あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年5月1日 (日) 旧暦4月4日先勝

- のぼり -

日記


『今朝の浅草』
 汗だくで目覚め、時計を見るとまだ5時半なのです。いや〜暖かくなりましたね。今朝は、暑いって表現の方が正しいのかも。爽やか笑顔のお天気お姉さん根本美緒ちゃんの「朝ズバッ!天気」で、すでに気温は18度を超えているなんて言ってましたよ。まだ7時前ですが、これからどんどん気温が上がっていくとのこと。汗で濡れた下着を着替え、今朝は早めのお散歩にしましょうね。
 昨日まで、初夏用のコートを着ての散歩でしたが、今朝はそんなのは要らないのです。いつもの散歩道をゆっくり歩いてくるだけで、またまた汗だくになってしまいましたよ。5月になったばかりっていうのに、ちょっと異常ですよね。しかし、明日からは気温も下がり普通の5月に戻るようです。明日は雨の予報も。
 写真でご覧の通り、これから梅雨に向かってモモちゃんの毛が抜け替わるのです。毎朝取ってあげても、朝になるとこのようにマダラに抜け、みっともない格好になってしまうのです。ほっておくと、家中が毛だらけになってしまうので、可愛そうですが強めに抜いてあげているのです。抜け毛が終わると、モモちゃんの身体はスリムになるのです。

 幟(のぼり)。そのほとんどが、商店の店先に飾られる「大売出」とか「記念セール」、それにフイルムメーカーや薬など商品の名前が書かれたもの。食堂の前には「お食事」、「手打ち蕎麦」等々は、どこの街の商店街にも飾られていますね。
 ここ浅草はそれら定番の幟の他に、毎日、落語、漫才、大衆演劇などの興業を示す幟や、毎月何か行われるイベントの幟が街の中に氾濫しているのです。浅草で暮らす人達にとっては、いつも見慣れた光景なので何の違和感も無いのですが、観光で訪れる方々にとっては、とっても珍しいものでもあるようです。
 土曜日に行われた「泣き相撲」の幟がまだ片付けられていない観音裏で、今朝、連休で東京にやって来たおばちゃまたちに、幟の前で写真を撮って欲しいと頼まれたのです。このイベントは既に終わっていることを告げると、そんなのはどうでも良いことで、幟を背景に撮ることで、浅草らしさを表せるとかいっているので、余計なことは抜きとして、ご要望通りに撮ってあげましたよ。
 次は大衆演劇を観に来たおばちゃんたちから、出演者の名前が書かれて大きな幟の前で撮って欲しいと頼まれたのです。朱地に墨文字で「里見要次郎」とだけ書かれた幟、浅草でもあまり見かけないデザインですね。おばちゃまたちは、この役者の初日と千喜楽は必ず観ているのだそうです。このおばちゃまたちも、役者の首に一万円札のレイをかけてあげるコアなファンなのでしょうね。
 今日に限って偶然にも同じようなことが起こるんだな・・・、二度あることは三度ある、なんてことになるかも・・・。そんなことを考えながら六区興業街を歩いていると、やっぱり来ましたよ。浅草演芸ホールの前には、毎回出演する落語家さんの幟が並びます。今日から5月上席、落語協会の出番は、林家木久蔵、柳家小三治等々です。茨城弁のおばちゃんたちから、幟の前で撮って欲しいと頼まれました。おやすい御用と言ってはみたものの、今回は注文がうるさいんです。“ちゃんと木久蔵さんの名前が見える時に撮って欲しい”
。はいはい、と軽い気持ちで引き受けたのは良かったのですが、幟の向きは風任せ。こんな時って、チェックが出来るデジカメを恨んでしまいますよ。上が切れているとか、下が見えないとか、おまけに目を瞑っているとか。いやいや汗だくになっているっていうのに、変なとこで時間を潰されてしまいましたよ。
   
 そもそも、幟というのは、 『(「昇り旗」の略) 丈が長く幅の狭い布の横に、多くの乳をつけ竿に通し、立てて標識とするもの。戦陣・祭典・儀式などに用いる(広辞苑)』
 昔は、やたら滅多に、立ててはいけないものだったのでしょうね。これを一般的にしたのは、猿若町の芝居小屋と、浅草興業街が最初だったのでしょうね。上の写真は、明治末期の浅草六区興業街の様子です。
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『今朝の雷門』
 お巡りさんが携帯電話で雷門を撮っているのでしょうか。それとも撮って欲しいと頼まれたのかな。この交番の業務で二番目に多いのが写真を撮ってくれですって。一番は言わずと知れた訪ね道。“雷門は何処ですか”、真剣に訪ねて来る人が居るのですって。お隣ですって言うと、キョトンとして出ていくのですって。これ、本当ですよ。
   
 雷門の裏も変化が無いので、大提灯が無くなって見通しの良くなった本堂です。
   
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『今朝の一写』
 本堂内部、この建物が完成した当時は、この天井から三個の大提灯がぶら下がっていたのですよ。今も、その名残のフックだけが並んでいます。
  
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『今朝の境内』
 ここから本堂の大提灯が見えるのも、宝蔵門の修復工事が終わるまでのほんの一時ですね。

   
 あほまろが好きな「向前の庭」の銭塚弁天堂です。真っ白いツツジで緑がどんどん埋まってきましたよ。
   
 こちらは赤いツツジ。今朝は広角レンズを持って出かけなかったので、ツツジを強調することが出来ませんでした。明日は同じ位置から広角でド〜ンとツツジを入れ込んでみましょうね。
   
 浅草神社の奉納提灯、まだ歯抜け状態です。
   
 緑が奇麗ですね。新しカメラのピクチャースタイルってのを、風景にして撮ってみました。このモード、かなり緑が強調されてしまうのですね。
   
 こちらも一緒の条件で撮ってみました。かつての「定点観測」の桜です。
   
 弁天山の梅の実。
   
 伝法院通り
   
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 連休で混雑する浅草を抜け出し、葛飾柴又の帝釈天に行ってきました。一時の寅さんブームも落ち着きましたが、まだ訪れる人は多いようです。このお寺は彫刻が有名ですね。しかし、あほまろが集めている明治大正の絵葉書に帝釈天は登場していません。有名になった要因は、なんといっても「男はつらいよ」からだったのですね。今では、ちゃんと立派な絵葉書も650円で売られていましたよ。
   
 帝釈天といえば、♪連れて逃げてよ〜。のんびりとした江戸川の土手と調和したこの光景が良いですね。ビールケースの上に並べられているのは、“幸福のワラジ”、一個400円。ワラジといっても、ビニールの紐で編んでいるのです。こんなの売れるのかな・・・、そんなことを心配しながら渡し船の到着を見ている、矢切の私でした。
   
 柴又からの帰り、先日、アドマチック天国に登場した立石仲見世商店街に行ってみましたが、連休中はお休みなのか、それともすでにシャッター街になってしまったのか、開いているお店は数件だけで寂しい商店街になっていました。
 それより、この街で一際目立っていたのが、ご覧の通りの電線の群れです。たこ足配線とは良く言いますが、これはタコというよりクモの巣配線と表現したくなりますね。どれが、どうなっているのか、電気会社の工事員には解っているのでしょうかね。
   
 連休中の売り出しを行っているようでしたが・・・。目立っていたのは、新装開店のパチンコ屋さんだけでした。
   


今朝の写真
CANON EOS-30D,CANON ZOOM EFS10-22 F3.5-4.5 / EFS17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数78枚