あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年5月12日 (金) 旧暦4月15日赤口

- ナイチンゲールの日 -

日記


『今朝の浅草』
 とっても久しぶり、雨の無い朝は気分も爽快ですね。予報によると、空はどんよりと曇ってますが、今日だけは降る気配は無いようですが明日からはまた雨に戻るのようです。これってまるで梅雨みたいですね。でも、今年の沖縄の入梅は例年よりも遅く、明後日あたりと予想されております。沖縄の入梅が遅い年は東京も遅くなると言ってましたよ。と、いうことは、こんなじめじめした日が例年よりも長く続くってことなのでしょうね。
 空を見上げると何層にも重なった雲が確認できます。その一番低い雲は西に向かって動き、一つ上の雲は北に動いているのです。まるで特撮映画のCGを見るかのようにハッキリとした遠近感が不気味でしたよ。

 空を見上げているあほまろの目前を猛スピードで横切ったものが・・・。あれは、いったい何かな。そう思って飛んで行った方向を見ると、もう一羽飛んで行きました。ツバメが越冬地から帰ってきのですね。つい先日並木通りの民家の軒先にツバメの巣がありましたね。気になってチェックに行ってみたのですが、すでに巣は取り払われていましたよ。せっかく戻って来たツバメ、これから子育てのために新しい巣作りから始めなければいけないのでしょうね。ツバメは繁華街の民家の軒先など、人が住む賑やかな環境に営巣する習性があるようです。これも、憎きカラスから身を守る智恵なのでしょう。三年前は雷門の軒下にも巣を作ってましたよ。
 秋の旅立ちまで、浅草で暮らすツバメたち。彼らのエサは生きた虫です。この大都会のいったいどこから虫を探してくるのでしょうね。この際、
浅草にはびこる大きなダニでも食ってしまえよ・・・。
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『今朝の雷門』
 雨は無いのですが、薄暗い感じは低く垂れ下がった雲の影響なのです。早くスカッとした青空の下で写真が撮りたいですね。
   
   
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『今朝の一写』
 影向堂のお庭には、石橋があります。この石橋と二天門は、かつてこの場所に東照宮が建立されていた名残なのです。しかし、寛永19年(1642)に浅草東照宮は焼失してしまい、石橋と二天門だけが残ってしまったのです。しかし、現在もこの二つは日光東照宮の管理下にあるそうですよ。
 誰も入ることができないこのお庭。よく見ると雨が上がったので地中からミミズが這いだしてきました。これを目当てにツバメもやって来るのでしょう。人を入れないので、浅草で唯一自然が残っている場所なのかもね。
  
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『今朝の境内』
 宝蔵門の修復工事のため、門の両側が大きく囲まれてしまいました。助かったのは、真ん中だだけ囲まれなかったことでしょうね。これで三社祭の御神輿も迂回して浅草寺に行くことは無くなったようです。
   
 今日は、赤十字の母と呼ばれるイギリスの看護婦さん、フローレンス・ナイチンゲールがイタリアのフィレンツェで誕生したことを記念する日、「ナイチンゲールの日」です。自ら志願して
クリミア戦争に従軍した彼女は、敵味方無く負傷者の看護をされたことが国民的英雄として知られることになったのです。
 彼女の活躍は周知の事実ですが、日本のナイチンゲールと呼ばれた「瓜生岩子」さんの銅像が浅草奥山に建立されております。彼女も、戊辰戦争の戦乱の中で、傷つく兵士や子供たちを敵味方の区別なく救助し看護し、戦乱の後、教育も受けられずにいる会津藩士の子弟たちの為に私費を投じ幼年学校を設立し、習字・珠算などの教育を行い本格的な慈善事業を始め、2百余名の孤児の母となって社会福祉運動の先駆けとして活躍した方なのです。
 この銅像は、当初は明治34年(1901)4月、瓜生慈善会により建立されましたが、第二次世界大戦時には軍部に供出されてしまい、昭和30年6月に再建されたものなのです。
 奇しくも社会福祉に一生を捧げた岩子の精神を讃えた銅像が、鉄砲の弾として再利用されてしまったことの想い、草場の影で悲しんだことでしょう。これからの世の中、間違ってもこの銅像が壊されることの無い平和を願いたいですね。
   
 
日本における看護婦の始まりは明治二十年、上流婦人によって結成された「日本赤十字社篤志看護婦人会」が始まりです。その二年後には、日本赤十字病院に一般婦女子を対象にした救護員養成所が始まり、彼女たちは、日清戦争の従軍看護婦として活躍、動員数は二十五万人で、その後の日露戦争では五倍の百二十四万人に増加され、彼女たちの活躍は逓信省が発行した「日露戦役記念絵葉書」でも紹介されたことによって、看護婦さんのコスプレが大流行。芸者さんは、看護婦さんの格好でお座敷に出る者もいたようです。下の写真は、普通では有り得ない黒い看護婦さん。いつの時代でも女性は流行を追いかけるのが好きなのか、男性が求めるのか、本当の看護婦さんが見たら嘆くでしょうね。
   
 旭日旗と看護婦さんの組み合わせがいかにも軍国調ですね。
   
 弁天山の梅の実です。実が大きくなるに従って、葉は小さく丸まってしまうのですね。
   
 いつものように淡島堂を撮っていると、修学旅行の学生が通っていきます。この時期は東北方面からが多いようです。今朝は秋田県の中学校のようですが、秋田のどこかは確かめませんでした。確かめようにも、子供たちに話しかけたら変態おじさんに見られるのは嫌ですからね。でも、カメラを向けると「ピース」サインをしてくれましたよ。
   
   
   
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 町屋のムーブホールにおいて、薔薇笑亭SKD10周年記念ー春公演『夢愛翔(ゆめとあいでしょう)』の公演が好評ですね。でも、SKDの本拠といえば浅草なのですが、なぜ町屋なのでしょう。そう、今の浅草には公演する場所が無いのです。浅草で育った芸能をもう一度浅草で復活させたい。あほまろは今、そんな運動を盛り上げようとしているのです。


今朝の写真
CANON EOS-30D,CANON ZOOM EFS10-22 F3.5-4.5 / EFS17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数56枚