あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年5月4日 (木) 旧暦4月7日仏滅

- いよいよ下谷はお祭りです -

日記


『今朝の浅草』
 笛の音が聞こえています。お祭りが近づいてきたので、練習にも熱が入っているようです。毎朝、浅草公園付近で聞いているのですが、今朝は田原町からも聞こえてきました。それも、笛に合わせて「テケ天、スケ天、テケケテ天」、太鼓まで入ってますよ。これはもしや、録音された音楽を鳴らしているのかな。立ち止まって暫し観察。違いますね、ちゃんと練習しているんですね。
 江戸の祭り囃子の基本は五人囃子。大太鼓1、締太鼓2、篠笛1、鉦1で、更に人数を増やして音楽効果をあげることもあります。このうち鉦はリズムを刻む重要な楽器で、他の四つの楽器を助けるところから、「四助(よすけ)」とも呼ばれているのです。また笛はトンビの鳴き声に似ているところから江戸っ子は「トンビ」と呼んで親しんでいるのです。

 さて、下町の夏祭り「下谷稲荷神社例大祭」が先陣を切りますね。今年は二年に一度の「本祭り」なので、本社の千貫神輿が街を練り歩くのです。特に見所は人混みで大混雑しているアメ横の狭い路地と、上野駅周辺の渡御です。下谷神社の例大祭は、毎年5月11日に近い金土日と決められており、今年はちょうど大型連休とも重ねってしまい、見物者も増えるのでしょうね。あほまろは、三社祭のウォーミングアップというか、練習というか一年ぶりの御神輿、担ぐわけじゃ無いけど撮影には気合いを入れますよ。
 下谷神社の御神輿をご覧になりたい方は、今日まで上野駅構内(センターコンコース)に展示されております。

 下谷稲荷神社例大祭に続き、下町の夏祭りの日程です。
 神田明神(神田祭) 5月13〜14日
 浅草神社(三社祭) 5月19〜21日
 鳥越神社(鳥越祭) 6月9〜11日
 

 あほまろはこの他に、品川や目黒のお祭りも撮っているのですよ。

 桜の名所の隅田公園に四季を通して花の名所にしよう。そんな区民からの提案を受けて、台東区では、アジサイ約一万株を植えるため、寄付金を募集することになりました。募集は一株二千円で、株数に制限はありません。植えたアジサイの近くに銘板を設置し、寄付した人の名前とメッセージも掲示してくれるしょうです。
 これが完成すると、桜が終わると緑一色になってしまう公園に、可憐なアジサイの花は、蕾のころは緑色で、それが白くなって咲くころには水色、または薄紅色。咲き終わりに近づくにつれて、花色がどんどん濃くなっていく、いわゆる「七変化」が楽しめる花なのです。
 隅田川に、しとしと雨に咲くアジサイの花。雨の日でも日本の梅雨の風景が楽しめる。ジメジメして嫌な梅雨の時期でも、隅田川の辺の散歩が楽しくなるようですね。
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『今朝の雷門』
 鉄筋コンクリート切り妻造り。面積:69.3平方メートル(約21坪)、間口:11.4m、高さ:11.7m。写真の先入観で実物をご覧になった方々は、口を揃えて“大きいね”って感じるそうです。今朝も、福井県から始めて浅草を訪れたという学生さんが驚いておりました。雷門のイメージは、地元で有名なお寺、「永平寺」の山門と同じ大きさをイメージしていたのだそうです。

 埼玉県加須市の利根川河川敷で全長100メートルの鯉のぼりが揚がったことが、テレビのニュースを賑わしていましたね。ここ浅草寺境内と浅草神社境内にも、鯉のぼりは飾られてはいますが、ここ雷門前にも有ったら良いでしょうね。考えてみたら、ここに旗などを掲揚するポールが無いのです。ほとんどの寺院の山門付近には祝日になると、国旗が掲揚されるのですけどね・・・。
   
   
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『今朝の一写』
 ちょっと変わった一写。貼り紙に書かれた、「この下の空間」って言葉がおもしろいと思いませんか。どうみても、物体が存在しない、相当に広がりのある部分を示す言葉の「空間」っての、あてはまらないような場所なのです。それでは、あえて超広角レンズを使って強引に「空間」を作ってみました。
  
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『今朝の境内』
 国の重要文化財に指定されている「二天門」(1618年建立)です。重要文化財なので、勝手に修復することも出来ず、かなり傷みが目立っています。特に、柱の下の部分は腐食が始まっているのです。ようやく修復されそうなメッセージは張り出されたのですが、いつ始まるのかは表記されていないのです。朽ち果てる前に、直してくれるのでしょうね。
   
 浅草寺境内の木造建築は、この他に、六角堂(1618年)、浅草神社本殿(1649年)、橋本薬師堂(1649年)、伝法院(1777年)
   
 浅草神社境内、三社祭の桟敷席の工事はここ数日止まったまま。連休中は作業もお休みなのでしょうね。
   
 奥山のツツジは今が盛りですよ。
   
 「母子地蔵尊」、暖かくなったので、何も着ない方が雰囲気ありますね。
   
 「宝篋印塔(ほうきょういんとう)」は、影向堂のお庭に建っています。宝暦11年(1761)に、蔵前の札差しなどが奉納した銅製の印塔です。
   
 向前の庭
   
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 奇麗な花は、「アイスランド・ポピー」というケシ科で、夏咲きの花のようです。この写真は、日本橋の高島屋付近の歩道に植えられていたものです。花びらが大きく、鮮やというか、ド派手な花ですね。このところ、毎日のように桜やツツジなど、可憐で日本的な花を見てきたあほまろの目には、写術的な絵画から、一変してピカソの絵を見せられたかの印象でしたよ。
 日本橋といえば、江戸時代から日本の中心として有名な場所。そんな所にこんなの似合わないかもね。浅草には絶対に欲しくない花ですね。
   
 何で、昨日は日本橋なんかを歩いたのかというと、歌舞伎を観に行く前に女房と銀ブラをしたのです。でも、歩き疲れてしまって、観劇最中に居眠りしてしまいましたよ。
 「団菊祭五月大歌舞伎」夜の部は、菊五郎主演の「黒手組曲輪達引」、河竹黙阿弥が歌舞伎十八番「助六由縁江戸桜」をパロディ化した物語で、どことなく現在のバラエティ番組にも似ているような、成田家のお家芸の助六を音羽家がパロッてしまう。久しぶりに軽いお芝居を堪能してきました。
   


今朝の写真
CANON EOS-30D,CANON ZOOM EFS10-22 F3.5-4.5 / EFS17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数67枚