あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年4月15日 (土) 旧暦3月18日友引

- 流鏑馬 -

日記


『今朝の浅草』
 隅田公園で今日の行事の下見をするため、いつもより一時間早めの散歩です。隅田公園にて、台東区主催の流鏑馬が行われるのです。流鏑馬(やぶさめ)の射手は“陰陽(いんよう)”と叫びながら疾風のごとく駆け抜ける馬にまたがり、「一の的」「二の的」「三の的」を次々と仕留めてゆきます。
 盛り土で250メートルの馬場を造り、早朝から馬の走りの練習が行われていました。練習といっても、立烏帽子(たてえぼし)、綾藺笠(あやいがさ)のあげ装束は本番そのままなのです。見物客が誰も居ない会場、次々に駆け抜けて行く勇壮な射手の姿、誰に邪魔されることも無く見物することができました。本番になるとカメラの前を関係者が歩き回ったり、的の横で写真を撮っていたりするのが邪魔なのです。おかげで、決定的瞬間に人の頭が写り込んでしまったり、毎年毎年、人を避けるのに苦労しているのですよ。こんなに本格的に練習をしているのなら、来年は腰を据えて練習風景を撮ろうかな。
 流鏑馬の起源は、第29代欽明天皇の御代、国の内外が乱れたのでこれを平定するに先き立ち、天皇は豊前国字佐の地に神功皇后、応神天皇の二柱を祀られ、神前において天下不定、五穀豊穣を祈られ馬上より三個の的を射られたのが、「矢馳馬」といい後「流鏑馬」になったと伝わっています。
 全国各地で流鏑馬が行われていますが、そのほとんどが神事として挙行されているようですが、ここ浅草の流鏑馬は観光行事です。でも、伝法院を出発した射手の一行は、浅草神社の鳥居前にてそれらしい行事を行ってから、馬場に入って来るのです。

 毎年撮っている流鏑馬、駆け抜けて行く馬がまき散らす土埃でレンズが泥だらけになってしまうのです。デジカメなので、CCDを保護するためにもレンズ交換が頻繁に行えないのが辛いですね。
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『今朝の雷門』
 今月11日から雷門前の「桜まつり」の幟が無くなり寂しい雷門です。今日の流鏑馬にも幟が有り、伝法院前や隅田公園に立っています。ここにも立てると良い宣伝になるのじゃないのかな。でも、浅草寺が直接絡んでいない行事なので許可されないのでしょうね。
   
 いつも撮るのを忘れてしまう、雷門の裏側です。そういえば、雪の日にも同じ構図で紹介したことがありましたね。こっち側は幟が立つ訳じゃ無し、全く変化が無いのです。
   
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『今朝の一写』
 流鏑馬の競技を終えて帰ってくるところです。といってもまだ練習ですが、本番さながらに行われておりました。今回出場する馬は全部で七頭、そのうち白馬が三頭も居るのですよ。この馬たちが、21人の射手を乗せ、このコースを駆け抜けていくのです。
  
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『今朝の境内』
 浅草寺本堂、今日は週末とあって早朝から訪れる方も多いようです。どれくらいの方が参拝に訪れたのかを知る指針の一つ、大香炉のお線香の数で知ることができるのです。今朝は7時の時点で10本以上も供えられています。普段は、1〜2本なので、5〜6倍の参拝客が訪れていることになるのですよ。そんなの知ったからって、何の意味も無いのですが、あほまろはそんな拘りを持って暮らすのが好きな性格、コレクションなどを見ても、結構しつこい性格とでもいうのでしょうかね・・・。
   
 二天門は東照宮の「随身門(ずいしんもん)」でしたが、寛永19年(1641)の焼失依頼再建はされず、この門と石橋だけが現在に残っているのです。
   
 浅草神社の「定点観測」、昨日はこれでお終いなんて書いてしまいましたが、なんとなく止められなくって・・・。
   
 ほんのちょっとだけ花が残ってますね。
   
 八重桜は満開です。今日の流鏑馬会場も八重桜が奇麗ですよ。
   
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『今日の行事』

◆草鹿
 行列出発: 伝法院前 10:30
 行列会場到着: 隅田公園  10:50
 執行: 隅田公園 11:00〜12:00
◆流鏑馬
 行列出発: 伝法院前 12:00
 行列馬場到着: 隅田公園 12:50
 執行: 隅田公園 13:00〜14:00
   
 見事に命中、連続写真の一部ですが、ちょうど当たったところが抜けていたのが残念でした。本場ではちゃんと撮りますね。
   
   
   
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 セラピードッグ(治療犬)の草分けの名犬チロリが炎症性乳がんで死んだのは、先月十六日でした。メス犬で推定年齢は15才、雑種ですがモモちゃんと同じくいわゆる日本犬です。松戸市の療養所跡地で、産まれたばかりの子犬五匹と一緒に、ゴミのように捨てられていたそうです。虐待を受けたのか、チロリは左耳が折れ、後ろ足に障害があり、セラピードッグの育成と普及に取り組んでいる大木トオルさんに拾われて訓練を受けてきたのです。自分も傷害を持った身体なので、だれよりも弱い者の気持ちが分かったのでしょうね。チロリは、映画「犬と歩けば チロリとタムラ」に出演して有名になったのはご存じの方も多いでしょう。
 「チロリお別れの会」は、中央区日本橋蛎殻町のロイヤルパークホテルで午後二時から、その功績をたたえた写真展、闘病記の上映などが行われます。

 モモちゃんはそのような訓練は受けていない、ごくごく普通の犬です。でも、あほまろとはアイコンタクトで心が通じ合っているのです。もしあほまろに介護が必要となったとしても、セラピードッグのようにいつも側に居て欲しいな・・・。でも、モモちゃんも年寄りなのでどっちも介護が必要になったりしてね。


今朝の写真
CANON EOS-30D,CANON ZOOM EFS10-22 F3.5-4.5 / EFS17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数128枚