あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年4月22日 (土) 旧暦3月25日先負

- 藤棚 -

日記


『今朝の浅草』
 おや、この虎刈りでみっともない犬はいったい・・・。久しぶりに登場するポーちゃんですね。昨日、毛がモクモクで暑そうなポーちゃんを見かねて、女房がへたな刈り方をしてしまったのです。不揃いでつんつるてんな毛のポーちゃんですが、人間と違って他人に見られるのは全く恥ずかしいとは思っていないようです。いつものように仲見世を走り回るポーちゃん、すれ違う人達は、当の本人よりも飼い主の我々を変な目で見ているようで・・・。でも、これから夏に向かってさっぱりとした方が良いのでしょうね。
   

 この時期になると、モモちゃんは刈ってあげなくても自然に毛が抜けてきます。柴犬は自分の体毛で体温のコントロールが出来るようになっているのですが・・・、これから部屋中をモモちゃんの毛が飛び散ってしまう、我が家にとっては嫌な時期が到来することになるのです。時々ブラッシングをしてあげると、テニスボールほどの毛玉が取れるのです。犬の抜け毛を利用して、昔は綿のように布団や衣類に用いていたそうですよ。
 ポーちゃん(ポメラニアン)のような人間の手によって創り出された犬よりも、モモちゃん(日本犬)の方が自然環境に順応しているのでしょうね。
 ペットの毛が人の体内に入っても、直接的に病気を引き起こすことはありません。しかし、人によって
は犬や猫の毛がアレルギーの原因となる人も居るようです。ペットが原因となるアレルギー体質の人には、毛やふけを吸い込んだり、皮膚についたりすると、くしゃみや鼻水、ぜんそく、かゆみなどの症状が激しく出ることもあるそうです。
 この時期から、我が家はもちろん、あほまろの秘密基地の中もモモちゃんの毛が飛び交っています。アレルギー体質の方は秘密基地には近付かない方が無難ですよ。時に、5月〜6月にかけてはね。
   
 「銭塚地蔵尊」の藤棚に藤の花がようやく開花しました。ここの藤棚は造ってからまだ新しいので、花は長くは伸びないようです。花が長く垂れ下がるようになるまで、数年から数十年ともいわれています。でも、紫色の花が、幹の方から先端に向かって咲き進む様子は、初夏の雰囲気そのものですね。
 「藤浪(ふぢなみ)の 花は盛りに なりにけり平城(なら)の都を 思ほすや君」
  万葉集 大伴四綱(おおとものよつな)
 東京周辺で藤の見どころはなんといっても亀戸天神です。江戸時代から有名で、安藤広重の浮世絵にも描かれています。境内一円が藤棚で、池にかかる赤い欄干の太鼓橋とのコントラストは最高ですよ。花の見頃は4月下旬〜5月上旬です。
 もう一つ、室町時代からある推定樹齢1200年の春日部の「牛島の藤」も名所の一つです。ここの見頃も4月下旬〜5月上旬す。どちらも連休中には「藤まつり」が開催されています。あほまろは毎年この時期になると足が向いてしまう場所なのです。
 藤が終わると、菖蒲ですね。「堀切菖蒲園」の花菖蒲の見頃は6月に入ってからかな。これから夏にかけて、花の頼りがどんどん聞こえてくる、楽しい時期の到来なのです。
------○------
『今朝の雷門』
 週末になると、いつもの時間でも人通りが多くなるのです。観光客に混じって、新聞を読みながら歩いているのは競馬の場外馬券場に急ぐ人たち。一攫千金を願って観音様に一礼していく人も見かけます。通りすがりに願って叶うわけ無いでしょう。あほまろのように、毎朝願っても叶わないのですからね。ギャンブルは別として、平和な我が家を振り返ると、「家内安全」だけは叶っているのかもね。
   

   
------○------
『今朝の一写』
 今日のようにお天気の良い日、また、真っ正面に太陽が輝いている日に、オレンジ通り側から新仲見世を見ても肉眼では真っ暗で中の様子を伺い知ることは出来ないのです。でも、このように絞を開いて撮ってみると、細部も良く見えるようになるのです。“暗いから写らないだろう”、そう思って諦めないで、ちょっと工夫をすることで写真は上手くなるのです。なんていっても、こんな写真を撮ったところで、いったい何になるの?
  
------○------

『今朝の境内』
 青空に緑は映える季節になってきたというのにい、大提灯が無くなった宝蔵門は、やっぱ寂しいですね。
   
 三社祭まであと一月。大きな幟が風に揺れています。それと同時に、支柱の竹に擦れる音が、“ギュウー、ギュウー”と境内に響いています。その音で、通行にも振り返ります。みなさんには、“ギュウー、三社祭よ早く来い、ギュウー、早く来い”とでも聞こえているのかもね。少なくても、あほまろとモモちゃんには、そのように聞こえているのですよ。(モノクロ・イエローフィルタ使用)
   
 何の定点観測なのかも解らなくなってしまった、浅草神社のソメイヨシノです。
   
------○------
 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 地球を大切のしましょう。アメリカの市民団体がそんな提案で始められた「アースデー(地球の日)」です。日本でも、さまざまな環境問題をテーマにした催しが企画されているようですね。昨年の「愛・地球博」で選出した「地球を愛する100人」に選ばれた「アースウォーカー」こと環境活動家のポール・コールマンさんは、20世紀に戦争で亡くなった約1億人のために、徒歩による1億本の植樹の旅を行っています。
 1月15日、中国の八達嶺長城を出発し、2月5日北京、2月23日天津、2月24日は韓国に入り、仁川、釜山を周ってアースデイを繋ぐ植樹ウォークを行っております。今日の記念日のゴールは東京代々木公園。到着と同時にみんなで記念植樹を行う予定です。
 新しい時代の地球環境を未来永劫守っていくためには、今日の記念日だけじゃ無く、毎日がアースデーの気持ちで、地球と一緒に生活をしていかなければいけないのでしょう。

   

 浅草の行事では無いのですが、明日は、練馬に伝わる中世の悲劇のヒロイン・「照姫」を偲ぶお祭りが行われるようです。華やかな室町時代の衣装をまとった総勢100名以上の行列が、行列は午後0時20分ごろ、石神井公園内の野外ステージで“出陣式”を行い、石神井公園周辺の約2.5キロを練り歩き、特設ステージでは華麗絢爛な時代絵巻を披露するそうです。
 あほまろは毎年テレビのニュースで観るだけでしたが、明日はお天気も良さそうなので、古麻呂と一緒に観に行ってきましょうかね。


今朝の写真
CANON EOS-30D,CANON ZOOM EFS10-22 F3.5-4.5 / EFS17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数87枚