あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年3月9日 (木) 旧暦2月10日大安

- ウグイスの声 -

日記


『今朝の浅草』
 肌寒い朝になりました。昨日の春の陽気、いよいよ春本番の季節との思いで、ついつい冬物のコートを洗濯に出してしまいました。おかげで春物のコートで散歩に出かけなければいけなくなってしまったのです。ちょっと早まってしまったかな・・・。これからは真冬のような寒さに戻ることは無いように祈りながら、肌寒いいつもの散歩道を歩いてきました。とはいえ、モモちゃんは着る物も無く年中同じ格好でも風邪をひくことは無いのですね。これから暖かくなるにつれ毛が抜け、一回り小さくなってしまうのです。その時期は部屋中モモちゃんの毛だらけ、掃除が大変なのですよ。
 毎朝聞こえているウグイスの声、しかし、ウグイスは非常に警戒心の強い鳥なので、その姿をなかなかとらえることは出来ないのです。今朝、ようやく枝の間に隠れて鳴いているその姿をとらえることに成功しました。一見するとちょっと大きめのスズメって感じです。鳴き声のイメージからは想像もつかない醜い容姿だったのですね。モモちゃんも上を見上げていたので、きっとその姿を見ることが出来たでしょう。
 弁天山の早咲きのサクラが開きました。ここのサクラは毎年ソメイヨシノより半月早く開花するサトサクラなのです。これが咲くと、境内には「桜茶屋」が設置され、浅草寺の境内は、お花見気分一色となるのです。
   
 明日は、東京大空襲の記念日です。
 昭和20年
(1945)3月10日午前0時8分(米軍記録7分)、東京の下町上空に侵入した米軍B29爆撃機が、大量の焼夷弾による爆撃を開始。マリアナ諸島を発進したB29は300機を超え、それまでの「昼間高高度精密爆撃」から、「夜間低高度無差別爆撃」に作戦を変更し、高度約2000メートルから日本の家屋用に開発したM69焼夷弾でじゅうたん爆撃した。
 現在の墨田、江東、台東区などにあたる当時の本所、深川、城東、浅草の各区などで大火が発生した。2時間余りの爆撃で、死者は約10万人、負傷者約4万人、被災家屋約27万戸。米軍調査によると、焼失面積は41平方キロに上り、米軍機の損失は14機に過ぎなかった。(東京大空襲資料より)

 毎年、この時期になると浅草公会堂において、東京大空襲を語り継ぐ会が主催する写真パネルや当時の資料を展示した「東京大空襲資料展」が開催されているのですが、今年は浅草公会堂の改修工事のため、隅田河畔のギャラリー内に会場を移して公開されております。戦後61年、当時を知る方々もどんどんお亡くなりになってしまいました。今のうちに当時を生きた方々から生の声で悲惨な東京大空襲を聞いてみませんか。
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『今朝の雷門』
 雷門前で、10名ほどの人が集まって何かやっています。近付いてみると、大提灯を背景にパンダの人形のスチール撮影をしているようです。人形の撮影にしては大げさな人数でしたよ。いったい何に使う写真なのでしょうね。
 雷門前では、早朝の撮影光景は珍しくありません。最近では、テレビドラマ「渡る世間は鬼ばかり」の撮影も行われていました。日中は観光客でごった返しているので、朝を狙って来るのでしょうね。そのため、当然エキストラも大勢連れて来なければいけないのでしょう。寒いのにご苦労さんです。
   
  
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『今朝の一写』
 近代の代表的な彫塑家「朝倉文夫」「慈雲の泉」です。浅草寺に向かって左側の奥山入口に建っています。7〜8人の猿のような姿の男達が裸で寄り添い、同じ方向(南西)を向いて何かを見つめているのです。良く見ると、髪の毛はちょんまげを結ってるように
も見えますね。これはいったい誰なのでしょうね。
 また、題名の慈雲を調べてみると、”江戸中期の真言宗の僧。諱いみなは飲光。号は葛城山人・百不知童子。大坂の人。正法律を提唱し、悉曇しつたん学を研究。また、雲伝神道を創唱。著「梵学津梁」「南海寄帰伝解纜鈔」「十善法語」などがある”。なるほど、ちょんまげ連中には合点ですが、真言宗の僧が観音宗のお寺の庭に置かれているのかは不明なんだな・・・。 
 台東区谷中には、朝倉文夫が、明治40年から昭和39年に没するまでの56年間、アトリエ兼自宅として使用していた場所を「浅草彫塑館」として一般公開もされています。「五典の水庭」と呼ばれる中庭には、「仁」「義」「礼」「智」「信」の5つの巨石を配し、四季折々織の白い花を咲かせておりこちらも必見ですよ。
  

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『今朝の境内』
 サクラの飾りが奇麗な仲見世通りです。この左側の伝法院のお庭では、あと2週間も経つと本物のサクラを見せてくれるのです。浅草寺で一番サクラが奇麗な場所なのですよ。
   
   
   
 梅はどこも満開です。
   
   
 ウグイスの姿、アングルを変えてもう一枚。
   
 お馴染み2色の梅です。この梅の名前は「思いのまま」というのだそうです。白梅・紅梅・淡紅梅と1本の枝に3色の花を付け、中にはこのように混じって咲く物も有るようです。接木されたものならよく見られますが、この梅は同じ枝から別の色の花が咲いているの珍しい種類なのでしょうね。浅草寺境内には、この一本だけですよ。
   
 こちらは可憐な花を付ける紅梅ですが、名前は知りません。なんたって、梅の花には百を超える種類が有るようですから。
   
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 これはソメイヨシノです。近所の料理屋さんの植木鉢の中で開花しました。ソメイヨシノは、自然の物と違って人口的に育てることも出来るのですね。

     


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5他
撮影枚数44枚