あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年4月23日 (日) 旧暦3月26日仏滅

- 迷惑な連中 -

日記


『今朝の浅草』
 またまた雨の予報ですね。朝はまで降っていないのですが、午後から本格的に降り出してくるようです。そんな予報が的中したのか、散歩の途中に小雨がちらついていました。今日は石神井公園で開催される照姫行列を見に行こうと思っていたのですが、雨が降るんじゃ中止することにしましたよ。浅草のイベントなら、雨でも風でも台風でも撮影に出かけるのですけど、やっぱ余所のイベントとなると
・・・。それより、浅草で雨に触れる花でも見ていた方が無難なようですね。
 三社祭まであと1月を切ってしまいました。あほまろのお隣の町会に早くも奉納の股木提灯が飾られました。それと同時に、町会や仲見世の裏通りの掲示板にも三社祭のポスターが貼り出されました。こんなのを見ていると、一気に気分はお祭りモードに突入してしまいますね。これから、他の町会にも同じような股木提灯が飾られ、家々の軒先に注連縄が張られ、提灯がぶら下がったら、いよいよ三社祭の本番がやって来るのです。
 このとろこ変化の少なかった浅草の街並みでしたが、これから三社祭までの間は、めまぐるしく変化していくのですよ。そんな様子を記録しながら、モモちゃんとの散歩もますます楽しくなって来るのです。

 浅草寺が組織するカブスカウトが本堂でお参りをしています。お揃いの制服で自然や社会とふれあうこと目的に組織されるボーイスカウトの下部組織、これからどこかの福祉活動にでも行くのでしょうかね。お参りを終えた子供たちが階段を下り、歩いて行く後姿を見送っていると、小脇に新聞を携えたオッサン、右手を上げて“ソナエヨツネニ”。おや、ちゃんと三本の指で敬礼しているってことは、昔、ボーイスカウトの経験が合ったのでしょうね。でも、ちょっと酔ってるみたいです。

 日曜日の境内は、いつものように新聞を片手に通り過ぎていく連中が目立っています。それも、酎ハイやビールの缶を片手に、朝から酔っぱらっている人も多いようです。仲見世通りのいつもの場所で写真を撮っていると、アルコールの臭いをプンプンさせたオッサンがモモちゃんに話しかけてきました。それも、新聞をモモちゃんの前に広げ、強い東北訛りで何かごそごそ話しています。良く聞き取ることが出来ないのですが、モモちゃんの足を引っ張ろうとしているのです。“冗談じゃ無いよ、止めてください、いったい何が目的なのですか?”、おっさんはカバンの中からあほまろに宝酎ハイを一缶差し出し、“昔、いなかで飼っていた犬は、勝ち馬を予想出来た。この犬はそれとそっくりなので、絶対に勝ち馬を当てる能力が有るはずだ。この新聞の何処が来るかやってもらいたい”。まあまあ凄い訛り、ここまで言葉を翻訳するのもやっとでしたよ。
 “じょ!冗談じゃ無い!”、モモちゃんはそんな能力、持ち合わせていないよ、まったく。オッサンによると、こんなバカな予想、テレビでもやっているそうです。競馬の予想ってそんなくだらないものなのでしょうかね・・・。それと、朝っぱらから酎ハイなんて欲しくは無いですよ。まったく・・・(怒)。

 JRAでは、一日一万人の集客ができる場外馬券売り場が有ることで、衰退しかけていた六区の街に活気が蘇ったなんてことを言っているそうですが、そこに集まる人たちによっての恩恵を受けているのは、近所の居酒屋さんくらい。ギャンブルを目的にやって来る人たちが、観光したり、伝統文化を堪能したり、なんてことを望む方がおかしいよね。それよりも、今朝のように、朝っぱらから酔っぱらいのオッサンたちが観光地のど真ん中を歩いている。あちこちの路上で車座になって酒盛りが始まる。通行人の誰構わずに声をかける。教育・福祉のまちづくりにを目指している台東区のお役人さん、そんな浅草の週末の状況をご存じですか。と、言ってみても、お役所は週末はお休みでしたっけ・・・。
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『今朝の雷門』
 「泣き相撲」の案内板が目立っています。この行事は、古来より「泣く子は育つ」といわれていることに由来するのだそうです。呼び出しに名前を呼ばれた親は、舞台両脇より進み出て、まわし姿の日大相撲部員の「組ませ役」に赤ちゃんをゆだね、双方の「組ませ役」は、赤ちゃんを見合わせ、行司の「はっけよい、のこった」の合図で泣きくらべを開始するのです。先に泣くか、後からでも10秒以内に泣けば、声の大きいほうが勝ちとなるのです。
 「組ませ役」は、何とか早く泣かそうと、にらんだり、高く持ち上げたり、鬼の面をつけたりとからだ中汗だくの奮戦。そのしぐさに、泣きだす子、逆に笑う子、寝たままの子とさまざまで、とっても楽しい行事ですよ。あほまろ写真館でも、昨年「泣き相撲」の様子がご覧になれます。
   
   
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『今朝の一写』
 どんどん緑が濃くなってきましたね。つい先日まで、まだ丸い葉でしか無かった銀杏の葉も、小さいながらそれとなく銀杏と格好が解るようになってきましたよ。感じますね、初夏を・・・。
  
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『今朝の境内』
 修復工事が始まった「宝蔵門」です。大提灯が無くなって見通しが良くなったのですが、工事用のシートが邪魔ですね。今朝、大提灯と大ワラジが取り外された「宝蔵門」の写真を撮りにやって来たというカメラサークルのおばちゃんたちと出会いました。彼女たちを引率していた先生、モモちゃんを見付けて飛んで来ましたよ。なんと、あほまろの日記で修復工事のことを知ったのだそうです。みなさんは、川崎の写真サークルの主婦連中で、毎月第3日曜日は、午前5時半に集合しているんそうです。
 今日のテーマは、「初夏」だそうでした。「初夏」「宝蔵門」の関係は?なんて聞いてみませんでしたけど、あほまろの日記も結構役にたっているのですね。
   
 境内に鯉のぼりが吊されました。でも、今朝は全くの無風なので、だらりと垂れ下がったままでしたよ。
   
 桜の時期は花で五重塔が隠れていたのですが、今度は新緑で隠れてしまいました。伝法院前のお庭です。
   
 これ、かつての「定点観測」の名残ですよ。撮るのが癖になっているもので・・・。今朝のモモちゃんの写真はこの真下で撮ったのです。
   
 浅草神社の周りにも奉納提灯を懸架する枠が完成しました。これからここにも提灯が並ぶのですけど、今年はいったいどれだけ埋めることができるのでしょう。
   
 「向前の庭(ごぜんのにわ)」の桜の花びらもすっかり土に帰ってしまったようです。
   
 昨日も掲載した、銭塚地蔵尊の藤です。
   
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 昨日は、毎月恒例の浅草ジンタのライブが開催されました。詳細は、こちらをご覧ください。
   


今朝の写真
CANON EOS-30D,CANON ZOOM EFS10-22 F3.5-4.5 / EFS17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数55枚