あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年5月18日 (金) 旧暦4月21日赤口

- 祭の前の -

日記


『今朝の浅草』
 いよいよ明日から待ちに待った三社祭が始まります。しかし、お天気のほうは台風の影響で、明日と明後日は雨の予報なのです。明日はまだ良いとしても明後日の土曜日は、三社祭の皮切りとしての氏子四十四ケ町揃っての神輿連合渡御が行われ、浅草中が祭一色に盛り上がるのですが・・・、雨じゃね・・・。でも、運動会や遠足じゃあるまいし、雨天中止なんてことはありません。雨が降ろうが槍が降ろうが、連合渡御は絶対に行われるのです。もちろんあほまろも、予備のカメラを用意してまで神輿を追いかけるのですよ。ずぶ濡れになって神輿を担ぐ姿の迫力、例の深川の富岡祭でお馴染みですよね。
 雨の日の写真、最初はレインジャケットなどの雨避けを被せて撮影するのですが、レンズ交換やカメラの設定変更など、とってもとってもやりにくいのです。従って夢中になって撮っているうちにそんなの全部を取り去って、結局いつもの撮影スタイルになっているのです。ずぶ濡れになった手ぬぐいでお情け程度にカメラを保護したところで、意味は無いのですけどね・・・。

 あほまろが三社祭の写真を本格的に撮り始めてから、10年を超えます。それまでは、浅草から離れた場所に暮らしていたこともあって、時々友人の家にお邪魔しては酒を飲みながらちょっと神輿に肩を入れさせてもらう程度でした。写真を撮るようになったきっかけは、友人の招待で山田洋次監督と一緒に浅草神社のお隣の「三社苑」の屋上から宮出しを見せていただいた時でした。
 怒濤渦巻くあの興奮を目の当たり
にしながら、カメラを持たないでこんな良いロケーションに来てしまった自分を悔やんだのです。その悔しい思いが翌年からの撮影意欲に繋がったのでした。しかし、所詮よそ者。お揃いの半纏を纏った連中の中には入っていけず、いつも端から見物の頭ごなしに撮っているだけ。当然そんな状況では思った絵を創ることなんて出来るわけありません。
 “よ〜し、それじゃ浅草の住民に成ってやろう”。三社祭の写真を撮りたいだけで、七年前に浅草のマンションを買ってしまったのです。住民に成ったら、とりあえずは町会の半纏を着ることができる。それは即叶うことですが、それからが大変でした。
 ただ御神輿を担ぐのならそれで充分なのですが、目的の「三社祭の写真を撮る」。それには、様々な仕来りを理解することも必要だったのです。その一つは半纏の守備範囲とでもいいましょうか、祭の最中に雷門の半纏で観音裏の友人の家を訪れた時、友人の家に集まっていた連中全員からの避難、“表の半纏を着て裏に来ちゃいけないよ”。何で???そんなこと、思ってもみませんでした。それ以来、地域ごとに半纏を借りて着替えながら撮っているのです。他にもいっぱい、いっぱい。中に入ってしまうと、入ったなりに苦労することも多いのです。

 しかし、今では祭の仕来りも覚え、多くの友人や協力者にも恵まれ、自分で思い描いていた三社祭の絵創り通りに撮らせてもらっているのです。大勢の人で混雑する仲見世の渡御であっても、御神輿の真ん前に脚立を立てての撮影。それを、青年部のみなさんがしっかりガードしてくれる。嬉しいですね。今年もみんなに喜ばれる写真を撮って、協力してくれたみなさんにお返しをしなくっちゃね。
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『今朝の雷門』
 昨日紹介した柱に竹が付きました。それだけで、雰囲気はお祭りしてますね。雨の中にもかかわらず、この前で写真と撮って欲しいと頼まれてしまいましたよ。
   
   
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『今朝の一写』
 仲見世の両側に注連縄が張られました。これに提灯がぶら下がると祭本番ですね。
  
   
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『今朝の境内』
 浅草神社の境内の飾りがどんどん出来上がっていきます。すでに桟敷席は完成し、参道の両側には提灯が取り付けられました。でも、この提灯は危険なので宮出しの朝には総て取り去られてしまうのです。また、宮出しのため、狛犬は檻に入れられ、天水桶はがっちりロープで固定されてしまうのです。
   
 浅草神社本殿横の桟敷席。ここに座布団が敷かれるのですが、雨になると桟敷席の見物もみんなずぶ濡れになりながら見ているのです。
   
 今朝から屋台の準備が始まりました。
   
 今日18日は観音縁日です。本来なら、この日を中心に三社祭が行われていたのですが、平日では担ぎ手が集まらないこともあって、この日に近い土日に開催することになったのです。
   
 誰も訪れていないので、影向堂を真正面から撮ってみました。こんな写真、あまり撮ったことありませんね。急に強くなった雨もちゃんと写ってますね。
   
 雨に濡れる向前の庭です。あほまろはこの場所が好きなもので・・・。
   

 弁天山の梅の実です。どんどん大きくなってきましたが、触るとまだ固いですね。
   
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 前項でも書きましたが、町会ごとにい決まった半纏を着ていなければ御神輿を担ぐことが出来ないのです。それを良いことに、最近では、あちこちの町会で偽の半纏が出回って問題になっています。その対策として、今年から半纏のガラを変える町会も多いようです。あほまろが住む南部地区では、仲見世町会と田原町会が今年からガラが変わるそうですが、真似されたらいけないので、まだお披露目はしていません。
 この写真の半纏は、今までの仲見世の半纏で、今年からこのガラでは担ぐことが出来ないことを知らせるために町会事務所に飾られているのです。早く新しいガラを見てみたいですね。あほまろと助手の古麻呂は、明日の夕方から仲見世町会の半纏で宵宮を追いかけますよ。もちろん、新しいガラの半纏でね。
   
 伝法院通りの手間ですが、土橋さんが描いているシャッター絵のお店は六区通りに入るのです。お祭りまでには完成させると意気込んでいたのですが、二日間集中的に作業をしてお疲れになってしまったのか、未完成のままで三社祭を向かえてしまうのですね。
   


今朝の写真
CANON EOS-30D,CANON ZOOM EFS10-22 F3.5-4.5 / EFS17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数61枚