あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年5月16日 (火) 旧暦4月19日仏滅

- もういくつ寝ると・・ -

日記


『今朝の浅草』
 もう幾つ寝ると・・・。三社祭は浅草のお正月のようなものです。子ども達はもちろん、大人だってその日が迫り来るのが楽しくて楽しくてたまらないのです。その反面、「お祭りは始まってしまえばあとは終わるのを待つだけ」ちょっと不安を感じる人もいるようですね。
 しかし、三社祭の当日はお正月のように除夜の鐘があるわけじゃ無し、盛り上がっている気分と裏腹に意外とあっさりと明けてしまうのです。それでも、早朝から神酒所の周りをぶらつく人や、普段は出かけることも無い浅草神社を参拝してみたり。そんな行動が徐々にお祭りの当日であるという気分を高揚させていくのでしょう。
 三日間のお祭りといっても、初日の金曜日は大行列が行われるだけ。また、御神輿が出るのは、浅草の中心部六ヶ町の宵宮連合渡御だけです。この町会に属している方以外は、翌土曜日の朝からが本番となるのです。(観音裏の町会も金曜日に御神輿が出るようです。)
 じ〜っとその日を待っていて、一気に爆発するのが、土曜日の観音裏広場まで連合渡御です。四十四ヶ町の全住民はもちろん、全国から御神輿を担ぎたい連中が集まってくるのです。「祭だ祭だ!!」、住民も、余所からの担ぎ手も、お揃いの半纏を着て、みんなが嬉しい顔して、みんなが友達になって、力を合わせて町会の御神輿が最高と、盛り上がるのです。
 そして、翌日の宮出しです。町会の担ぎ手は、午前4時に集合し観音裏の指定された場所に並ばなければなりません。時間厳守、遅れた人は入れないので、宮出しに参加するほとんどの方々は夜通しドコカで盛り上がるのです。
 あほまろのドコカは、近所の床屋さん。この日だけは、店内の椅子を片付け、青年部の連中が集まっ
て宴会場に早変わりするのです。とはいえ、ただ酒はいけませんよ。ちゃんとドコカにお邪魔する時には、お祝いを持参しなければいけないのです。
 そして、いよいよ最終日を迎えるってわけです。あほまろは、宮出しには参加しませんが、みんなが集まり始める時間に、いつもの撮影場所に出かけるのです。いつも寝不足で、二日酔いです。
 そんな状況で、雨にでも降られたら最悪なのです。“今年の宮出しには雨が降りませんように”、このところのお参りの言葉にそんなフレーズも加わるのです。三社祭当日は、あほまろの秘密基地もドコカになっていますよ。
 あ〜、あとみっかか・・・。

 今朝、宝蔵門前で我が家の末っ子ナナちゃんそっくりの真っ白い柴犬を見付けました。顔もそっくりなんです。“この子はまだ三才なんですよ、もう一匹オスもいるのですが、大きいので私の手に負えないので、お父さんが散歩をさせているんです。”、我が家には犬が5匹も居ることや、モモちゃんは14才で歯がダメになってきたことなど、我が家の事情も総て話してしまいました。いつもはもう少し遅めの散歩なので、今までお逢いしなかったのですね。いつかまたお逢いしまようね。
 浅草公会堂前に、やはりいつものお囃子の屋台が出来るようですね。今朝は、材料を運び込んでおりました。
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『今朝の雷門』
 祭の前の静けさですね。以前は、雷門の真ん前の観光センターから定点カメラでここの様子を見ることができたのですが、カメラはそのまま取り付けたままですが、サービスを止めてしましました。
 現在は、お祭り用品屋で有名な「中屋」さんのホームページで、本殿前の宝蔵門のライブ中継を行っております。三社祭に来られない方はこちらのライブ映像で雰囲気をお楽しみください。宝蔵門は現在工事中でお祭りの雰囲気は伝わって来ないかもしれませんけどね。
   
   
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『今朝の一写』
 公園中央通り、別名居酒屋通りともいわれる通りですが、朝のお客さんは近所のカラスです。今朝はすでにゴミの回収が終わったため、腹を満たしたお客さんたちは去ってしまいましたが、午前6時ころはどのお店も賑わっていますよ。夜の賑わいと、朝の賑わい、客層は全く違いますが、どっちも群れたがる連中ですね。
  
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『今朝の境内』
 今朝の写真にも掲載した、白い柴犬の写真の元です。こんな小さいのを拡大したので、鮮明さに欠けましたね。こんどお逢いすることがあったら、ちゃんと撮らせてもらいましょうね。
   
 昨日、露天商の線引きが行われました。今年は、宝蔵門の改修工事のため、一番良い場所が無くなってしまいました。
   
 本堂の反対側にも線引きが成されています。こちらも屋台で賑わうのですよ。
   
 浅草神社の奉納提灯が奇麗に揃いましたね。このように広角レンズで撮ると、実物よりも数が数倍多く見えてしまうのが不思議ですね。
   
 いつもの「向前の庭」です。
   
 これもお馴染み弁天山の梅の実です。先日、ここでお逢いした方の希望で、毎朝掲載することにしたのです。
   
 雷門柳小路の奉納提灯は、街路灯を利用して取り付けられます。先日、散歩の途中に浅草は初めてというお婆さんから、“柳通りは何処ですか?”と訪ねられたのですが、浅草には、あほまろが知るだけでも3箇所の柳通りがあるのです。
 ここ、雷門柳小路。伝法院通りの仲見世を挟んだ反対側は、仲見世柳通り。それと、観音裏の柳通り
 困ってしまいました。“お婆ちゃんは柳通りの何処に行きたいの”、“孫が芸者の見番に勤めているので・・・”、じゃ、観音裏ですね。ちょうどそっちの方に行くので、一緒にご案内しましょう。
 目的のお店や建物を聞かないと、それがどこの通りなのか解りませんね。せめて半径1キロ以内の通り名は同じにしないとか、決められなかったのでしょうかね・・・。
   

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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 柳小路の写真を撮っていると、伝法院通り創りに尽力された松○さんが声をかけてきました。江戸の街並みを再現してからの伝法院通りは見違えるように人通りが多くなったのは良いのですが、それを長続きさせるためには、定期的なイベントを考えなくればいけないのです。
   
 伝法院通りのど真ん中には、その存在すらあまり知られていないお狸さんの「鎮護堂」が有ります。ここには、八代目団十郎が奉納した、珍しい木製の提灯や、幇間塚など珍しいものが祀られているのです。なんとか、ここの境内を利用して、縁日や小舞台など出来ないものでしょうかね。 

   
 鎮護堂から柵越しではありますが、庭師の名匠小堀遠州の作といわれる豪華な庭園を見ることも出来るのですよ。しかし、このお庭は非公開なのです。非公開のお庭だって、柵の前に足場を造って見るのなら文句は無いでしょう。
 なんたって、この前の通りは「伝法院」っていうのですからね。
   
 昭和初期の絵葉書に、伝法院のお庭の写真があります。当時はこのように古い鐘が置かれていたのですね。今も置かれているのかな・・・。あほまろはお庭に入ったことが無いので、どなたかこの鐘の行方をご存じでしょうか。
   


今朝の写真
CANON EOS-30D,CANON ZOOM EFS10-22 F3.5-4.5 / EFS17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数68枚