あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年2月27日 (月) 旧暦1月30日赤口

- 卒業旅行 -

日記


『今朝の浅草』
 雨の日曜日は如何お過ごしでしたか。あほまろは土砂降りの雨の中で開催された、隅田公園の「江戸流しびな」を簡単に取材し、銀座のデパートで開催されている「中古カメラショー」を見に行き、またまた散財・・・、そのことは「今朝の余談」でご覧ください。
 雨は上がったのですが、風の強い朝になりました。春一番が終わったというのに、今頃になって再び冷たい北風に戻ってしまったようです。とはいえ、モモちゃんとの散歩を欠かせない運命のあほまろ、今朝の話題は無いかとお上りさんのようにカメラを提げてキョロキョロしてきましたよ。
 そういえば、この時期早朝から目立つのが大きな旅行カバンを引きずる若い女性です。今朝も仲見世と浅草寺本堂前で同じような格好をした女性の二人連れを見かけました。どう見ても観光で浅草にやって来たのでは無く、これからどこかに出かける様子の人達なのです。春休みに入ったからなのだろうか・・・。勝手にそんなことを想像しながら散歩を終え、帰ってくると、我が家の玄関前でも同じような二人連れ。近所の顔見知りでもあり、“旅行にお出かけですか?”、と声をかけてみました。
 そっか、「卒業旅行」だったのですね。今年短大や大学を卒業する学生、特に女学生は全員と言っても良いほど「卒業旅行」に出かけなければいけない風潮だとか。来月の卒業式までのんびりと異国で羽根を延ばしたいのでしょう。“卒業をして就職をしてしまうと、自由な時間が取れないので・・・”、良い身分ですね。ちなみに、女性の二人連れを多く見かけることにも触れてみました。答えは、「学生時代に出来た一番の親友との思い出を創るため」は大義名分で、「三人以上で行くと絶対に意見が合わなくなるから」、それが本音なのでしょうね。

 都内の学生2000名による卒業旅行アンケートで、女性の行きたいところベストテンが
新聞に掲載されています。

1位  ディズニー(関連)
2位  ヨーロッパ周遊
3位  沖縄
4位  北海道
5位  ハワイ
6位  イタリア(今年はトリノが多いそうです)
7位  フランス
8位  京都
9位  韓国
10位 グアム

 また、誰と行きたいのか
1位  友人と二人 79%
2位  恋人と二人 13%
3位  一人     3%
4位  家族     2%

 どれくらいの期間
1位  1〜5日   60%
2位  6〜10日  20%
3位  11〜15日 12%

 予算は
1位  〜10万   57%
2位  11〜15万 19%
3位  16〜20万 14%


 学生時代にアルバイトで貯めたお金での「卒業旅行」ですが、卒業式に着るハイカラさんのような袴姿と美容院にも、同じ程度のお金がかかるそうです。“そっちの方は、親が出してくれるから”、みなさん裕福なのですね。
 あほまろの時代、「卒業旅行」なんて言葉すら無かったっていうのにね・・・。
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『今朝の雷門』
 ちょっと小さくて見えませんが、こちらも遠くから大きな旅行カバンを曳いた女性が二人歩いてきますよ。きっと「卒業旅行」なのでしょうね。この数年、浅草から出ることが無くなってしまったあほまろ、若い頃は日本に居る時間の方が短かった時代が多かったのです。そんな経験から、現在のように愛犬と一緒に同じ街で同じような毎日をおくるのが夢だったのです。
   

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『今朝の一写』
 本堂前の大提灯、普段は真正面から文字が読めるように撮るのですが、横からの眺めも良いでしょう。こうして眺めてみると、朱色の梁が並ぶ幾何学的な屋根裏が奇麗ですね。もっと寄っても良かったかな。
  
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『今朝の境内』
 いつものお地蔵さんです。今朝は、奇麗なお花が供えられていました。モモちゃんも大好きな浅草寺境内では珍しい土の有る広場です。観音裏広場にも土は有るのですが、砂利を敷き詰めたようになっているのがモモちゃんには気に入らないようです。
   
 母子地蔵の後ろの白梅は8分咲きです。
   
 こちらは、まだ5分咲きの淡島堂の白梅です。
   
 喉元過ぎれば・・・。あちこちに荒川選手が大きく写った新聞が捨てられています。こんなの見ると、せっかくの金メダルも悲しくなりますね。
   
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『昨日の行事』
 昨日は、土砂降りの雨にもかかわらず、事前に応募していた1500名の方々によって「第21回江戸流しびな」が盛大に開催されました。特別に仕立てられた屋形船には、区立石浜幼稚園の子供たちが乗船し、船の上から紙のお雛さまを隅田川に流したのでした。この「流しびな」は、「鳥取・もちがせ流しびなの祭典」を参考にして始められたもので、主催は江戸流しびな振興会。環境問題への配慮から、使用される流しびなは、水に浸すと2時間程度で溶けるポリビニールアルコール製のものが使用されているのです。
 もちがせの流しびなは旧暦の3月3日、男女一対の紙雛をさん俵にのせ、菱餅や桃の小枝を添えて、災厄を託して千代川に流します。無病息災で一年間幸せに生活できますように願う情緒豊かな民俗行事で、昭和60年、鳥取県無形民俗文化財に ”もちがせの雛送り”として指定されています。


   
 環境に優しい「とろけるお雛様」 とはいえ、ぷかぷか浮かぶ姿を見ていても、熔ける気配無し。熔けるといっても、完全に無くなる訳じゃないのでしょうね。願い事も一緒に熔けてしまったら悲しいかもね。
   
   
 「流しびな」のルーツを調べていて、ちょっと興味の有る情報を得ました。雷門や本堂の大提灯は京都の高橋提灯が製作していることは以前にもお知らせしましたが、この素材となっている和紙、鳥取の因州和紙が使われているのだそうです。
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 昨日は、銀座松屋デパートで毎年この時期に開催されている「中古カメラ展」に行ってきました。このところデジカメの普及によってフイルムカメラの人気に陰りが見えてきたのか、会場の広さがいつもより少なくなってしまい、減った部分は紳士物のバーゲンセール会場になってましたよ。
 とはいえ、まだまだ往年の名器を求める人は多いようです。昨日、あほまろが購入したのは、写真のカメラ。これ、お判りになりますか?
   
 
ドイツ・カメラの歴史の中にあって、最も重要なカメラ・メーカーのひとつ、エルネマン社製の「 エルマノックス 」というカメラです。エルネマン社は、木製ボックスカメラから、1924年にカールツァイスに吸収されるまで、多くの木製カメラ、蛇腹カメラ、レンズを世に送り出していた名門なのです。小さいボディにどでかいレンズ、 エルノスターレンズといって当時は世界一明るいレンズとして定評がありました。また、このカメラは暗い所でも写るということで、パパラッチたちのスクープカメラとしても有名なのです。
 欲しかったカメラを入手できた喜び、助手の古麻呂と一緒に食事でも・・・、と銀座をうろついている最中に、なぎら健壱さんから電話が。“あほまろが買ったカメラ屋の主人から聞いたぞ・・・、見せてくれ!”、てなわけで、昼間から銀座ライオンで酒盛りになってしまったってわけです。
   
 写真左から、古麻呂、あほまろ、フラワーカメラマンの一葉さん、なぎら健壱さん、写真を撮っている姿が鏡にちらっと映っているのは、カメラマンの柳沼さんです。桜の季節になったら、このメンバーでクラシックカメラの撮影会でも、そんな話題で盛り上がりました。
 ちなみに、あほまろは人前に晒せるような顔じゃ無いもので、ウノカマキリ先生が書いてくれた似顔絵のお面で失礼!


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5他
撮影枚数47枚