゃんですが、最近顔立ちが
変わってきたようです。穏やかな日本美人のモモちゃんとは反対に、どっちかというと、昔の映画スター、ソフィア・ローレンのような冷たい西洋美人って感じかな・・・。上の写真は恐い顔でモモちゃんを睨み付けるナナちゃんです。
 家の中では、他の犬たちを蹴散らすように走り回るし、電気のコードは噛み散らすし、もうやんちゃ者で大変なんです。何でこんな犬を飼ってしまったんだろぉ・・・、時々嫌になってしまうんですよ。とはいえ、大切な我が家の一員なのですから、しっかり仕付けなければいけないでしょうね。
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『今朝の雷門』
 平日だというのに雷門前にはやたら人が目立っています。いったい何があったのかな・・・、仲見世の途中までくるとやっぱりやってました。テレビドラマのロケをしていたんですね。
   

   

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『今朝の一写』
 弁天山の下の公園で、学生服なのか、OL姿なのか、女性がブランコに揺られながら煙草を吸っています。出勤前のひとときの物思いにふけっているようです。最近はどこの会社も社内禁煙が多くなってしまったので、息抜きを出来る唯一の場所なのでしょうかね・・・。
 (注:被写体の了解を得ていないので、顔はボカして掲載しております)
  

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『今朝の境内』
 毎日見慣れてしまったのか、宝蔵門のシートにも違和感を感じなくなってしまいました。このまま四万六千日・ほおづき市に突入してしまうのです。いつもの写真の背景に写る朱色の門、今年は真っ白いシートになってしまうのですね。
   
 ホオヅキ屋台の区割りのポールは、まるで巨大迷路が出来たかのようです。おや、さっきの弁天山のお嬢さん、休息を終えたのですね。
   
 いつもの浅草神社です。茅の輪が取り去られた変わりに、七夕飾りが目立ってますね。
   
 こちらもいつもの「神田」です。どんどん成長してますが、前にも書いたように今年はモクレンの実が多く、凶作になる年といわれているので、ちょっと心配ですね。水と日光を多めに与えて早く成長させてあげましょう。植物に与える光は人工光でも良いそうですよ。
   
 こちらはいつもと違って急に色付いてきた梅の実です。
   
 下の写真は、3日前の7月1日の朝の同じ位置からの写真です。このように並べて見ると、色の違いが一目瞭然ですね。

   
 今朝の人出は、テレビドラマの撮影だったようです。早朝から仲見世開館の前には大勢のスタッフが集まってロケの準備をしておりました。ロケのために、おせんべいの一番屋さんもすでにお店を開いてましたよ。TBSなので、きっと「渡る世間に鬼は無い」なのでしょうか。きっと仲見世町会の青年部長も登場するのでしょうね。
   
 裏からも失礼。
   
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』  
 このお店は、あほまろが浅草に越してきた時からお世話になっている江戸料理屋「多佳藤」です。残念ながら、この場所にビルを建てるとのことで今月いっぱいで立ち退かなければいけなくなったのです。このお店の前を通るたびに、一昨年10月にお亡くなりになった、七代目春風亭柳橋師の優しい笑顔を思い出します。師匠もこのお店の常連で、身体に悪いからお酒は止めたと言いながら、一杯だけ、もう半分、最後にもう半分、その繰り返しだったっけ。そして誰かと同じく、今日で酒を断つともね。師匠が入院なさる最後の晩餐もこのお店でしたね。今は、春風亭小柳枝師匠が通ってますよ。
 店内には毎年、あほまろが撮った三社祭の写真のポスターを貼っていたので、地方からいらっしゃる方にも好評のお店だったのですけど、残念ですね・・・。おかみさん、なべちゃん、25年間お疲れさまでした。
   


今朝の写真
CANON EOS-30D,CANON ZOOM EFS10-22 F3.5-4.5 / EFS17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数57枚