あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年6月7日 (水) 旧暦5月12日仏滅

写真館にて品川神社例大祭を公開中!
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 深緑の仲見世 -

日記


『今朝の浅草』
 ちょっと寝坊をしてしまい、慌てて起きて散歩に出かけようと女房に言うと、“もう済んだよ”、ちぇ、起こしてくれたら良かったのに・・・。今朝に限ってモモちゃんは全く騒いでいなかったもので、ナナちゃんの散歩写真を撮ることができませんでした。
 昨日、女房が初めてナナちゃんを秘密基地に連れてきたのです。リードを外してモモちゃんと一緒に暮らさせようとの試みだったのですが、モモちゃんにとってはそうはいきません。毎日自分が自由に過ごしている城に舞い込んできた余所者なのです。もの凄い剣幕で吠えられてしまったナナちゃん、睨み付けるモモちゃんから逃げようと、女房の机の下でブルブル震えていましたよ。
 毎朝、一緒に散歩をする時には仲が良さそうに思っていたのですが、まだリードを外して一緒にするのは無理なようです。ナナちゃんは、生後4ヶ月で我が家に来てからまだ1月足らずですからね。

 そろそろ梅雨の時期を向かえ、木々の緑も濃さをましてきました。それと連動するかのように、仲見世の沿道にも深緑の木々飾りが取り付けられましたよ。日除けの屋根が付いてから、狭苦しいイメージになってしまった仲見世でしたが、このように緑が並んだだけで、明るい雰囲気の開放感が与えられたようですね。
 緑は人の心を和ませることから、最近は、コンクリートジャングルの街中にも多くの街路樹が植えられるようになりました。東京都の木は「銀杏の木」でもあり、街路樹のほとんどが銀杏が並んでいるのですが、いっぱいに茂った木の葉により信号や標識が見えにくい状態となる苦情も多いようで、都内のあちこちで伸びすぎた街路樹の枝落とし作業を見かけるようになりました。
 先日、新聞でも木が信号や標識を覆う箇所が指摘され、早急な対処を要望する方々の声が掲載されていました。その中で、川崎市宮前区の例が挙げられています。宮前区ではガーデン区構想が位置づけられ、キャッチコピーにも「人が好き、緑が好き、まちが好き」と緑が象徴の街つくりを行ってきたのですが、それが行きすぎると、信号や標識を覆う木々に交通障害をもたらし、ちょっとしたトラブルが起こっているのです。
 警察署によって、伸びすぎた木々のせん定をしている際に「せっかく育った木を切らないで!」と呼びかける人も多く、クレームも寄せられているようです。住民は、“緑を唱える区政を評価して移り住んだ”、そんな「へ」理屈もあるようですけど、「標識が見えないと大変危険です。緑も大切ですが、人命はもっと大切」と説明する警察署、対応には苦慮しているようです。区のキャッチコピーにも「安心・安全、そして 緑豊かな宮前区に」と、緑の前に安全を冠にしたものも作られたようですけど、その結末は・・・。
 幸いにして、浅草周辺の街路樹はハナミズキと桜が多く、この時期の深緑であっても、枝が道路にはみ出すまでには至らないので、交通には全く支障がありませんね。街路樹の緑を求めるのなら、このように大きくならない樹木を選定するのが先決問題じゃないのでしょうかね。
 仲見世のように、目に優しい色としての造花の緑が、いちばん安全なのかもね。
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『今朝の雷門』
 昨日の日記で書いた、変わったアングルとは何かお解りになりましたか。そう、今朝も同じアングルですが、右で写真と撮っている方の位置から理解できるように、かなり下からのアングルなのです。いままで、こんなアングルで撮ったことが無かったので、気付きませんでしたが、こうすると仲見世全体が奇麗に入ってしまうのですよ。
   
 こちらもローアングルですが、奥の対象物が乏しいので特に変わった効果はありません。
   

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『今朝の一写』
 浅草神社の御神田に注連縄が回されました。まだ何の変化も無いようですが、どの苗も枯れることも無く、すくすく育っているようですね。神社のホームページによると、古代米とかいうのも混じっているようです。秋の実りが楽しみですね。
  

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『今朝の境内』
 宝蔵門の足場に白いテントが覆われました。まだ半分だけですが、そのうちにすっぽりと全体が覆われてしまうのでしょうね。
   
 東側(横)から見た宝蔵門です。巨大なスクリーンが登場したようですね。これを利用して、野外映画のイベントなんての、面白いかも。映画上演の原点でもある浅草のイベントとして、どなたか企画しませんか。とはいっても、浅草寺の許可が前提ですけど・・・。
   
 弁天山からお地蔵さん広場を見下ろすと、けっこう高いのですね。山と名付けたのが理解できるような雰囲気ですね。

   
 シダレヤナギの実が完全に熟しました。桜の実は、赤いうちは毒が有り、“まだ食べちゃいけないよ”と、鳥たちに警告しているのです。熟すと黒くなって毒も消え去り、“さあ、食べてください”。甘酸っぱいアメリカンチェリーのような味ですけどね。
   
 梅の実もそろそろ色付いてきましが、まだ早いようです。
   
 浅草公会堂の修復作業もそろそろお終いですね。来週の改装記念コンサートでこけら落としです。
   
 公会堂の伝法院通り側の江戸街飾りに、大きな浅草の地図が掲げられました。現在地から見た浅草の全体像が示されています。普通の地図と違って北が下になっているので、位置関係が良く判りますね。最近は、GPSの発達で地図は常に北が上の常識は無くなってしまい、このように目的がはっきりした地図の方が実用的ですよね。
 それにひき替え、東西南北の表記も無く、広告費を払わない店は削除されている街角に設置されているいい加減な広告地図だけは止めて欲しいですね。あれが有るため、かえって頭が混乱した観光客から道を訪ねられるのですよ。
   
 六区の大勝館の玄関先に風鈴が並びました。チリンチリンと涼しい音を奏でていましたよ。
   
 風鈴の下の長いすの上には水盤が並び、仲で金魚が泳いでいます。さすが芝居小屋、夏の雰囲気を盛り上げる演出にも手が込んでいますね。
   
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 影向堂のお庭の「西仏の板碑」です。この板碑は浅草寺内で最古のもので、鎌倉時代のものなのです。上部に釈迦の梵字を配し、中央に仏像が彫られています。両サイドの添え石は、板碑破損のために後に添えたものなのです。
   
 この板碑には、仏像の横に小さい仏像が彫られています。これは、この仏像を彫った西仏の自画像と称されていますが、このように比率を無視した複合仏は珍しいですね。
 「江戸名所図会」には「右志者四殊由三昧沙弥西仏先妻男女二子爲一殊四弥西仏現当二世諸願円満西仏敬日」と銘文を記載してあり、中年になって出家した沙門の西仏が、妻子の後世安楽を祈って建立したものと伝えられているのです。
      


今朝の写真
CANON EOS-30D,CANON ZOOM EFS10-22 F3.5-4.5 / EFS17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数73枚