あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年7月3日 (月) 旧暦6月8日先勝

- 夜明けの晩に -

日記


『今朝の浅草』
 浅草のあちこちに七夕飾りが飾られました。今朝は、浅草神社本殿にも子ども達が創った短冊をぶら下げた柳が奉納されています。短冊の中に、面白いのを見付けましたよ。「たんていになるためにべんきょうして、なんじけんをとく」、いや〜、最近の日本では彼がいうように難事件が数多く発生していますね。そんな荒れた社会を冷静に見つめ、自分が世直しをしてやろう。そんな力強い願いも感じますね。他にもいろいろ、短冊に思いを込めたそれぞれの願い、ちゃんとお星さまに届いてください。
 七夕まつりは、豊作を祖霊に祈る祭に中国から伝来した乞巧奠(きこうでん)などが習合したものと考えられ、本来は宮中行事でしたが、織姫が織物などの女子の手習い事などに長けていたために江戸時代より手習い事の願掛けとして一般庶民にも広がった行事なのです。
 お祭りを祝うのは、7月7日の「夜明けの晩」なのです。「夜明けの晩」といえば、鶴と亀が滑った時間のようですが、7月6日の夜、つまり7月7日の早朝ってことなのです。昔はその時間帯には日本中どこからでも、空いっぱいに輝く星が見えていたのでしょう。
 関東の七夕まつりは新暦の7月7日で祝う場所が多いようですけど、東日本では月遅れの8月7日に行われています。その中でも有名なのが仙台の七夕まつりですね。仙台のお殿様、伊達政宗公が婦女に対する文化向上の目的で七夕を奨励したため、藩政時代から武家・町人ともに各戸の軒先に笹飾りを出していたのだとか。それが、明治・大正期にも細々と続けられ、それを継承して1927年に商店街で大規模に飾りつけたのが現在に至る仙台七夕なのだそうです。
 関東で有名なのが、平塚の七夕まつりと、東京一と称される(地元の方の弁)かっぱ橋七夕まつりですね。東京一は日本一とはいかないまでもね。
 
  「夜明けの晩」といえば、「かごめかごめ」の歌にも登場しますね。子供の頃の遊技歌と思っていたのですが、「夜明けの晩」を調べていて、この歌の本当の意味を知ってしまいました。
 その一部を抜粋掲載してみます。

 『昔、まずしいムラで定期的に子供たちが村長の周りを囲み、今の「かごめかごめ」と同様のことをして、後ろの正面にきた子供を口減らしとして殺すという儀式があったそうです。「かごめかごめ」は「かこめ、かこめ」から来ていると聞きました。』
 『中学のころ、音楽の時間に先生が話してくださったことです。かごめかごめの歌は、流産の歌なんですが、流産には原因があるそうです。嫁のことを気に入らなかった姑が、妊娠中の嫁を(高いところから)突き落として流産させたようなんです。だから、最後にある、「後ろの正面だぁれ?」というのは、突き飛ばした姑のことを指しているらしいですよ。』


 かごめかごめ 
 かごのなかのとりは
 いついつでやる
 夜明けの晩に
 つるとかめがすべった
 後ろの正面だあれ


 「かごのなかのとり」というのが赤ちゃんを指し、「夜明けの晩につるとかめがすべった」というのが流産を示しているのです。
 考えてみると、とっても恐い歌を歌って遊んでいたってことになるのですね・・・。
------○------

『今朝の雷門』
 雷門前の並木通りに一台の観光バスが停まっています。こんな早朝からどこの団体だろうと、正面の看板を見ると「浅草理容組合御一行様」、なるほど、床屋さんは月曜日がお休みなので、みなさんで旅行に行かれるのでしょうね。って、ことは、きっとあほまろが通っている床屋のご主人も行くんでしょうね。
 床屋は休日ですが、それ以外の方々はみなさんお仕事なので、雷門前はいつもの静けさを取り戻していました。
   

   

------○------

『今朝の一写』
 浅草神社の七夕飾りです。将来は名探偵になりたい子供の願いを、夜明けの晩に叶えてあげてください。
  

------○------
『今朝の境内』
 特に話題の無い日ですね。そんな日は境内のあちこち、普段は紹介しないアングルでお楽しみください。
   
 人が誰も居ない本堂前って、珍しいでしょう。
   
 ちょっと横に来ると、急に黒服の恐い団体が押し寄せてきました。
   
 母子地蔵の真っ赤だった幟、すっかり色あせてしまいましたね。夏は暑いのでお地蔵さんのお洋服はありません。
   
 二尊仏もこのアングルで撮ると小さく見えてしまいますね。
   
 説明するまでも無く、浅草神社正面です。
   
 説明するまでも無く、神田です。けっこう伸びてきましたよ。
   
 説明するまでも無く、弁天山の梅の実です。ちょっとづつ色付いてきたかな。
   
------○-----
 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』  
 かつて、観音裏広場の噴水の真ん中で睨みを効かせていた「沙竭羅龍王」、現在は水舎の真ん中で寂しそうに佇んでいますよ。デザインをしたのは詩人・高村光太郎の父・高村光雲です。凄いでしょう、これだってお宝探偵団に出すと、ジャカジャンってゼロが7〜8個並ぶ代物。それを、無造作にこんな場所に・・・。でも、ご安心ください。本物は五重塔地下に保管されていてるのです。これは複製品ですよ。いわゆる盗難防止なのでしょうかね。
   


今朝の写真
CANON EOS-30D,CANON ZOOM EFS10-22 F3.5-4.5 / EFS17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数55枚