あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年5月3日 (水) 旧暦4月6日先負

- 雷門・浅草・東京・日本 -

日記


『今朝の浅草』
 あほまろが住んでいるのは雷門一丁目。いつも書類などに住所を記載する時に言われるのは、“良い場所にお住まいですね”。何が良い場所なのか、何を連想して言ってるのかといえば自ずと知れて「雷門」「大提灯」のことです。それも、一丁目という響きから、「雷門」の真ん前をイメージされてしまうのです。確かに「雷門」は近くにはありますが、真ん前は雷門二丁目ですが、肝心の「雷門」が建つ場所は浅草一丁目なんですよ。
 浅草の人が地方に出かけて、何処から来たのかを訪ねられると、「東京」からとは言わず、必ず「浅草」から来たって答えるってことは先日も述べましたね。しかし、実際に「浅草」を連想させるのは、浅草寺でも六区でも無く、「雷門」に他なりません。その証拠に、海外で売られている日本のガイドブックの表紙には、当たり前のように「富士山」「雷門」が写っているのです。それ以外の写真から日本を連想させるのは弱いからなのでしょうね。
 今朝の日記、なんで「雷門」から書いたのかといえば、三社祭が近付くと、どこの町会でも打ち合わせの名目の飲み会が盛んになります。昨日は雷門地区四町会の青年部の集会にお邪魔し、雷門町会で生まれ育ったみなさんのお祭りと浅草にかける熱い情熱を感じたからなのです。
 「雷門」の住所は(地図はこちら)一丁目と二丁目だけの狭い一角にもかかわらず、隅田川から西に向かって雷門東部・雷門中部・雷門西部・田原町と、4つの町会に分かれ、そのほとんどが居住地でもあるのです。
 つくばエクスプレスの開業で、国際通りを始めとする浅草の商業地の売り上げが大きく伸びているようですが、観光客は雷門通りを隔てた我々が住む雷門地区には、なかなか足を向けてくれないのが現状です。居住地ではありますが、通りに面した場所には商店や飲食店も並んでいるのです。雷門通りという境界を、もう一本南側の浅草通りにするためには・・・。祭の打ち合わせであっても、若者たちの心は我が街興しを真剣に考えているのが印象的でした。
 みんなで頑張って、旅行先でどこから来たのかを訪ねられたら、胸を張って「雷門」から来ました。と言える地区にしたいですね。そのためには、まずは今年の三社祭の本社渡御、他の地区に負けない立派な渡御にしましょうね。

 5月5日は端午の節句です。浅草のあちこちにも「鯉のぼり」が泳いでいます。古来から3月3日は女の子の節句、5月5日は男の子の節句と決められていたのですが、いづれも祝日に、という意見から、男女に関係なく「こどもの日」を祝日とされてしまいました。しかし、お祝いに飾るのは武者道具。江戸時代から、端午の節句は菖蒲。菖蒲は尚武・勝負に通じることから男の子が強く育って欲しいとの願いが込められていたのです。
   
 写真は、明治時代(明治40年頃)の手彩色絵葉書です。明治の絵葉書には、このように春夏秋冬の風俗を紹介するものが多く、この絵葉書は二十四節気シリーズで作られた一枚なのです。当時は、今より立派な武者飾りだったのですね。
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『今朝の雷門』
 江戸時代には、雷門のお向かいの並木通り、駒形堂の入口付近にも同じ格好をした門が建っていたそうです。
 江戸時代の雷門は、慶応元年田原町からの火災でも焼失しましたが、関東大震災復興記念と、昭和初期のご開帳時の二度再建されましたが、いづれも木造だったために焼失しております。現在の鉄筋コンクリート造りになったのは、昭和35年です。
 浅草を紹介する書物によると、『現在の門が再建されるまで95年間にわたって「雷門」は地名だけの存在でした』、と書かれていますが、これは間違いなのです。
   

   
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『今朝の一写』
 伝法院通りの砂利道風舗装の上に、股木提灯が影を作っています。この通りを真っ直ぐ太陽が照らすのは、この時間帯だけなのですよ。
  
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『今朝の境内』
 伝法院の前庭です。木々の緑がどんどん濃くなっていきますね。毎朝、同じ場所の写真を公開しているので、みなさんも変化にお気づきでしょう。
   
 浅草神社境内では、三社祭の桟敷席の建築が始まりました。この桟敷席は有料で販売されるので、氏子連中は一之宮しか、宮出し(鳥居から出すこと)を行えないのです。
   
 「向前の庭」のツツジ、ちょっと咲きましたね。確か昨年の連休は花で真っ赤に染まっていたのですけど、今年は遅いですね。
   
 いつも裏側からばかりなので、「銭塚弁財天」の正面も紹介しますね。この場所はとっても狭いので、超広角レンズでなければ全体を捕らえることが出来ないのです。この「銭塚弁財天」と、ちょっと離れた場所の「銭塚地蔵尊」とは、名前は似ていますが全く別物です。みなさん、よく勘違いされるようなので。どっちが御利益が有るのかは解りませんが、詣でる人が多いのは「銭塚地蔵尊」です。
   
 雨で埃を洗われた白いツツジ、とっても奇麗ですね。白いので、汚れやすいのです。
   
 浅草神社の奉納提灯。昨日よりもドンと数が増えましたね。
   
 新仲見世の様子です。連休中は仙台三越の「浅草まつり」に参加しているみなさん。浅草は三社祭の興奮がピークになってきましたよ。
   
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 これ、雷門の横の天麩羅屋さんの壁に映った仲見世の裏側です。以前からこの映りが気になっていたのですが、今朝は朝日に輝く朱色が、あまりにも奇麗だったので撮ってみました。仲見世の塗装は、昨年塗り替えたばかりです。
   


今朝の写真
CANON EOS-30D,CANON ZOOM EFS10-22 F3.5-4.5 / EFS17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数83枚